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ストレス研究memo

無自覚ストレスと自覚ストレスの包括的研究とその重要性

2024年5月2日更新

無自覚ストレスと自覚ストレスに関する研究は、心理学、精神医学、行動科学などの分野で非常に重要視されています。

タニカワ久美子講師から高齢の男女がストレス管理の講演を聞く様子

ストレス管理ワークショップでの講演

特に注目されているのは、生理学的指標と自己報告データを比較することにより、これらのストレスが個人の健康にどのように影響を及ぼしているかを明らかにする研究です。具体的には、心拍数、皮膚導電率、ホルモンレベルなど、様々な生理学的反応が詳細に分析されています。これにより、個人が自覚していない無自覚ストレスが体にどのような影響を及ぼしているのか、またその影響が長期的な健康問題にどう繋がるのかを探る縦断的な研究が進められています。

無自覚ストレスが引き起こす健康問題

<p>無自覚ストレスの特徴として、生理学的な回復が遅れることがありますこれは、ストレス反応が長時間体内に留まることを意味しており、心血管疾患や睡眠障害、免疫機能の低下といった健康問題に直結しています。生理学的指標を利用することにより、これらの問題を早期に発見し、適切な介入を行うことが可能になります。これは、個人の健康維持や病気予防に大きく貢献するため、非常に重要な研究領域です

ストレス認識に影響する心理社会的要因

さらに、ストレスの認識に影響を与える心理社会的要因についての研究も進められています。このアプローチでは、社会的支援や性格、育成環境といった要因がどのように個々のストレス反応に影響を与えるかを分析し、同じストレス状況下でも感じ方が異なる理由を明らかにしています。この知見を活用することで、より個別化されたストレス管理方法が提案され、それぞれの個人に最適なサポートを提供することが可能になります。

ストレスの定量的評価とウェアラブルセンサー技術

これらの研究成果を基に、ストレスを定量的に評価するための信頼性の高いバイオマーカーや指標を特定することが目標ですウェアラブルセンサー技術の進展により、日常生活でのストレスモニタリングが容易になっており、これが予防医療やコネクテッドヘルスにおける重要な役割を担っています。ウェアラブル技術を活用することで、ストレスによる健康障害の進行を防ぎ、より健康な生活を支援することが期待されます。
けんこう総研の研修でもウエアラブルデバイスを使った研修が経済産業省より経営革新事業として採択され現在、様々な企業で取り組まれています。

参考文献:
Talha Iqbal 1,Adnan Elahi,Pau Redon et al.(2021):A Review of Biophysiological and Biochemical Indicators of Stress for Connected and Preventive Healthcare; Diagnostics , 11(3), 556 

 

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