ストレス・セルフケアを組み合わせた健康経営研修

徹夜明けのランナーズハイ|元気そうな夜勤明け社員の判断ミス予防

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徹夜明けのランナーズハイ|元気そうな夜勤明け社員の判断ミス予防

徹夜明けや夜勤明けに、眠っていないのに「妙に元気」「頭が冴えている」「まだ動けそう」に見える社員がいます。

本人も「意外と大丈夫です」と言うかもしれません。周囲も「元気そうだから任せても大丈夫」と判断してしまうことがあります。

しかし、夜勤明けや長時間労働後のランナーズハイのような高揚感は、好調のサインではなく、疲労を感じにくくなっている危険サインとして見る必要があります。

人事総務・管理職が確認したいのは、ランナーズハイという言葉の意味ではありません。元気そうに見える社員に、重要判断、確認作業、クレーム対応、運転、危険作業をそのまま任せていないかです。

この記事では、徹夜明け・夜勤明けに元気そうに見える社員を、職場でどう見極め、判断ミスや確認漏れを防ぐかを、管理職研修の導入前に確認する視点として整理します。

徹夜明けのランナーズハイを職場で扱う前に確認したいこと

ランナーズハイは、一般には長時間の運動後に苦しさが軽くなり、気分が高揚したように感じる状態として知られています。

ただし、徹夜明けや夜勤明けに起こる高揚感を、健康的な活力として扱うのは危険です。

夜勤、交代勤務、長時間労働、緊急対応の後は、睡眠不足、疲労、緊張、ストレスが重なっています。その状態で「まだ動ける」と感じていても、実際には注意力、反応速度、確認力、感情のコントロールが低下している可能性があります。

この投稿では、ランナーズハイを運動生理学の説明として扱うのではなく、夜勤明け・徹夜明けに元気そうな社員を好調と誤認しないための職場対応として扱います。

社内で動かすと止まるポイント

タニカワ久美子の研修現場で見えるのは、夜勤明けの疲労を「本人が大丈夫と言っているから大丈夫」と扱ってしまう職場です。

本人は「まだできます」と言います。管理職は「元気そうだから任せられる」と見ます。人事総務は、事故やミスが起きるまで、疲労が業務リスクになっていることを把握しにくくなります。

止まる場面 現場で起きていること 人事総務・管理職が確認したい判断
元気そうに見える 高揚感や多弁を「好調」と受け取ってしまう 睡眠時間・勤務時間・休憩状況を確認しているか
本人が休憩を取らない 「まだ動ける」と言って作業を続ける 本人任せにせず、休憩・交代を具体的に入れているか
確認作業を任せる 疲労状態のまま入力、報告、安全確認を行う 夜勤明けにダブルチェックを入れる手順があるか
重要判断を一人に任せる 判断が速く見えても、思い込みや確認漏れが起こる 時間を置く、別担当者を入れる判断ができているか
クレーム対応を続けさせる 感情調整が落ち、言葉が荒くなる可能性がある 夜勤明け・長時間対応後は対人負荷を外せているか

この判断が曖昧なままでは、徹夜明けの高揚感は「頑張っている」「責任感がある」と誤認されます。

職場で必要なのは、本人の気合いを評価することではありません。元気そうに見える疲労を、判断ミス予防の視点で扱うことです。

タニカワ久美子の現場視点で見る危険サイン

研修現場では、「夜勤明けでも本人が大丈夫と言うので、そのまま確認作業を任せていた」という相談が出ることがあります。

しかし、疲労が強いときほど、本人は自分の疲れを正確に判断できない場合があります。

たとえば、眠っていないのにテンションが高い、話が早くなる、冗談が増える、休憩を取らない、作業を急ぐ、確認を省こうとする、感情の波が大きくなる。このような状態は、好調ではなく、過覚醒や疲労の見落としとして見る必要があります。

