ユーストレス(良性ストレス)
けんこう総研タニカワのストレスを味方につけるエクササイズ
人事・健康経営担当者の皆さまへ
ストレス対策が「行動につながらない」理由はここにあります
職場のストレス対策は、
知識提供や行動指導だけでは
現場に定着しないケースが少なくありません。
その理由の一つが、
「本人にとって意味のあるストレス」まで
踏み込めていないことです。
本記事では、
ストレスを「避ける対象」ではなく
価値観と結びつけて扱うエクササイズを通して、
研修や支援施策にどう落とし込めるかを整理します。
けんこう総研のタニカワです。今日は、「ストレスを味方につけるエクササイズ」をしましょう。
時間がとれるのならば、少し時間があるときにメモして行ってみてください。
1・最も大切にしてることでやらなくてはならない事はなにですか?
2・大切な人は誰と誰ですか?
3・大切な人との関係は、あなたとどういうご関係ですか?
4・今、目標にしていることはありますか?
5・「ある」と答えたかたは、それは、どんな目標ですか?
1~5の回答は、できるだけたくさん、思い浮かべて書いてみてください。
※ この問いは、個人の「価値観」と「責任感」が
どこに向いているかを可視化するためのものです。
職場では、このズレがストレス反応の個人差として現れます。
さあここからが本番です。ストレスを見直しましょう
1から5の回答の中で、ストレスを感じるものはありますか?
仕事や家庭で、頑張って生活している中で「苦しい」だとか、「辛い」だとかのストレスがなかったらどんなに良いだろうと思ったことはありませんか?私はいつもです(笑)しかし、人生にはストレスはつきものですから。
次の問題です。
1から5の質問に答えた大切に思っているものを突然失ってしまったら、あなたはどうなりますか?
ストレスに意味をつけるマインドセット
先ほどのストレス見直しのために書いていただいたものは、「あなたの価値観」です。自身の価値観について書く作業は、これまで行われた心理学の研究結果でも自己肯定感への効果が大きいことがわかっています。
自分の価値を書くと自己肯定感が高まる
※ 研修の場でこのプロセスを安全に行うことで、
自己否定や防衛的態度を強めずに、
ストレスの意味づけを再構成することが可能になります。
ご自身の価値感について、毎日考えて日記などのノートに毎日書いてみましょう。心の中で自分が思う自分が変わってくるはずです。でも注意してくださいね。日記に書くのは、大切な人やモノを思って書きます。決して、嫌な経験も悲しい思いを吐きだす場所にしてはダメですよ。日記は、ご自身への読み聞かせのための物語です。
あなたにとって大切と思う「価値のあるコトバ」を3つ選んでください
1アート 2音楽 3仲間 4協力 5好奇心 6コスパ 7信仰 8友達 9協調性 10誠実 11助け合い 12忍耐 13運動 14思いやり 15勇気 16情熱 17家族 18楽しみ 19幸福 20健康 21名誉 22喜び 23愛 24自然 25平和 26冒険 27有言実行 28能力 29創造 30発見 31平等 32自由 33勤勉 34ボランティア 35リーダーシップ 36忠実 37素直 38個性 39ペット 40倹約 41信用 42政治 43優しさ 44強さ
45ポジティブ 46伝統 47知恵 48裕福
3つ選べましたか?このコトバのなかには似ている意味のコトバもあります。しかしどっちのほうが今のご自身の気持ちに寄り添っているでしょうか?「いやいや、私はここにはない別のコトバがある。」と思う方は、そのコトバを大切に思う3つにあげても構いません。
3つ選んだら、そのうちの一つについて
1.大切だと思う理由を書いてみましょう。
2.その価値観を日常生活でどのように実践していますか?
3.その価値観のために今日は、そんなことをしましたか?
4.もし辛くなった時、その価値観に従った行動ができますか?
このマインドセットは大義(たいぎ)の国アメリカの心理学者が作ったトレーニング法なので、日本人からすると理屈っぽくって、面倒くさいです。毎日書き物をしている私が思うくらいですのですから。
けんこう総研では、書くのが苦手でもできるマインドセット法があります
日本人向けに私が考案しました。そのトレーニング法はまた機会がありましたらお話ししますね。
今日は、もっとも一般的なこのマインドセットの考え方をご紹介していきます。
大切だと思うコトバを選ぶのが難しい、あるいは、たくさんあって3つに絞れないと仰る方がいると思います。ですが、3つを選んだコトバには、ご自身が大切におもっているものが確実に反映されています。それは行動や、個人の資質や、優先順位や、仲間に関してかもしれません。
大切だと思うコトバを選ぶとき、ご自身が立派かどうかは全く関係ありません。自分以外の人がどう思うかなんて一切関係ありません。価値観というのは、ごじしんにとってしっくりくるものや、こうなりたいと思えるもののことです。
ストレスの多い日常生活で、ストレスを感じた時に、ご自身にとって大切な価値観を思い出すと、たいへんな時、ツライ時にもストレス対処しやすくなることが研究によって明らかになっています。今一度、あなたの大切なコトバを書き留めてみてはいかがでしょうか。
ストレスを避けて生きるのは無理な話で、現実をなげいてもしかたありません。仕事の状況をどうにかしたくても自分の力ですぐには、どうしようもありません。けれども、あなたの大切な価値あるコトバを思い出すだけで、自分自身でストレスをコントロールできることがあります。ストレスを減らしたり、解消できないときでも、自分がストレスに対してどう対応するか自分で選べるようになるからです。
あなたの、あなただけの価値観は、ストレスを力に変えてくれるでしょう。一番大切な人を再認識して、あなたの心に深く入り込んでくれます。
このエクササイズを職場で扱う際のポイント
価値観に触れるストレス対処法は、
やり方を誤ると逆効果になることもあります。
そのため職場では、
-
強制しない設計
-
正解を求めない進行
-
評価と切り離した場づくり
が不可欠です。
けんこう総研の研修では、
このエクササイズを
さまざまな組織の職場文化に合わせて再設計し、
書くことが苦手な方でも参加できる形で提供しています。
ここまでご紹介してきた内容は、
特別な企業や一部の職種だけに起きている話ではありません。
多くの職場で、
「大きな問題ではないが、放置すれば確実に効いてくる違和感」
として静かに積み重なっています。
だからこそ重要なのは、
何かが壊れてから対処することではなく、
“今の状態を正しく整理し、次の一手を判断すること” です。
その整理の仕方によって、
取るべき施策も、研修の位置づけも、支援の関わり方も変わります。
▶ 組織としての進め方を整理したい場合
個人のエクササイズを
「一時的な気づき」で終わらせず、
職場全体のストレスマネジメントとして
どう位置づけるかについては、
ストレスマネジメント研修【まとめ】
で全体像を整理しています。
次の一手を検討される企業ご担当者さまへ
ストレスを
「減らす」「避ける」だけでなく、
意味づけを変えて行動につなげるには、
個人ワークと組織設計を切り分けて考える必要があります。
▶ 現場で活用できる研修内容を知りたい場合
価値観を扱うストレスマネジメント研修については、
ストレスマネジメント研修ページをご覧ください。