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タニカワ久美子の講演スピーチ

防災対応に心の備えを!レジリエンスでストレスを乗り越える

2024年8月10日更新

残暑お見舞い申し上げます。こんにちは、けんこう総研のタニカワです。
2024年夏、日本列島は自然の猛威にさらされ続けています。8月8日は、南海トラフ地震で、横浜にある弊社にも自信アラートが鳴り響きました。翌9日には神奈川県で地震が発生、そして翌々日には東北地方で地震がありました。さらに、今年は異常気象により、日本列島が「沸騰化」しており、昼夜を問わず熱中症アラートが発令されるほどの厳しい暑さが続いています。災害や異常気象の連続により、私たちの心と体には大きなストレス負荷がかかり、メンタルヘルスのケアもこれまで以上に重要となっています。

けんこう総研のレジリエンス研修

災害や異常気象が続く中で、私たちができることは、物理的な備えだけでなく、心の備えを整えることです

レジリエンスで乗り越える災害と日常:柔軟な心の力を育むために

このような状況下で私たちは物理的な防災の備えだけでなく、心の備えを整えることが必要です。特に、災害時には突然のショックが心に深い影響を与えることがあり、トラウマとして後々まで影響を及ぼすリスクがあります。そこで、心の準備として、レジリエンス(精神的回復力や柔軟性)を高めることが重要になってきます。

レジリエンスとは何か?

レジリエンスとは、「精神的回復力」や「復元力」、「弾力性」、「耐久力」、「抵抗力」と言った物理学や生態学の用語でした。その後、心理学で「困難にぶつかっても、しなやかに回復し、乗り越える力」として広く使われるようになりました。レジリエンスは、環境変化が激しい現代社会において、ますます重要視されています。

環境変化が激しい時代、レジリエンスの重要度が高まる

現代社会では、外部環境・内部環境が目まぐるしく変化しています。そのため困難に立ち向かい、逆境下においても高いパフォーマンスを発揮し続ける人材がどの組織でも求められています。そんな厳しい環境に柔軟に適応しながら成長するためには、レジリエンスが欠かせないスキルとなりました。特に、様々なストレスを抱える現代、レジリエンスは必須の能力となりつつあります。

レジリエンスを育むための具体的な方法

1.自己認識を深める

自分の感情やストレスの兆候に気づくことが、レジリエンスを育む第一歩です。日々の生活の中で、何がストレスを引き起こしているのか、どのような感情が生じているのかを意識することで、適切なストレス対処法を見つけやすくなります。

2.ポジティブな視点を持つ

困難な状況に直面したとき、物事をポジティブに捉える力は、レジリエンスを育む重要な要素です。逆境の中にも学びや成長の機会を見つけることができれば、困難を乗り越える力が強化されます。ストレスはすべてが悪いものではなく、考え方や心の持ちようによってはプラスの力に変えることができます。ストレスを成長のためのチャンスと前向きに捉えることで、自身の成長をさらに加速させることができるのです。

3.社会的なつながりを大切にする

家族や友人、同僚とのつながりは、ストレスを軽減し、心の支えとなります。困難な時には、信頼できる人と話をすることで、感情を整理し、ストレスを軽減することができます。また、個人で考えた低下した気持ちを回復させる策をグループ内で共有することで、仕事などに対するモチベーションをともに高めることができます。

4.身体的な健康を維持する

健康な体は、健康な心を支えます。適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠は、ストレスを軽減し、レジリエンスを育むために不可欠です。

5.自己成長を追求する

困難な状況を乗り越えることで、自分の強さや新たな能力を発見することができます。新しいスキルを学んだり、趣味に没頭することで、自信をつけ、レジリエンスを強化しましょう。過去の経験や考え方をポジティブに切り替える演習を通して、逆境をチャンスと捉えられるようになる感情のコントロール法を身につけていただきます。

レジリエンスの意義と課題

「打たれ弱い」といわれる若年層に対して、逆境に対処し、素早く立ち直る力を身につけさせたいという声が増えています。しかし、レジリエンス研修に対するニーズは若年層に限らず、すべての世代で高まっています。これは、メンタル不調者の増加や転職を通じた離職者の増加、さらにはパワハラの加害者として訴えられるケースの増加にも、レジリエンス力が関わっているからです。今やレジリエンス力は、全ての働く人が身につけるべきスキルとなっているのです。

また、エンロールマネジメントやマインドフルネス呼吸法など、実践的に体を動かしながらメンタルヘルスに取り組むプログラムも重要です。リーダー職や管理職向けに、部下や後輩のレジリエンスを高めるための研修も求められています。組織の課題に合わせたカスタマイズも可能であり、より実践的かつ効果的な研修が必要とされています。
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終わりに

災害や異常気象が続く中で、私たちができることは、物理的な備えだけでなく、心の備えを整えることです。レジリエンスを育むことで、困難な状況に対処しやすくなり、トラウマを未然に防ぐことができます。これからの時代、レジリエンス力はますます重要となり、全ての人が身につけるべき能力となるでしょう。どうか、この夏を乗り越え、心身ともに健康で過ごしていただきたいと思います。

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