ストレス性痛み・コリ改善(セルフケア/タニカワメソッド)
休んでも疲れが取れない社員|座りっぱなし疲労
休日にしっかり休んだはずなのに、月曜日の朝から身体が重そうな社員がいることはありませんか。
仕事のあとに横になっていたのに、かえってだるさが残る。休んでいるはずなのに、肩こり、腰の重さ、背中の張りが抜けない。このような「ごろ寝疲れ」は、職場のストレス対策でも見逃せない身体サインです。
疲れている時は、何もせず横になりたくなります。休息はもちろん必要です。ただし、長時間のごろ寝や座りっぱなしが続くと、身体が回復しにくい状態になることがあります。
健康経営で大切なのは、社員に「もっと運動しましょう」と伝えることではありません。休んでも疲れが取れない状態に気づき、職場の中で回復しやすい行動を一緒に見直していくことです。
wp-image-481″ src=”https://kenkou-souken.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/3422226_s-600×427.jpg” alt=”休んでも疲れが取れないごろ寝疲れと職場ストレスに悩むビジネスパーソン” width=”400″ height=”285″ /> 休んでいるつもりでも、身体が回復しにくい状態になることがあります。[/caption]
ごろ寝疲れは、休んだつもりでも回復していない状態です
ごろ寝疲れとは、横になって休んでいたのに、かえって身体が重く感じる状態です。
長時間横になっていると、身体を動かす機会が減ります。すると、血流が滞りやすくなり、筋肉も固まりやすくなります。
特に、首、肩、背中、腰は、同じ姿勢が続くことでこわばりやすい部位です。
その結果、休んだつもりなのに、肩こり、腰の重さ、背中の張り、頭の重さ、だるさが残ることがあります。
これは怠けているからではありません。身体が回復しやすい状態になっていないために起こる反応です。
休むことと、回復することは同じではありません
疲れている時に休むことは大切です。
ただし、休み方によっては、回復につながりにくい場合があります。
たとえば、休日に長時間寝転んでスマートフォンを見続ける。ソファで同じ姿勢のまま動画を見る。仕事後に横になったまま何時間も動かない。
このような過ごし方では、身体は休んでいるように見えても、首、肩、腰のこわばりが続くことがあります。
回復には、完全な無活動だけでなく、短い姿勢の切り替えや軽い身体活動が必要になることがあります。
| 状態 | 起こりやすいこと | 職場で見直したい行動 |
|---|---|---|
| 長時間ごろ寝 | 背中や腰が固まりやすい | 一度起き上がり、姿勢を変える |
| 休日のスマホ閲覧 | 首や肩がこわばりやすい | 画面を見る姿勢を変える |
| 座りっぱなし | 下半身や腰のだるさが残りやすい | 立ち上がる、歩く、足首を動かす |
| 寝ても疲れが取れない | 身体が緊張したまま戻っていない | 呼吸と軽い動きで切り替える |
ごろ寝疲れへの対策は、激しい運動ではありません。
回復のために、身体を少しだけ動かすことです。
座りっぱなしは、職場でも休日でも疲労を残しやすくなります
職場では、デスクワーク、オンライン会議、資料作成、メール対応などで、座りっぱなしの時間が長くなります。
座り続けると、背中、腰、股関節、足まわりの動きが少なくなります。呼吸も浅くなりやすく、肩や首にも力が入りやすくなります。
この状態が仕事中に続き、休日もごろ寝やスマートフォン閲覧で同じように動かない時間が続くと、身体は回復する機会を失いやすくなります。
「休んだのに疲れが取れない」という訴えの背景には、仕事中と休日の両方で、身体を動かさない時間が長くなっていることがあります。
ごろ寝疲れを防ぐには、強い運動ではなく小さな切り替えが必要です
疲れている社員に、いきなり運動をすすめる必要はありません。
ごろ寝疲れや座りっぱなし疲労を防ぐために必要なのは、強い運動ではなく、小さな切り替えです。
- 長く座ったあとに一度立ち上がる
- 水分を取りに行く
- トイレやコピーなどで短く歩く
- 座ったまま足首を上下に動かす
- 肩を軽く回す
- 深く息を吐いて、背中や腰のこわばりに気づく
- 横になっていたら、一度起き上がって姿勢を変える
これらは、運動というよりも回復行動です。
身体を追い込むためではなく、固まり続けた姿勢を切り、回復しやすい状態に戻すために行います。
職場で続けやすい回復行動に落とし込みます
健康経営の現場では、難しい運動メニューよりも、職場で続けられる行動に落とし込むことが重要です。
| 場面 | 回復行動 | ねらい |
|---|---|---|
| 長時間デスクワーク | 一度立ち上がる | 座位の固定を切る |
| 会議後 | 背中を伸ばし、深く息を吐く | 緊張を次の業務に持ち越さない |