特に、介護施設、医療・福祉現場、教育機関、警備、運輸、製造、情報システム対応などでは、夜間や早朝に判断を求められる場面があります。

人事総務が見たいのは、本人が元気そうかどうかではありません。夜勤明けや徹夜明けの社員に、判断・確認・対人対応が集中していないかです。

このテーマを研修化する場合の設計論点

徹夜明けのランナーズハイを研修テーマにする場合、先に決めるべきなのは、ランナーズハイの仕組みを説明することではありません。

夜勤明け・長時間労働後の疲労を、管理職がどう見て、どこで業務交代や確認体制につなげるかです。

設計論点 研修で扱うこと 発注前に確認したいこと
管理職向けに扱う場合 元気そうに見える疲労サイン、声かけ、休憩・交代判断 管理職が「大丈夫そう」を根拠に判断していないか
夜勤者向けに扱う場合 高揚感を過信しない、重要判断を避ける、疲労申告の目安 本人に「まだ動ける」を信用しすぎない視点を持たせたいか
人事総務向けに扱う場合 夜勤明けの確認体制、業務交代、疲労申告を責めない流れ 疲労を個人の自己管理だけにしていないか
安全・品質管理として扱う場合 判断ミス、確認漏れ、クレーム、事故の予防 夜勤明けにミスやヒヤリハットが出ていないか

このテーマを「ランナーズハイとは」という説明で終えると、個人検索の読み物になります。

研修として機能させるには、夜勤明けに元気そうな社員をどう見るか、どの業務を任せないか、どこでダブルチェックや交代を入れるかまで設計する必要があります。

管理職研修で扱うべき声かけの論点

夜勤明けや徹夜明けの社員に対して、管理職の声かけが「まだいけるね」「助かるよ」だけになると、本人は休みにくくなります。

必要なのは、本人を責めずに、睡眠・疲労・判断業務を確認する言葉です。

避けたい声かけ 職場で使いたい声かけ
「元気そうだから大丈夫だね」 「睡眠時間と休憩状況を確認してから、担当業務を決めましょう」
「まだいける?」 「この後は重要判断を外して、確認作業は別の人と分けましょう」
「テンション高いね」 「疲労を感じにくくなっている可能性があるので、休憩を入れましょう」
「本人が大丈夫と言っているから任せよう」 「本人申告だけでなく、勤務時間と業務リスクで判断しましょう」
「最後までお願い」 「ここからは交代できる業務と、確認が必要な業務を分けましょう」

管理職の役割は、夜勤明けの社員にさらに頑張らせることではありません。

疲労が見えにくい状態を前提に、休憩、交代、確認体制、対人対応の調整につなげることです。

人事総務が研修相談前に整理したいこと

徹夜明け・夜勤明けのランナーズハイを職場対応として扱う前に、人事総務・健康経営担当者は次の点を整理しておくと、研修内容が一般論になりにくくなります。

  • 夜勤明けや長時間労働後に、重要判断を任せている業務があるか
  • 元気そうに見える社員を、好調と誤認していないか
  • 夜勤明けの確認作業に、ダブルチェックや交代手順があるか
  • 疲労を申告した社員が、責められたり評価を下げられたりしないか
  • クレーム対応や対人対応を、疲労状態の社員に続けさせていないか
  • 管理職が、睡眠時間・勤務時間・休憩状況を確認する言葉を持っているか
  • 研修対象を、夜勤者本人・管理職・人事総務のどこにするか決まっているか

この整理ができると、徹夜明けのランナーズハイは個人向けの興味検索ではなく、夜勤明けの疲労サインと判断ミス予防を扱う管理職研修テーマになります。

夜勤明けに元気そうな社員を、好調と誤認しない管理職研修を検討しているご担当者様へ

けんこう総研では、徹夜明け・夜勤明けにランナーズハイのように元気そうに見える社員を「大丈夫」と判断せず、疲労サイン、判断ミス予防、休憩・交代、確認体制につなげるラインケア研修を設計しています。

研修では、管理職が睡眠不足や過覚醒を責めるのではなく、勤務時間、休憩状況、業務リスクを確認し、夜勤明けの社員を守る判断基準に落とし込みます。

夜勤明けの疲労サインを扱う管理職ラインケア研修を相談する

文責:タニカワ久美子

研修テーマが未定でも、対象者・職場状況・実施時期に合わせて整理します。

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