健康経営
企業の健康管理!チェックリストで見える課題と解決
企業の健全な経営は、社員の健康と密接に関係しています。
近年「健康経営」が注目される中で、企業が取り組むべき健康管理の重要性は、以前にも増して高まっています。
健康経営が企業の生産性や業績に与える影響については、すでに多くのエビデンスが示されています。
たとえば、健康経営に積極的に取り組む企業では、従業員の欠勤率が低く、業務効率や利益率が高い傾向にあることが報告されています(Kawakami et al., 2005)。
また、企業の健康管理プログラムが、従業員のモチベーションや仕事満足度を高めることも、複数の研究で確認されています(Goetzel et al., 2010)。
これらの研究結果は、健康経営が単なる福利厚生ではなく、企業の生産性向上や競争力強化に直結する経営要素であることを示しています。
しかし実際には、
「健康経営に取り組んでいるつもりだが、効果が見えない」
「何から改善すべきか分からない」
と感じている企業も少なくありません。
そこで本記事では、健康経営の現状を客観的に把握するためのチェックリストを用いて、
企業の健康管理の実態を可視化し、次に取るべき改善の方向性を整理していきます。
健康経営チェックリストの重要性
健康経営を前に進めるために、まず必要なのは「現状把握」です。
健康経営チェックリストは、企業の健康管理体制や運用状況を点検するためのツールであり、
どこが機能していて、どこに課題があるのかを整理する役割を果たします。
施策を増やす前に、今の状態を正確に把握することが、実は最も重要な第一歩です。
チェック1 社員の健康増進を行う体制(組織)と施策はありますか?
- 健康増進を推進する組織があり施策も機能している
- 健康増進を推進組織はあるが、十分に回っていない
- 健康推進組織はなく、総花的な施策のみ実施している
- 推進組織も施策も整っていない
健康経営は「誰が」「どの立場で」「何を進めるのか」が明確でなければ、定着しません。
体制が曖昧なままでは、施策が一過性に終わる可能性が高くなります。
チェック2 社員の健康状況を、どの程度把握していますか?
- 社員の健康状況を毎年で把握し、医療費の傾向分析もしており、課題の抽出まで行っている
- 健康状況と医療費の傾向は把握しているが、課題の整理までには至っていない
- 社員の健康状況は把握しているが、分析はしていない
- 社員の健康状況を把握していない
健康状態が把握されていない場合、
どの施策が必要なのか、どこにリスクがあるのかを判断できません。
データの有無が、改善の質を左右します。
チェック3 社員の健康配慮に関する計画は、策定されていますか?
- 社員の健康配慮に関する計画は策定されており、きちんと運用されている
- 社員の健康配慮に関する計画は策定されているが、運用は不十分である
- 社員の健康配慮に関する計画は策定されているが、運用されていない
- 社員の健康配慮に関する計画は策定されていない
計画が存在しても、運用されていなければ意味を持ちません。
健康経営では「計画→実行→見直し」の循環が不可欠です。
健康経営を支える外部支援という選択肢
健康経営の推進では、社内だけで完結させようとすると、
- 視点が固定化する
- 判断が遅れる
- 担当者に負荷が集中する
といった問題が起こりやすくなります。
株式会社けんこう総研では、
企業の健康経営推進を支援するために、
**「健康経営・支援コンサルティング 取り組みフォローアップ」**を提供しています。
これは、施策の実施支援だけでなく、
体制整理・課題構造化・実行と評価までを含めた伴走型の支援です。
チェックリストを活用し、次の一手を見つける
チェックリストは、評価のためのものではありません。
改善の優先順位を見つけるための道具です。
「できていない」項目があった場合は、
そこが今後の強化ポイントであり、企業の成長余地でもあります。
社員が健康に働ける環境づくりは、
結果として企業の生産性やイノベーションを支える基盤になります。
健康経営を見直し、企業の未来を築くために
健康経営は、今後ますます経営課題としての重要性を増していきます。
自社の健康管理状況を点検し、必要な改善策を整理することは、
企業の持続的成長に向けた重要な経営判断です。
まずはチェックリストを活用し、
自社の健康経営がどこで止まっているのかを確認してみてください。
そこから、次の一歩が見えてきます。
執筆・監修
タニカワ久美子
株式会社けんこう総研 代表取締役
東京大学大学院 情報学環研究生