| 座ったまま作業が続く時 | 足首を上下に動かす | 下半身のこわばりを防ぐ |
| 休憩時間 | スマートフォンを見続けず、姿勢を変える | 休憩中の首や肩の負担を減らす |
| 疲労感が強い時 | 強い運動ではなく、短い歩行や呼吸から始める | 負担を増やさず回復へ向ける |
このような小さな行動は、社員一人ひとりの努力だけに任せると続きにくくなります。
職場の休憩設計や管理職の理解と組み合わせる必要があります。
ごろ寝疲れを悪化させやすい職場の特徴
ごろ寝疲れは、休日の過ごし方だけで起こるものではありません。
平日の働き方が、休日の回復感に影響することがあります。
- 座りっぱなしの時間が長い
- オンライン会議が連続している
- 休憩を取りにくい雰囲気がある
- 昼休みもスマートフォンやパソコンを見続けている
- 肩こりや腰の重さを我慢している社員が多い
- 疲労を相談しにくい
- 管理職が休憩や姿勢の切り替えを軽視している
このような職場では、社員が休日に横になっても、身体の緊張が抜けきらないことがあります。
健康経営では、「休めているはず」と判断するのではなく、休んだあとに回復感があるかを見る必要があります。
タニカワ久美子の企業研修では、回復できる休み方を見直します
タニカワ久美子の企業研修では、ごろ寝疲れを「休日の過ごし方が悪い」という話にはしません。
まず、仕事中に身体がどれだけ固まっているかに気づくことから始めます。
座り続けている時に、背中が丸まっていないか。腰が重くなっていないか。肩に力が入っていないか。呼吸が浅くなっていないか。
このように、社員本人が身体の状態を確認できる時間をつくります。
過去に実施したセミナーでも、全員参加型の軽いストレッチ運動を取り入れてきました。
椅子に座ったままできる背伸び、肩まわりの軽い動き、足首の上下運動、呼吸に合わせた動きなど、運動が苦手な社員でも参加しやすい内容です。
研修の現場では、短い演習のあとに「座っているだけなのに腰が固まっていた」「肩に力が入っていた」「休憩中もスマートフォンを見ていて身体は休んでいなかった」という相談を受けることがあります。
この気づきが、ストレス性の痛み・コリ改善の入口です。
管理職には、「休憩を取っているか」だけでなく、「回復できる休憩になっているか」を見るように伝えます。
休憩時間があっても、身体が固まり続けていれば、回復感は出にくいからです。
このページは、ストレッチ手順ではなく回復行動の設計です
このページは、部位別ストレッチの手順を示すページではありません。
また、短時間セルフケアの方法だけを紹介するページでもありません。
主役は、休んでも疲れが取れない社員に対して、職場の中で回復行動をつくることです。
そのため、次のような視点で見直します。
- 座りっぱなしが続いていないか
- 休憩中も同じ姿勢で固まっていないか
- 休日のごろ寝が回復につながっているか
- 肩こりや腰の重さを我慢していないか
- 管理職が休憩や姿勢の切り替えを軽く見ていないか
- 社員が無理なく選べる回復行動になっているか
この視点があると、座りっぱなし疲労やごろ寝疲れを、本人の生活習慣だけでなく、職場セルフケアとして扱いやすくなります。
人事総務が押さえたいポイント
休んでも疲れが取れない社員がいる職場では、次の点を確認しておきたいところです。
- 休んでいる時間の長さだけで判断しない
- 休んだあとに回復感があるかを見る
- 座りっぱなしやごろ寝が続いていないか確認する
- 肩こり、腰の重さ、背中の張りを身体サインとして見る
- 強い運動ではなく、小さな姿勢の切り替えから始める
- 管理職には、回復できる休憩を見る視点を伝える
健康経営で必要なのは、社員に強い運動を求めることではありません。
座位の連続を切り、短く立つ、軽く動く、呼吸を整えるといった回復行動を、職場の中に組み込むことです。
まとめ:休んでも疲れが取れない時は、回復行動を見直します
ごろ寝疲れは、休んでいないから起こるものではありません。
休み方が回復につながっていない時に、身体の重さとして見えることがあります。
長時間のごろ寝、座りっぱなし、スマートフォンを見続ける休憩は、首、肩、背中、腰のこわばりを残しやすくします。
タニカワ久美子の企業研修では、全員参加型の軽い演習を通じて、社員が自分の身体の固まりに気づく時間をつくります。
休むことを、ただ動かない時間にしない。
身体が回復しやすい状態へ切り替えることが、ストレス性の痛み・コリを悪化させない職場セルフケアです。
休んでも疲れが取れない社員へのストレスケア研修をご検討のご担当者様へ
けんこう総研では、座りっぱなしによる肩こり、腰の重さ、背中の張り、休んでも抜けない疲労感を、職場セルフケアと健康経営の視点から見直すストレスマネジメント研修を行っています。全員参加型の軽い演習を通じて、社員が身体のサインに気づき、無理なく回復行動を取り入れられる研修設計ができます。