健康リーダー応援コラム
オンライン研修/おちこみやすい性格もストレスケアでなおる
2021年9月6日更新
コロナ感染緊急事態宣言中でのオリンピック・パラリンピックも終わりました。
大学生もそろそろ夏休みが終わる頃ではないでしょうか。けれど社会人ともなると学生さんのように長い休みはとれないどころか、コロナ感染緊急事態宣言されたって、会社を辞めない限り、出勤日には通勤しなければなりません。つねに時間に追われ、身の周りの状況も刻々と変化する職場では、学生の時のようなピュアな気持でなんていられないものです。思ってもいないような様々なストレスが心身に襲いかかってきます。
さて今日のコラムは、私タニカワへの質問や相談の中で、圧倒的に多いものをとりあげます。
それは「私は、すぐに落ち込みやすいんですがそういう性格って直りますか?」直近でこの質問をされた方は、男性でサービス業の店長さんでした。
飲食店などサービス業に勤務される方は、対人相手の「気づかい」も求められる精神的負荷の強い業種ですよね。 更に店長といった中間管理職の仕事は多岐にわたります。そのためメンタルヘルス不調者が特に急増してています。
店内には、派遣社員もいるしパートタイマーで働く方もいる。雇用形態が異なる勤務者の同職場への混在というのは、どなたにとっても仕事のストレスを緩衝させる職場内での和気あいあいといったコミュニケーションは困難ですそれどころか、無理をすればするほどストレスは増大させてしまいます。
職場の一体感が得にくく人間関係は希薄化している環境では、どんな人でも落ち込みやすくなるのは当たり前のことです。メンタルヘルスケア、つまり心の健康にとって、先ず疲れを溜めない働き方と、自身の疲れを効果的に解消させるベストな方法を身につけることが重要です。
みなさんはご存知ですか?会社は、単に法律で定める労働災害の防止のための最低基準を守る事と、快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保する事を労働安全衛生法第3条3項に定められているんですよ。
健康で日々の生活や仕事をおくるために、心も身体も調子よくなくちゃ働けないんです。熱がでたら誰だって横になって早めに眠ります。心だって風邪のひき始めのように、早めに適切な対応をとることが必要です。 メンタル疾患の発症(心の病気)には、ストレス耐性に対する弱まりからくるためストレスチェック制度を上手に使うことで予防や早期発見につながっていきます。
ストレスチェックの結果は、原則的に本人へ通知されるだけで会社には知らされないので安心して受けてください。ストレスチェックを診断がきたら自分自身のメンタル状況とそれに伴う行動が必要です。ストレスチェックは、セルフケアを会社がサポートする制度なので多いに活用したほうがダンゼンお得ですから。
長時間残業や満員電車による朝夕の通勤など慢性的に毎日繰り返されるストレスは、病気や事故によるケガよりも大きなストレスになっていることが近年の研究でもわかってきています。 一方、個人的な成功や結婚などの嬉しい出来事でも、今までの生活が大きく変わるならば、それはそれで心身にとってストレスなんです。ストレスは悪い事も良い事も、言ってみれば大きな刺激ですから、刺激はちょっぴりの方が良いにきまっています。
だからといって刺激が無くストレスが全くない生活をしていても体温調節機能の低下や、幻想や妄想が起こりやすくなったり、暗示にかかりやすくなったりといった心身に不調をきたします。
「ああ~嫌なこといわれちゃった」「また悪いことが起こった」と落ち込むにはそれだけ負のエネルギーが必要です。その気持ちを拒否するのではなく、息を大きく吸って受け入れ、思い切り息を吐ききりましょう。吐くのを強く長くする深呼吸を5回も繰り返せば、凹んでいた心も少しづつ盛り上がってくるはずです。その理由は、また今度。
参考文献サイト
厚生労働省:自殺・うつ病等対策プロジェクトチームとりまとめについて