ストレス性痛み・コリ改善(セルフケア/タニカワメソッド)
心の健康を実践的に高める方法
― 効果が出るストレス対策は「立ち方」から始まる ―
こんにちは、けんこう総研代表・研修講師のタニカワ久美子です。
ストレス対策というと、「考え方を変える」「リラックスする」といった心理面のアプローチが注目されがちですが、実際に効果が安定して出る対策は、身体側からの介入です。
その中でも、今日は誰もが毎日無意識に行っている
「立つ」という姿勢に注目します。
「立つ」は、最も身近で最も過小評価されている運動
私たちは毎日、当たり前のように立っています。
しかし、「腰や膝に負担をかけず、正しいフォームで立つ」となると話は別です。
実際、私が指導している専門学校の体育授業で、
生徒に正しい立位姿勢を取らせると、1分も持たないケースがほとんどです。
これは、正しい立位が
- 腹筋群
- 体幹深部筋
- 僧帽筋・抗重力筋群
を同時に使う高効率な身体活動だからです。
つまり、
何気ない日常動作であっても、
正しいフォームで行えば、十分な運動量と筋刺激になる
ということです。
姿勢が変わると、心の状態も変わる理由
正しい立位姿勢を取ると、
- 呼吸が浅くなりにくい
- 胸郭が潰れない
- 頸部・肩周囲の過緊張が減る
といった身体反応が起こります。
これはそのまま、
- 自律神経の過剰な交感神経優位を抑える
- 情動反応(イライラ・不安)の増幅を防ぐ
というメンタルヘルス上のメリットにつながります。
ストレス対策として姿勢が有効なのは、
「気持ちが前向きになるから」ではありません。
神経系と筋活動の負荷バランスが変わるからです。
靴を履いた状態での「良い姿勢」とは何か
多くの人が見落としがちなのが、
靴を履いた状態での重心位置です。
裸足の場合、良い姿勢の重心は
踵から約43%前方、土踏まず付近を通るとされています。
一方、靴を履くと状況は変わります。
男性靴・女性靴ともに、踵には高さがあります。
婦人靴の研究では、
踵高約3cmの靴が最も姿勢が美しく見える
ことが示されています。
これは、ヒールによって身体がわずかに前傾し、
重心が 足長の約50%(土踏まず中央) に来たとき、
骨盤位置と体幹バランスが最も安定するためです。
正しい立位は「歩きやすさ」を生む
この重心位置で立てると、
- 足が自然に前へ出る
- 無理な蹴り出しが不要
- 歩行時のエネルギーロスが減る
という状態になります。
つまり、
立ち姿勢が整うと、そのまま歩行の質も上がる
のです。
これは、運動嫌いな人にとっても重要なポイントです。
「運動をしよう」と思わなくても、
日常動作の質を上げるだけで負荷は変えられるからです。
姿勢のゆがみは「足裏の体重配分」から始まる
姿勢の歪みは、骨盤や背骨の問題として語られがちですが、
実際には足裏の体重配分の偏りが原因になっているケースが非常に多くあります。
理想的な体重配分は次の比率です。
- 踵
- 親指を除く4指
- 親指
この3点で
3:2:1 の割合で荷重されている状態。
この配分が取れていると、
- 膝がロックされにくい
- 骨盤が前後に逃げない
- 上半身の余計な緊張が減る
結果として、
身体的ストレスも心理的ストレスも蓄積しにくくなります。
効果が出るストレス対策の本質
ストレス対策がうまくいかない多くの原因は、
- 頭で理解して終わる
- 行動が伴わない
- 継続できない
この3点に集約されます。
「立ち方」「姿勢」は、
考えなくても毎日必ず行う行動です。
だからこそ、
- 習慣化のハードルが低い
- 再現性が高い
- 職場でも導入しやすい
という特徴を持ちます。
まとめ:心の健康は「姿勢」から設計できる
心の健康を高めるために、
必ずしも特別なトレーニングや長時間の運動は必要ありません。
- 正しく立つ
- 足裏の体重配分を整える
- 重心位置を意識する
この積み重ねが、
自律神経・情動反応・身体負荷を同時に整える
最も現実的なストレス対策になります。
けんこう総研では、
このような「日常動作を使ったストレス対策」を、
健康経営・職場研修として体系化しています。
「頑張らせないストレス対策」を探している企業・組織の方は、
ぜひ一度ご相談ください。