熱中症対策
水を飲ませても事故は起きる|管理が難しい現場の落とし穴
「水分はこまめに摂るよう指示している」
「飲料も現場に用意している」
多くの現場で、
水分補給はすでに “やっている対策” になっています。
それでも、
水分補給が原因で体調不良や事故が起きるケースが後を絶ちません。
問題は、
水を飲ませているかどうかではなく、
**「どう判断し、どう管理しているか」**です。
水分補給は「正解が一つではない」
水分補給には、
明確な一律ルールがありません。
-
気温・湿度
-
作業強度
-
発汗量
-
個人差(体格・体調)
によって、
適切な量・タイミング・内容は変わります。
このため現場では、
-
飲みすぎる人
-
飲まない人
-
甘い飲料ばかりの人
が混在します。
ここに、
管理の難しさがあります。
「飲ませているのに起きる」代表的な事故パターン
① 水中毒(低ナトリウム血症)
「脱水が怖いから」と
短時間に大量の水を飲むと、
血中ナトリウム濃度が急低下します。
その結果、
-
頭痛
-
吐き気
-
けいれん
-
意識障害
が起こることがあります。
水を飲ませた結果、体調を崩す
という逆転現象です。
② ナトリウム不足を見逃す管理
水や低カロリー飲料を中心に摂取し続けると、
発汗で失われた電解質が補われません。
本人は「ちゃんと飲んでいるつもり」でも、
体内では 循環・体温調節が破綻 します。
③ ペットボトル飲料による別のリスク
甘味飲料や清涼飲料水の大量摂取は、
-
急激な血糖変動
-
倦怠感
-
集中力低下
を引き起こします。
これらは、
事故直前の判断ミスにつながります。
管理が難しくなる理由は「判断が現場任せ」だから
水分補給が形骸化する現場では、
-
何を飲むべきかが曖昧
-
どのタイミングで声をかけるか不明確
-
管理職ごとに判断が違う
-
本人任せになっている
という状態が起きています。
結果として、
「飲んでいたのに倒れた」
「管理していたつもりだった」
という振り返りが残ります。
水分補給は「行動」ではなく「判断管理」
水分補給は、
-
用意する
-
促す
だけでは管理になりません。
本来は、
-
どの状態を危険とみなすか
-
飲み方をどう是正するか
-
異変を誰が止めるか
という 判断の管理が必要です。
これは、
マニュアルだけでは揃いません。
なぜ研修が必要になるのか
水分補給に関する事故が減らない理由は、
知識が足りないからではありません。
-
判断が共有されていない
-
声かけの基準が揃っていない
-
管理責任が曖昧
だから、
同じことが繰り返されます。
近年、
熱中症対策として研修を導入する企業が増えているのは、
判断軸を揃える必要性に気づいたからです。
「人が守れる管理」をつくる研修とは
水分補給を含む安全研修では、
-
飲み方のNG例
-
判断が分かれるポイント
-
管理職と現場の役割分担
を具体的に扱います。
目的は、
完璧に守らせることではなく、迷わせないことです。
熱中症・水分補給管理研修のご相談
けんこう総研では、
-
水分補給を含めた暑熱環境管理
-
水中毒・判断ミスの予防
-
現場で実際に機能する管理設計
をテーマにした
労働安全衛生研修を提供しています。
「水は用意しているが不安が残る」
「管理職の判断を揃えたい」
そうした段階からのご相談でも問題ありません。
▶ 熱中症・水分補給管理研修のご相談はこちら
https://kenkou-souken.co.jp/contact
