熱中症対策
「水分は取っている」現場で事故が起きる理由
疲労・判断ミスを招く“飲み方”の盲点
冒頭リード|現場で起きている違和感
「水分はちゃんと取っています」
それでも、
-
疲れが抜けない
-
集中力が落ちる
-
ミスが増える
そんな声を、現場や管理職からよく聞きます。
先日、とある経営者会で隣り合わせた部長の方から、
こんな相談を受けました。
「タニカワ先生、最近どうも疲れやすくて…」
サプリを100種類試しても回復しなかった理由
その部長の方は、
-
疲労回復系サプリ
-
栄養ドリンク
を、100種類近く試されたそうです。
「でも、どれも気休めでしかなかった」と。
そこで、私はこう尋ねました。
「そのサプリやドリンク、
どんな温度の水で飲んでいますか?」
答えは、
「暑いので、冷えた水や冷蔵庫で冷やしたドリンクです」
この時点で、
疲労が抜けない理由はほぼ明確でした。
疲労の弱点は「血流」にある
冷たい飲料は、
一時的にスッキリします。
しかし同時に、
-
胃腸の血流を低下させ
-
全身の血流も落とし
-
体温を下げる
という反応を引き起こします。
血流が落ちると、
-
栄養が届かない
-
老廃物が回収されない
-
疲労が蓄積する
という悪循環が起きます。
つまり、
水分を取っていても、回復しない状態が生まれます。
現場で見落とされがちな「冷やす行動」
疲れやすい人に共通するのは、
次のような行動です。
-
キンキンに冷えた飲料を一気飲み
-
シャワー後に体を拭かず冷房に当たる
-
常に冷風が当たる環境での作業
これらはすべて、
無意識に体を冷やし続ける行動です。
体を冷やすほど、
免疫力・回復力・判断力は下がります。
「汗をかくこと」は危険ではない
疲労回復のために重要なのは、
温熱性発汗です。
-
軽い運動で汗を出す
-
血流を促す
-
体温調節機能を保つ
これにより、
-
代謝が上がり
-
内臓機能が活性化し
-
疲れにくい状態がつくられます
問題なのは、
-
汗をかかない生活
-
冷やし続ける習慣
です。
理想体温は「37℃前後」
「37℃は熱があるのでは?」
と思われがちですが、
35℃台はむしろ要注意です。
-
血流が悪い
-
免疫力が低い
-
疲れやすい
状態であることが多く、
現場では 判断ミスの温床になります。
水分補給で起きる“逆効果”
水分補給が不適切だと、
-
胃腸の不調
-
血流低下
-
吸収率の低下
が起きます。
特に、
-
喉が渇いてからの一気飲み
-
冷たい飲料のがぶ飲み
は、
-
胃液を薄め
-
吸収を妨げ
-
尿として排出されやすくなります。
「飲んでいるのに渇く」
という状態は、
危険サインです。
現場で事故が起きる本当の理由
ここで重要なのは、
この問題は
個人の体質や意識の問題ではない
という点です。
現場では、
-
飲み方の判断が人任せ
-
正解が共有されていない
-
管理職も判断基準を持っていない
結果として、
-
疲労
-
集中力低下
-
判断ミス
が蓄積し、
事故につながります。
水分補給は「行動管理」ではなく「判断管理」
水分補給は、
-
用意する
-
促す
だけでは不十分です。
必要なのは、
-
どう飲むか
-
いつ修正するか
-
どの状態を危険とみなすか
という 共通判断軸です。
これがなければ、
「水分は取っていた」という振り返りしか残りません。
だから研修が必要になる
水分補給・疲労対策は、
-
個人任せ
-
経験任せ
では限界があります。
近年、
水分補給を含めた安全研修を導入する企業が増えているのは、
判断を揃えない限り、事故は減らないと気づいたからです。
水分補給・疲労管理を含めた安全研修のご案内
けんこう総研では、
-
水分補給と疲労管理
-
体温・血流・判断力の関係
-
現場で実際に機能する管理視点
を組み込んだ
労働安全衛生研修を提供しています。
「水分は取らせているが不安がある」
「疲労によるミスを減らしたい」
その段階からで問題ありません。
▶ 労働安全・熱中症・疲労管理研修のご相談はこちら
https://kenkou-souken.co.jp/contact/