健康経営
社員のストレスケアと健康経営―成果につなげる実装設計
皆さん、こんにちは。
けんこう総研代表のタニカワ久美子です。
本記事では、「社員のストレスケア」を
**福利厚生やメンタルヘルス対策で終わらせず、
健康経営として“成果につなげる”ための実装視点**を整理します。

なぜストレスケアが「健康経営の中核」になるのか
働き方改革が進む一方で、
多くの企業が次の壁に直面しています。
– 制度は整えたが、生産性が上がらない
– 研修は実施したが、現場が変わらない
– 健康施策が“やっている感”で止まっている
その原因の多くは、
**ストレスケアを個人対策で止めていること**にあります。
ストレスは、個人の性格ではなく
**業務設計・評価・役割分担といった組織構造の結果**として生じます。
健康経営におけるストレスケアの位置づけ
健康経営とは、
社員の健康を「守る」取り組みではありません。
**社員のパフォーマンスを最大化し、
組織の持続的成長を実現する経営手法**です。
その中でストレスケアは、
– 生産性低下の予防
– 離職・休職リスクの抑制
– 判断力・集中力の維持
といった **経営成果に直結する要素**を担います。
「気づく」だけでは組織は変わらない
よくある取り組みとして、
– ストレスチェック
– メンタルヘルス研修
– カウンセリング導入
がありますが、
**気づきで止まると成果にはつながりません**。
重要なのは、
– どの業務で
– どの層に
– どの程度の負荷がかかっているか
を把握し、**組織としてどう変えるか**を決めることです。
社員のストレスケアを実装に変える3つの視点
1. ストレスを「状態」として捉える
感情論ではなく、
業務量・裁量・責任・人間関係との関係で整理します。
2. 個人対応から組織設計へ
セルフケアだけでなく、
業務配分・役割定義・管理職の関わり方を見直します。
3. 行動と成果に結びつける
ストレスケアの目的は「楽になること」ではなく、
**安定して力を発揮できる状態をつくること**です。
健康経営として機能するストレスケアとは
ストレスケアが健康経営として機能すると、
– 欠勤・離職が減る
– 判断ミスが減る
– チームの摩擦が減少する
といった変化が起こり、
結果として **生産性・業績に波及**します。
つまり、
**社員のストレスケアは経営成果に直結する投資**なのです。
健康経営を次の段階へ進めるために
ここまでが、
「健康経営を実現するための考え方と実装の全体像」です。
次に必要になるのは、
– ストレスをどう可視化するか
– どの指標で管理するか
– どうKPIとして運用するか
という **定量管理のフェーズ**です。