体調不良後の職場で生物的ストレス原因を見落とさない判断と組織対応

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体調不良後の職場で生物的ストレス原因を見落とさない判断と組織対応

社員が体調不良から復帰したあと、出勤はしているのに、どこか集中できていない。朝から疲れている。以前よりミスが増えている。

人事総務のご担当者として、「本人は大丈夫と言っているけれど、本当に回復しているのだろうか」と感じることはありませんか。

職場では、ストレスを人間関係や気分の問題として見がちです。けれど、感染症後のだるさ、睡眠不足、栄養不足、疲労の蓄積など、身体側の負担がストレス反応を強めていることがあります。

この記事では、生物的ストレス原因を用語として説明するのではなく、体調不良後に無理して働く社員を、職場でどう見落とさないかを整理します。

出勤しているのに、社員の回復が追いついていない

体調不良から復帰した社員が、出勤できているからといって、すぐに通常どおり働けるとは限りません。

発熱や感染症の症状が落ち着いても、身体のだるさ、眠りの浅さ、集中しにくさ、息切れ、疲れやすさが残ることがあります。

それでも社員は、「休んだ分を取り返さなければ」「これ以上迷惑をかけられない」と考え、無理をして働くことがあります。

この状態を見落とすと、体調不良後の回復不足が、仕事上のミス、判断の遅れ、欠勤の再発、メンタル不調につながる場合があります。

体調不良を、本人の気持ちの弱さで片づけない

体調不良後に仕事のペースが戻らない社員を、「集中力が落ちている」「気持ちが切り替わっていない」と見てしまうことがあります。

しかし、身体が回復していない状態では、普段ならできる仕事も重く感じます。

睡眠が足りない。食事が乱れている。疲労が残っている。身体がだるい。このような負担が重なると、心の余裕も下がります。

社員の不調を本人の努力不足として見る前に、身体側の回復が追いついているかを確認する必要があります。

気分転換やセルフケアだけでは戻らない不調がある

深呼吸、軽い運動、睡眠、食事の見直しは大切です。

ただし、職場に戻った直後から業務量が通常どおり、残業も通常どおり、休憩も取りにくい状態では、本人のセルフケアだけでは回復が追いつきません。

身体が負担を抱えたまま働いている時に、「前向きに考えましょう」「自己管理をしましょう」と伝えると、社員には自分の責任として響きやすくなります。

職場で見るべきなのは、本人の気分ではなく、回復途中の身体に対して仕事の負荷が強すぎないかです。

心の不調か、身体の回復不足かを分けきれない

社員が「疲れが取れません」「集中できません」「朝からだるいです」と話した時、それが心の不調なのか、身体の回復不足なのかを一度で分けることはできません。

身体が疲れていると、気分も落ち込みやすくなります。眠れていないと、普段なら受け流せる言葉にも敏感になります。

専門職でも迷うのは、どこまでを本人の体調管理として見て、どこから職場の負荷調整として扱うかです。

早く原因を一つに決めるより、睡眠、疲労、食事、休憩、業務量、相談しやすさを分けて見ることが重要です。

体調不良後の働き方を社内で調整しにくい理由

本人には、だるさや疲れやすさが見えています。管理職には、仕事の遅れや集中力の低下が見えています。人事総務には、勤怠や残業、相談件数が見えています。

ところが、この情報がつながっていないと、「本人は出勤している」「管理職は様子を見ている」「人事総務には相談がない」で止まります。

社内で動かしにくい理由は、体調不良への配慮を知らないからではありません。復帰後のどの段階で、どの負荷を確認し、誰が調整するかが曖昧なことです。

そのため、社員が無理をしていても、職場対応に変わりにくくなります。

タニカワ久美子の研修では、体調不良後の反応を職場の判断材料に変える

タニカワ久美子の研修現場では、社員から「これはメンタルではなく、体の疲れかもしれません」という声が出ることがあります。

感染症が流行したあとや繁忙期のあとに、朝からだるい、眠っても回復しない、仕事中に集中が続かないという話が出ることがあります。

ここで扱うのは、病名を判断することではありません。

社員が「自分の気持ちが弱い」と受け止めている不調を、睡眠、疲労、休憩、体調回復、業務負荷の判断材料として見直すことです。

管理職が見るのは、出勤の有無ではなく回復の戻り方

管理職は、社員が出勤できているかだけで判断せず、疲れやすさ、集中の続き方、休憩の取り方、残業の負荷を軽く確認します。

診断するのではなく、仕事側で一時的に下げられる負荷があるかを見ることが役割です。

人事総務が整えるのは、復帰後に無理をさせない流れ

人事総務は、体調不良後の社員が、復帰直後から通常負荷に戻されていないかを確認します。

制度を増やすより、勤怠、残業、休憩、相談しやすさを見て、必要時に産業医や専門職へつなぐ流れが重要です。

最後に、人事総務のご担当者へ

生物的ストレス原因は、感染症、体調不良、睡眠不足、栄養不足、疲労の蓄積など、身体側の負担として職場に現れます。

ただし、この記事で大切なのは、用語を覚えることではありません。

体調不良後に出勤している社員を見て、「もう大丈夫」と判断していないでしょうか。

朝から疲れている、集中が続かない、休憩を取らない、無理に残業している社員を、本人の気持ちの問題として扱っていないでしょうか。

身体が回復していない状態では、仕事の負荷がいつも以上に重くなります。

社員の不調を本人任せにせず、身体の回復、休息、業務量、相談しやすさを職場で確認できているかどうかが、不調予防の分かれ目になります。

体調不良後の社員を、職場で無理なく支えたいご担当者へ

けんこう総研では、体調不良後の回復不足、睡眠、疲労、職場ストレス、管理職の声かけ、相談導線を組み合わせたストレスマネジメント研修を行っています。社員の不調を気持ちの問題だけにせず、心身の反応と職場環境の両面から支える形へ整理します。

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文責:タニカワ久美子

研修テーマが未定でも、対象者・職場状況・実施時期に合わせて整理します。

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