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健康経営研修の効果とは?生産性・離職率データで検証

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健康経営研修の効果とは?生産性・離職率データで検証

健康経営研修の効果検証をテーマに生産性向上と離職率低減を講義する講師タニカワ久美子と受講者の様子

健康経営研修の導入を検討する際、最も説明に悩まれるのが「効果をどう示すか」ではないでしょうか。

担当者としては必要性を感じていても、稟議の場では
「数値でどのような変化が見込めるのか」
「経営指標にどう影響するのか」
という観点で整理することが求められます。

ここでは、健康経営研修の効果を感覚論ではなく、生産性・離職率・医療費といった経営関連指標から整理します。

効果の整理の前に、そもそも自社に研修導入が必要かどうか(導入優先度)を確認したい場合は、判断チェックポイントを下記にまとめています。
👉 健康経営研修の必要性をどう判断する?稟議に使える導入チェックポイント

https://kenkou-souken.co.jp/kenko-keiei-training-necessity/


まず押さえたい前提
効果は“健康度”ではなく“損失低減”で測定されます

自社に研修導入が必要かどうか、判断に迷われる場合は、現状体制と労務リスクを踏まえた整理から支援しています。
管理職体制や安全配慮義務の観点を含め、導入優先度の確認が可能です。

健康経営研修の成果は、「健康になったか」では測定しにくい領域です。
実務上は、次のような損失指標の変化で評価されます。

  • 生産性の維持・改善
  • 離職率の低減
  • 医療費の抑制
  • 休職発生率の変化

つまり効果とは、健康度向上そのものではなく、組織が抱えるストレス損失の縮小として現れます。

損失低減として効果を整理できると、「その対策に予算を投じる妥当性」まで一気に説明できるようになります。費用対効果(予算説明)の整理視点は下記でまとめています。
👉 健康経営研修の費用は妥当?予算説明に使える費用対効果の考え方
https://kenkou-souken.co.jp/kenko-keiei-training-roi/


効果指標①:生産性への影響

生産性指標でまず見ておきたいのは、プレゼンティーイズムです。

出勤はしているものの、不調により本来の業務遂行能力を発揮できていない状態を指します。多くの企業で、アブセンティーイズム(欠勤)よりも損失額が大きいのです。

メンタル不調が慢性化すると、

  • 判断力の低下
  • 集中力の持続困難
  • 業務速度の低下

といった形で生産性に影響します。

健康経営研修では、不調の早期察知と業務負荷調整の判断力が管理職側に備わることで、プレゼンティーイズムの長期化を防ぐ効果が見込まれます。

この「早期察知」と「業務負荷調整」を実務で回すのは管理職です。管理職向け研修を優先すべきか迷う場合は、体制ポイントを下記で整理しています。
👉 管理職向けメンタルヘルス研修は必要?導入を検討したい3つの管理体制ポイント
https://kenkou-souken.co.jp/linecare-training-necessity/


効果指標②:離職率への影響

離職率の変化は、研修効果を示す上で稟議接続しやすい指標の一つです。

特に次の離職は、組織ストレスと相関が高いことです。

  • 入社3年以内離職
  • メンタル不調起点離職
  • 管理職との関係性離職

不調が深刻化する前段階で、

  • 面談機会が設けられる
  • 業務量調整が行われる
  • 配置転換が検討される

といった対応が入ることで、離職の未然防止につながります。

採用・育成コストを踏まえると、離職抑制は人的資本投資回収の観点でも重要な効果指標となります。


効果指標③:医療費への波及

医療費は短期的変化よりも中長期で評価される指標です。

メンタル不調が重症化すると、

  • 精神科受診
  • 投薬治療
  • 長期療養

へ移行し、企業負担コストも増加します。

健康経営研修によって、

  • 早期相談
  • 早期受診
  • 業務調整

が機能すると、重症化予防が働き、医療費の増加抑制に寄与します。

医療費単独ではなく、休職補償や代替人員コストと合わせて評価する視点が重要です。


生産性損失という統合指標

これらを統合して捉える概念が「生産性損失」です。

構成要素は主に4つです。

  • プレゼンティーイズム損失
  • アブセンティーイズム損失
  • 離職損失
  • 医療費関連損失

健康経営研修は、個々の数値を直接改善するというよりも、損失発生プロセスそのものを減速させる施策として位置付けられます。


導入成果をどう説明すればよいか

稟議資料では、次の整理が有効です。

  • 不調発生率の推移
  • 休職者数の変化
  • 高ストレス者比率
  • 面談実施率
  • 離職率

これらの指標と研修導入時期を重ねることで、施策効果の説明がしやすくなります。

重要なのは、単年成果ではなく傾向変化で捉える視点です。


効果を読み違えないために

健康経営研修は、短期で売上を押し上げる施策ではありません。

しかし、

  • 生産性損失の抑制
  • 離職コストの低減
  • 医療費増加の抑制

といった人的資本損失を防ぐ点で、経営インパクトを持つ施策です。

見えにくい損失を可視化できるかどうかが、導入判断の分岐点になります。

健康経営研修の効果は、単体施策の成果というよりも、生産性損失全体の変化として整理すると見えやすくなります。
自社のデータに照らして経営指標との関係性を確認したい場合には、外部視点を交えた整理を行う企業も増えています。

効果の指標を整理できても、導入設計が合っていないと「数値が動かない」「現場で活かされない」という評価になりやすくなります。投資を無駄にしないための失敗回避ポイントは下記で整理しています。
👉 健康経営研修がうまく定着しないのはなぜ?導入前に確認したい失敗回避ポイント
https://kenkou-souken.co.jp/kenko-keiei-training-failure/

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