ストレス対策を個人任せにしない職場づくり

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ストレス性痛み・コリ改善(セルフケア/タニカワメソッド)

ストレス対策を個人任せにしない職場づくり

職場のストレス対策では、「社員一人ひとりがセルフケアをしましょう」と言われることがあります。
もちろん、自分のストレスや体の変化に気づくことは大切です。

しかし、ストレスによる肩こり、腰の重さ、背中の張り、疲労感は、社員本人の努力だけで防げるものではありません。

仕事量、人間関係、休憩の取りにくさ、相談しにくい雰囲気、管理職の声かけなど、職場の環境が体の緊張を長引かせることがあります。

そのため、健康経営でストレスによる痛み・こりを扱うときは、セルフケアを個人任せにせず、職場の中で続けやすい形にする必要があります。

この記事では、ストレス対策が個人任せでは続きにくい理由と、人事総務・健康経営担当者が職場で整えたい条件を見ていきます。
社員に「やってください」と求めるだけで終わらせないための内容です。

セルフケアは、本人の努力だけでは続きません

多くの職場では、ストレス対策が「各自で気をつけること」として扱われがちです。
肩がこったら自分でストレッチをする。
疲れたら休む。
ストレスを感じたら気分転換をする。
このような行動は大切です。

ただし、実際の職場では、それが簡単にできないことがあります。

  • 忙しくて休憩を取りにくい
  • 周囲が働いていると席を立ちにくい
  • 肩こりや腰の重さを言い出しにくい
  • 管理職に相談しても「運動不足では」と言われそうで不安になる
  • セルフケアをしている姿を見られるのが恥ずかしい

このような職場では、社員に「セルフケアをしましょう」と伝えるだけでは足りません。
社員が自分の体の変化に気づき、仕事中でも無理なく整えられる環境をつくることが必要です。

肩こりや腰の重さは、職場環境の影響を受けます

ストレスによる痛み・こりは、本人の姿勢や運動不足だけで起こるとは限りません。

仕事の緊張が続くと、呼吸が浅くなり、肩や背中に力が入りやすくなります。
休憩が取れない状態が続くと、腰や首のこわばりに気づきにくくなります。

さらに、「これくらい我慢しなければ」「忙しいのはみんな同じ」と考える職場では、痛みやこりを早めに相談しにくくなります。
この状態では、社員本人が真面目に頑張るほど、不調を後回しにしてしまいます。

職場で起こりやすいこと 体に出やすい変化 人事総務が見たいこと
会議や報告で緊張が続く 肩に力が入る、呼吸が浅くなる 会議後に短く整える時間があるか
長時間座ったまま働く 腰・背中が固まりやすい 姿勢を変えることを認めているか
忙しくて休憩を取りにくい 疲労感が残りやすい 休憩が本人任せになっていないか
不調を言い出しにくい 痛みやこりを我慢しやすい 相談しやすい雰囲気があるか
管理職が忙しすぎる 部下の体の変化に気づきにくい 声かけの視点を共有しているか

健康経営では、ストレスによる痛み・こりを「個人の体調管理不足」として扱わないことが重要です。
職場の働き方や空気が、不調を長引かせていないかを見る必要があります。

「やりなさい型」のセルフケアは負担になることがあります

ストレス対策として、運動、ストレッチ、研修、アプリ、セルフチェックなどを導入する企業があります。
これらは、使い方を間違えなければ役立ちます。

しかし、社員にとって「またやることが増えた」と感じられると、ストレス対策そのものが負担になります。

特に、次のような運用には注意が必要です。

  • 参加率だけを重視する
  • 全員に同じ運動を求める
  • 上司が参加状況を細かく確認する
  • できる人の成功例ばかり共有する
  • 痛みや疲労がある社員にも同じ内容をすすめる

セルフケアは、社員を管理するためのタスクではありません。
肩こりや腰の重さを我慢している社員が、自分の体の変化に気づき、無理なく整えるための支援です。

同じ研修でも、職場によって続き方が変わります

同じストレス対策研修を行っても、職場によって定着のしやすさは変わります。
理由は、研修内容だけでなく、研修後の職場環境が違うからです。

研修後に見ること 続きやすい職場 続きにくい職場
休憩 短い休憩を取りやすい 席を立つことに遠慮がある
管理職の受け止め 軽いセルフケアを前向きに認める サボりのように見てしまう
不調の相談 肩こり・腰の重さも早めに話しやすい 我慢するのが当たり前になっている
実践のしやすさ 短い動きなら仕事中に取り入れられる 人目が気になり何もできない
業務量 忙しい日ほど小さな休憩を入れやすい 忙しい部署ほど不調を後回しにする

