ストレスによる痛み・コリ対策|運動と食生活を職場でどう活かすか

「心」「カラダ」を支えるけんこう総研ストレスマネジメント

ストレスによる痛み・コリ対策|運動と食生活を職場でどう活かすか

ホーム » ストレス管理 » ストレス性痛み・コリ改善(セルフケア/タニカワメソッド) » ストレスによる痛み・コリ対策|運動と食生活を職場でどう活かすか

ストレス性痛み・コリ改善(セルフケア/タニカワメソッド)

ストレスによる痛み・コリ対策|運動と食生活を職場でどう活かすか

ストレスによる痛み・コリには、運動と食生活をどう考えればよいのか

ストレス対策として「運動」と「食生活」が大切だと語られることは少なくありません。けれども、職場で問題になりやすいのは、単なる気分の落ち込みだけではありません。首や肩のコリ、背中の張り、頭重感、慢性的な疲れなど、身体の不調として出てくるストレス反応です。

健康経営の現場では、「社員に運動をすすめたい」「食生活も改善してほしい」と考える担当者は多くいます。しかし、運動と食生活を同じ重さで扱うと、実際の対策がぼやけてしまいます。

本記事では、大学生742名を対象にした行動科学研究をもとに、運動習慣と食生活がストレスにどのように関係するのかを整理します。そのうえで、職場でのストレス性の痛み・コリ対策として、どこから取り組むべきかを考えます。

研究で調べられたこと

この研究では、742名の大学生を対象に、運動習慣、食生活、学業ストレスの関係が調査されました。運動の頻度や種類、食事内容、日常的に感じているストレスの程度がアンケートで評価されています。

対象は大学生であり、働く人を直接調べた研究ではありません。そのため、研究結果をそのまま企業の職場に当てはめることはできません。しかし、ストレスを受けたときの生活行動として、運動と食生活をどう位置づけるかを考える材料になります。

運動習慣は、ストレスによる身体のこわばりをゆるめる土台になる

分析の結果、定期的に運動を行っている学生は、そうでない学生に比べて、ストレスを感じにくい傾向が確認されました。

ここで重要なのは、特別なスポーツや強いトレーニングが必要だという話ではないことです。差を生んでいるのは、「継続的に身体を動かしているかどうか」です。

ストレスが高い状態が続くと、呼吸が浅くなり、肩や首に力が入りやすくなります。デスクワークや立ち仕事で同じ姿勢が続く職場では、その緊張がコリや痛みとして残りやすくなります。軽い運動は、この身体のこわばりをリセットするきっかけになります。

企業研修の現場でも、タニカワ久美子が重視しているのは「がんばる運動」ではありません。忙しい社員でも続けられる、短時間で安全にできる動きです。椅子に座ったまま肩を動かす、呼吸に合わせて背中を伸ばす、休憩時間に立ち上がる。このような小さな動きでも、身体の緊張に気づくきっかけになります。

食生活は、ストレスを下げる万能策ではなく、悪化を防ぐ支えとして考える

一方、食生活については、期待されがちな結果とは少し異なる側面が示されました。健康的な食事が、ストレスを大きく低下させる明確な効果は確認されませんでした。

ただし、ジャンクフードや高脂肪・高糖分の食品を多く摂取している場合、ストレスレベルが高くなりやすい傾向は認められています。

この結果から考えると、食生活はストレスを直接下げる特効薬というよりも、ストレスを悪化させないための土台と見るほうが現実的です。

職場では、ストレスが高い社員ほど、昼食を急いで済ませたり、甘いものや脂っこいものに偏ったりすることがあります。これは本人の意志が弱いという問題ではありません。疲労や緊張が続くと、手軽に満足感を得られるものを選びやすくなるからです。

そのため、健康経営の施策としては、「正しい食事をしなさい」と指導するよりも、悪化しやすい食行動に気づけるようにすることが重要です。

ストレス性の痛み・コリ対策では、運動と食生活を同列に扱わない

この研究から読み取れる実務上のポイントは、次の3つです。

  • 運動習慣は、ストレスによる身体の緊張をゆるめる対策として優先度が高い
  • 食生活は、ストレスを直接下げるよりも、悪化を防ぐ支えとして考える
  • 職場では、社員が無理なく続けられる仕組みに落とし込むことが重要である

ストレス性の痛みやコリを改善するには、「何を足すか」だけでなく、「何を増やしすぎないか」という視点も必要です。

たとえば、運動では強度を上げすぎないこと。食生活では、甘いものや脂っこいものに偏りすぎないこと。そして、職場施策では、社員に努力を求めすぎないことです。

健康経営で実践しやすい職場セルフケアの考え方

職場で実践する場合、最初から大きな運動習慣を作ろうとすると続きません。とくに、ストレスで身体がこわばっている社員に対して、いきなり運動量を増やす提案をしても、負担感が強くなります。

健康経営の施策としては、次のような小さな行動から始めるほうが現実的です。

  • 長時間同じ姿勢を続けないよう、休憩時に立ち上がる
  • 肩や背中を大きく動かす時間を1日数回つくる
  • 呼吸が浅くなっていないかを確認する
  • 疲れたときに甘いものや脂っこいものだけで済ませていないかを振り返る
  • 痛みやコリを我慢する前に、身体の緊張サインに気づく

タニカワ久美子の企業研修では、ストレスを「気持ちの問題」だけで扱いません。身体に出ているサインを社員自身が見つけられるようにし、短時間でできるセルフケアへつなげます。

とくに、首・肩・背中のコリや痛みは、本人が「年齢のせい」「姿勢のせい」と片づけてしまいやすい不調です。しかし、その背景にストレスによる緊張が関係している場合、職場全体でセルフケアの知識を共有することが、早めの対策になります。

まとめ:職場の痛み・コリ対策は、軽い運動を続けられる設計から始める

運動と食生活は、どちらもストレス管理に関係します。しかし、ストレス性の痛みやコリを職場で予防・改善するという目的では、まず軽い運動を続けられる環境づくりを優先することが現実的です。

食生活は、ストレスを大きく下げる万能策ではありません。ただし、ストレスを悪化させる行動に気づくための大切な視点になります。

健康経営担当者が取り組むべきことは、社員に「もっと運動しなさい」「食事に気をつけなさい」と言うことではありません。社員が自分の身体の緊張に気づき、職場の中で無理なく整えられる仕組みをつくることです。

ストレスによる痛み・コリを職場研修で扱いたいご担当者へ

けんこう総研では、首・肩・背中のコリや慢性的な疲れを、ストレス管理とセルフケアの視点から学ぶ企業研修を行っています。健康経営施策として、社員が日常業務の中で実践しやすい内容に設計できます。

ストレス性の痛み・コリ改善研修について相談する

夜間・土日祝の無料相談も随時受け付けております。
まずはお気軽にお問い合わせください。