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EUSTRESSとDISTRESSの評価方法と科学的アプローチ

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ユーストレス(良性ストレス)

快ストレス(EUSTRESS)と不快ストレス(DISTRESS)の評価方法: 科学的アプローチ

快ストレス(EUSTRESS)と不快ストレス(DISTRESS)の評価方法

快ストレス(EUSTRESS)と不快ストレス(DISTRESS)は、
いずれもストレス反応の一形態ですが、
個人や組織に与える影響は大きく異なります。

心理学・産業ストレス研究では、
これらを感覚的な違いとして捉えるだけでなく、
評価・測定の枠組みを用いて整理する試みが行われてきました。

喜びを感じて両手を広げるビジネスマン

快ストレスの象徴: ストレスが生み出す前向きなエネルギー

一方で、不快ストレス(DISTRESS)は、皆さまご存じなように心身の不調といったネガティブな影響を与えるストレスを指します。

快ストレスと不快ストレスの評価枠組み

快ストレスと不快ストレスの区別は、
主観的な体験に依存する側面が大きい一方で、
研究領域では以下のような評価枠組みが用いられています。

ストレスの評価方法

快ストレスと不快ストレスの評価については、3つに大別されます

心理学的アプローチ

質問紙法を用いて、
個人がストレスをどのように認知・意味づけているかを評価する方法です。

生理学的指標

心拍数、皮膚電気活動、ホルモン反応(コルチゾール等)など、
身体反応を通じてストレス状態を把握します。

職業ストレス理論との統合

ストレスを業務特性や職場環境のモデルと結びつけて解釈し、
個人と組織の相互作用として評価します。

Le Fevre, Matheny, Kolt (2003) の研究概要

Le Fevre, Matheny, および Kolt (2003) による研究は、
職業ストレス研究において、
ストレス・快ストレス・不快ストレスの概念整理を行いました。

同研究では、
・Selyeによる快ストレス概念が十分に活用されてこなかった点
・Yerkes-Dodsonの法則が管理実践モデルとして再評価される必要性
が指摘されています。

また、「ストレス」という語の意味が拡張されすぎた結果、
適応的なストレス反応まで否定的に扱われてきた可能性を示唆しています。

3つの原則

この研究では、
1. Selyeの快ストレス(「良いストレス」)の概念が文献で大きく無視されている
2. Yerkes Dodsonの法則を管理実践のモデルとして提示しています 。
※引用
Eustress, distress, and interpretation in occupational stress
Le Fevre, Mark;Matheny, Jonathan;Kolt, Gregory S.Journal of managerial psychology, 01 Nov 2003, Vol. 18, Issue 7, pages 726 – 744

この研究論文では、ストレスという言葉に割り当てられた意味がセリエの当初の定式化から変化していることを説明しています。、「ストレス」という語釈の変化がヤーキス・ドッドソン法の使用と相まって、組織におけるストレスの不適切な管理につながっていることを示唆しています。 この語釈により、ある程度のストレスは良いものでパフォーマンスを向上させるという概念は否定されてしまいました。その¥れだからこそストレス=健康悪ではなく、より有用で正確な概念を採用すべきであると結論付けています。

快ストレスと不快ストレスを
どのような視点で区別し、評価していくかは、
ストレスを「管理」ではなく「設計」するうえで重要な論点です。

こうした考え方の全体像については、
ユーストレスとディストレスの関係を整理した解説も参考になります。

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