研修で学んだことを職場で使えるかどうかは、社員個人の意欲だけでは決まりません。
職場の空気、管理職の理解、休憩の取り方、業務量の偏りが関係します。

だからこそ、ストレスによる痛み・こりを扱う研修では、社員向けのセルフケアだけでなく、管理職や人事総務担当者がどう支えるかも含めて考える必要があります。

管理職には「やらせる」より「続けやすい空気」を伝えます

管理職が部下にセルフケアをすすめるとき、言い方によってはプレッシャーになることがあります。

「運動したほうがいい」
「もっと体力をつけたほうがいい」
「ストレッチくらいできるでしょう」

このような言葉は、本人には責められているように聞こえることがあります。
管理職に必要なのは、セルフケアを命じることではありません。
部下が体の変化に気づき、短く整えやすい空気をつくることです。

避けたい声かけ 職場で使いやすい声かけ
運動不足じゃないの 最近、肩や腰に負担が残っていないかな
もっと体力をつけた方がいい まず短く休める時間を作ろうか
ストレッチくらいできるでしょう 無理のない範囲で、少し体を動かしてみようか
みんな忙しいから我慢して 負担が続いていないか、一度確認しよう
自己管理してね 職場で続けやすい形を一緒に考えよう

セルフケアを職場に根づかせるには、社員に「やらせる」よりも、社員が自然に取り入れやすい空気をつくることが重要です。

職場で整えたいセルフケアの条件

ストレスによる痛み・こり対策を職場で続けるには、次の条件が必要です。

  • 社員が自分の体の変化に気づける
  • 運動が苦手な社員でも参加しやすい
  • 痛みがある社員に同じ動きを求めない
  • 短時間のセルフケアを仕事中に取り入れやすい
  • 管理職がセルフケアを前向きに受け止めている
  • 不調を相談しやすい雰囲気がある
  • 参加率だけでなく、気づきや回復行動を見る

この条件が整うと、ストレス対策は個人任せではなく、職場全体で支える取り組みになります。

セルフケアは、社員の努力を増やすためのものではありません。
社員が体の変化に気づき、痛みやこりが悪化する前に、無理なく整えられるようにするための職場支援です。

タニカワ久美子の企業研修ではどう扱うか

タニカワ久美子の企業研修では、ストレス対策を座学だけで終わらせません。
社員が自分の体の変化に気づき、職場で無理なく続けられる形に落とし込みます。

研修では、椅子に座ったままできる肩回し、背中を伸ばす動き、呼吸に合わせた軽いストレッチなどを取り入れます。
運動が苦手な社員でも参加しやすい内容です。

研修の現場では、短い演習のあとに「肩に力が入っていたことに気づいた」「腰の重さをいつも我慢していた」「呼吸が浅くなっていた」と話す社員がいます。

この気づきは、ストレスによる痛み・こり対策では重要です。
社員が自分の体の状態に気づけなければ、休む、軽く動く、相談するという行動につながりにくいからです。

人事総務の担当者からも、座学だけではなく、全員で実際にできる軽い運動がある点を評価されています。
社員に強い運動を求めるのではなく、まず体の変化に気づき、呼吸と軽い動きで無理なく整えることを重視します。

ストレス管理の制度設計へつなげる

ストレス対策を個人任せにしないためには、研修だけでなく、休憩の取りやすさ、管理職の声かけ、会議設計、相談しやすい雰囲気もあわせて見る必要があります。

職場のストレス対策を、個人のセルフケアだけで終わらせず、制度設計・役割分担・KPI運用まで見直したい場合は、こちらも確認してください。

ストレス管理とは|人事・総務が進める制度設計・役割分担・KPI運用

ストレス対策は、職場で続く形にすることが大切です

ストレスによる痛み・こり対策は、社員一人ひとりの努力だけでは続きません。
肩こりや腰の重さ、背中の張り、疲労感は、仕事量、休憩の取りにくさ、人間関係、相談しにくい職場の空気によって長引くことがあります。

健康経営では、「セルフケアをしてください」と伝えるだけでなく、社員が実際に取り入れやすい職場環境を整えることが必要です。

ストレス対策は、社員に何かを追加で頑張らせるものではありません。
痛み・こりを我慢し続ける前に、気づき、整え、相談できる職場をつくることが、健康経営における実践的なストレスケアです。

肩こり・腰の重さ・背中の張りを、職場セルフケアと健康経営の視点から見直したい場合は、研修内容をご確認ください。


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文責:タニカワ久美子

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