健康経営
メンタルヘルス対策の成果が見えない2つの理由|健康経営が止まる企業・進む企業の分岐点
ストレスケア研修講師のタニカワ久美子です。
ストレスチェック制度をきっかけに健康経営を始めたものの、
2〜3年で取り組みが止まってしまう企業を、私は数多く見てきました。
制度は導入した。
施策も実施している。
それでも――続かない。
なぜでしょうか。
私はこれを、
**「光が見えないトンネル状態」**と呼んでいます。
- 進んでいる感覚がない
- 何が良くなったのかわからない
- この先に出口があるのか見えない
今回は、
このトンネルを抜けられなくなる2つの構造的理由と、
抜けるための現実的な方法を整理します。
理由① 成果が見えないまま「予算だけを掘り続けている」
外注丸投げが生む“終わらないトンネル”
健康経営やストレスチェックを
完全に外注任せにしている場合、
多くの企業で次の状態が起こります。
- 毎年同じことを繰り返している
- 社内にノウハウが残らない
- 成果の実感がない
- しかし費用は毎年かかる
結果として、
「続けたい気持ちはあるが、
この先も同じコストを払い続けるのは正直つらい」
という判断に至ります。
これは担当者の問題ではなく、
設計の問題です。
けんこう総研が「内製化」を前提にする理由
けんこう総研は外部支援を行う立場ですが、
それでも私は明確にこう考えています。
健康経営を“永続的に外注し続ける設計”は、必ず行き詰まる。
だからこそ、
- 最初は専門家が伴走
- 徐々に社内で回せる部分を増やす
- 外注比率を下げていく
という 段階的な内製化を前提にしています。
完全内製である必要はありません。
重要なのは、
- どこを内製化するか
- どこを専門家に任せ続けるか
を意図的に決めることです。
これだけで、
費用面・人手不足の両方が大きく改善します。
理由② 健康経営を「回せる人材」が社内にいない
担当者が“孤立”している構造
もう一つの大きな理由は、
運用スキルを持つ人材が社内にいないことです。
実際の現場では、
- 健康経営の経験がない
- 健康経営優良法人の申請も初めて
- それでも突然「担当」に指名される
というケースがほとんどです。
多くの場合、
保健師や人事担当者が たった一人で 抱え込み、
- 工数ばかり増える
- 判断基準がわからない
- 成果を説明できない
結果として、
担当者が疲弊し、取り組み自体が止まるという流れになります。
これは個人の能力の問題ではありません。
構造的に無理がある設計なのです。
「内製化」と「専門家活用」を両立させる方法
一見すると、
- 内製化
- 専門家活用
は相反するように見えます。
しかし、健康経営では
この両立こそが唯一の現実解です。
けんこう総研が推奨する進め方
- 最初は設計・判断を専門家に任せる
- 運用を一緒に回しながら思考プロセスを共有
- 社内で判断できる範囲を少しずつ増やす
- 外注は「高度・最新・第三者性」が必要な部分に限定
この形を取ることで、
- 成果が見え始める
- 担当者が判断できるようになる
- 健康経営が“自社の言葉”で語れる
ようになります。
実際、
この進め方は
「費用を抑えながら、
社内にノウハウが残る」
と、非常に高い評価をいただいています。
健康経営は「続けられる設計」で初めて成果が出る
健康経営が止まる企業には、共通点があります。
- 成果が見えない
- 判断できない
- 出口が描けない
逆に、続いている企業は、
- 成果の指標がある
- 社内で判断できる
- 次の一手が見えている
この違いは、
制度の差ではなく、設計の差です。
もし、
「うちも光が見えないトンネルに入っているかもしれない」
と感じたなら、
それは失敗ではありません。
設計を見直すタイミングに来ているだけです。
けんこう総研は、
貴社がトンネルを抜けるための
現実的で続く健康経営を伴走支援します。
貴社の健康経営成功の一助になれば幸いです。