ストレス性痛み・コリ改善(セルフケア/タニカワメソッド)
ストレスに気づけない社員の肩こり・腰痛|健康経営
社員から強いストレスの相談は出ていないのに、肩こりや腰の重さを我慢している人が増えている気がしませんか。
「忙しいから仕方ない」「年齢のせいかもしれない」と言いながら、首や肩のこり、腰の重さ、背中の張り、疲れやすさを抱えたまま働いている社員は少なくありません。
人事総務・健康経営担当者にとって気になるのは、本人がつらさを訴えないまま、不調が日常化してしまうことです。ストレスという言葉を使わなくても、身体には早めのサインが出ていることがあります。
このページでは、社員がストレスに気づかないまま肩こり・腰痛を我慢してしまう背景を、職場文化とセルフケア研修の視点から見直していきます。
社員は、ストレスより先に身体の不調を我慢していることがあります
職場で「ストレスはありますか」と聞いても、「そこまでではありません」「まだ大丈夫です」と答える社員がいます。
ところが、その同じ社員が、肩こり、腰痛、頭の重さ、背中の張り、眠りの浅さを抱えていることがあります。
これは矛盾ではありません。本人にとって、ストレスを認めることよりも、身体の不調として受け止めるほうが自然な場合があるからです。
特に職場では、「忙しいのはみんな同じ」「この程度で相談してはいけない」「自分だけ弱音を言えない」という気持ちが働きやすくなります。
その結果、身体にサインが出ていても、本人が深刻に受け止めないまま過ごしてしまうことがあります。
不調を言い出しにくい職場では、痛みやコリが見えにくくなります
日本の職場では、周囲との調和や役割を果たすことが重視されやすい傾向があります。協力し合うこと自体は、もちろん大切です。
ただし、その空気が強くなりすぎると、社員は自分の不調を後回しにしやすくなります。
肩が痛い、腰がつらい、疲れが抜けないと感じていても、「自分だけ休めない」「言うほどのことではない」と考えてしまうことがあります。
この我慢は、本人の弱さではありません。むしろ、職場に合わせようとする適応の一部として起こることがあります。
だからこそ健康経営では、社員個人に「早く相談してください」と求めるだけでは届きにくいことがあります。
相談しやすい空気、不調に気づきやすい言葉、身体のサインを共有できる研修設計が必要です。
「仕方ない」が続くと、身体のサインを見逃しやすくなります
社員が「あきらめている」ように見える場面でも、単なる無関心とは限りません。
今の職場で何とかやっていくために、期待を下げたり、感情を抑えたりして、自分を守っている場合があります。
ただし、この状態が長く続くと、身体の不調に気づく力が弱くなることがあります。
「仕方ない」と思い続けているうちに、肩こりや腰痛、疲労感を当たり前のものとして扱ってしまうためです。
そうなると、早めのセルフケアや相談につながりにくくなります。
健康経営では、ストレスを言わせる前に身体のサインを見ます
人事総務・健康経営担当者が注意したいのは、社員にいきなり「ストレスはありますか」と聞くことです。
社員によっては、ストレスという言葉に抵抗があります。「メンタルが弱いと思われたくない」「仕事ができないと思われたくない」と感じる人もいます。
その場合は、ストレスという言葉から入るよりも、身体のサインから入るほうが自然です。
- 最近、肩や首がこりやすくなっていないか
- 腰の重さを我慢していないか
- 呼吸が浅くなっていないか
- 背中が張ったままになっていないか
- 疲れが抜けにくくなっていないか
身体の変化から入ることで、社員は自分の状態を責めずに振り返りやすくなります。
我慢を美徳にしない職場の伝え方
社員が不調を言い出しにくい職場では、伝え方を変える必要があります。
「早めに相談してください」だけでは、相談できない社員には届きにくいことがあります。相談すること自体に、遠慮や不安があるからです。
健康経営の現場では、次のように言い換えると、社員が受け取りやすくなります。
| 避けたい伝え方 | 職場で使いやすい伝え方 |
|---|---|
| 我慢できるなら大丈夫 | 早めに気づけることを大切にする |
| 不調を訴える | 身体のサインを共有する |
| 弱音を言う | 安全に働くための確認をする |
| 個人の体調管理の問題 | 職場で予防できるサインとして見る |
肩こりや腰痛を我慢して働き続けることは、本人の努力に見えるかもしれません。
しかし、長く続けば、集中力の低下、欠勤、離職リスクにつながることがあります。
タニカワ久美子の企業研修で重視していること
タニカワ久美子の企業研修では、社員に「あなたはストレスを抱えています」と決めつけることはしません。
まず、首や肩のこり、腰の重さ、背中の張り、呼吸の浅さなど、日常の中で見落としやすい身体のサインに気づくことから始めます。
企業研修の現場では、真面目な社員ほど不調を我慢しやすいと感じます。
責任感が強い人ほど、「自分が休むと迷惑がかかる」「これくらいで言ってはいけない」と考えがちです。
そのため研修では、不調を責めるのではなく、早く気づくことを前向きな行動として扱います。
肩こりや腰痛を、単なる個人の問題ではなく、ストレス管理と職場セルフケアの入口として共有します。
人事総務・健康経営担当者にとって大切なのは、社員に我慢を続けさせないことです。
社員が自分の身体のサインに気づき、必要なときにセルフケアや相談につながれる環境をつくることが、職場のストレス対策になります。
人事総務が押さえたいポイント
社員がストレスを口にしない職場では、次の点を確認しておきたいところです。
- 肩こりや腰痛を、単なる年齢や姿勢だけの問題にしない
- ストレスという言葉に抵抗がある社員にも届く表現を使う
- 「我慢できるか」ではなく「早めに気づけるか」を見る
- 身体のサインを共有しやすい研修設計にする
- セルフケアと相談行動をつなげる
- 不調を言い出しにくい職場文化も確認する
この視点があると、社員の肩こりや腰痛を、個人の我慢ではなく、健康経営として対応すべき早期サインとして扱いやすくなります。
まとめ:ストレスに気づけない社員には、身体のサインから支援する
社員が自分のストレスに気づけない背景には、本人の性格だけでなく、職場の空気や働き方の習慣が関係していることがあります。
「我慢する」「迷惑をかけない」「弱音を言わない」という姿勢は、職場に適応するために身についた反応である場合もあります。
ただし、その状態が続くと、肩こり、腰痛、疲労感などの身体サインを見逃しやすくなります。
健康経営では、社員にストレスを認めさせることを急ぐ必要はありません。
まずは、身体のこわばり、痛み、コリ、疲れに気づけるようにすることが大切です。
ストレス性の痛み・コリ対策は、運動やセルフケアの方法を伝えるだけでは十分ではありません。
社員が「我慢しなくてよい」と感じられる職場の伝え方と、早めに気づける研修設計が必要です。
社員が肩こり・腰痛を我慢してしまう職場を変えたいご担当者様へ
けんこう総研では、ストレスによる肩こり・腰痛・疲労感を、職場セルフケアと健康経営の視点から扱う企業研修を行っています。真面目な社員ほど不調を我慢しやすい職場でも、身体のサインに気づき、無理なく相談・セルフケアにつながる研修設計ができます。