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運動によるストレス反応を科学的研究から解説する最新知見

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ストレス性痛み・コリ改善(セルフケア/タニカワメソッド)

運動によるストレス反応を科学的研究から解説する最新知見

本記事は、
「ストレス管理(Self-Management)とは|健康経営・職場実装のための制度設計・評価・KPIガイド」
に基づき、運動が「ストレス緩和」だけでなく「ストレッサーとして作用する条件」を、
生理学・心理学研究の視点から整理したドメインAuthority解説です。

こんにちは、けんこう総研のタニカワ久美子です。
今回は、多くの方にとって馴染み深い「運動」を、
少し違った科学的視点から捉え直してみたいと思います。

運動は健康維持やストレス対策として推奨されることが多い一方で、
すべての人にとって一律にプラスに働くわけではありません
特に、運動習慣のない人や運動に苦手意識を持つ人にとっては、
運動そのものが心理的・生理的ストレッサーとなる場合があります。

老男女運動

運動を始める際には、体調・運動経験・心理的負荷を含めた設計が不可欠です

運動がストレスになることもある?—科学的視点からの検証

本記事では、「The Stress of Exercise」研究を中心に、
運動がどのような条件下でストレス反応を引き起こすのか
を整理します。

この研究は、運動強度・運動習慣・健康状態の違いが、
運動時の心理的・生理的ストレス反応にどのような影響を与えるか
を多角的に分析しています。

重要なのは、
「運動=良いもの」という前提ではなく、
どのような運動が、誰にとって、どの段階で負荷になるのか
を科学的に理解することです。

運動がストレッサーとして機能する理由

「The Stress of Exercise」は、
運動を一種の生理的ストレス負荷として捉える研究です。
運動は身体に適応を促す刺激である一方、
条件を誤るとストレス反応を増幅させる要因にもなります。

調査対象者

研究では、以下のような多様な集団が対象とされています。

  • 高強度トレーニングに慣れた運動選手
  • 軽度〜中程度の運動習慣を持つ一般成人
  • 定期的な運動習慣を持たない人
  • 心血管・呼吸器・筋骨格系などの持病を持つ人


運動経験や身体的適性の違いが、運動ストレス反応の個人差を大きく左右する
ことが前提とされています。

研究方法

研究では、主に以下の手法が用いられています。

  • 運動試験
    有酸素運動・抵抗運動・等尺性運動など異なる負荷条件下で、
    心拍数・血圧・呼吸数を測定
  • 心理的評価
    運動前後の主観的ストレスや不安感を質問紙で評価
  • 生理指標測定
    コルチゾール、血中乳酸濃度などのストレス関連指標
  • 長期追跡
    数週間〜数ヶ月の運動介入による適応変化を観察

結果と考察

1. 運動の即時的ストレス反応

  • 高強度運動
    心拍数・血圧・コルチゾールの急上昇がみられ、
    一時的に心理的ストレスが増大
  • 低強度運動
    生理・心理反応は比較的軽微で、
    リラクゼーション効果が得られる場合が多い

2. 運動習慣とストレス反応

  • 運動選手は、同じ負荷でもストレス反応が抑制されやすい
  • 一方、運動不足の人では、運動そのものが心理的ストレッサーとして作用しやすい

3. 健康状態と運動ストレス

心血管疾患や筋骨格系疾患を持つ人では、
不適切な運動負荷が、ストレス反応や健康リスクを高める可能性が示されています。

結論と示唆

本研究から導かれる重要なポイントは以下です。

  • 運動は「万能なストレス対策」ではない
  • 運動強度・頻度・個人特性を無視すると、逆にストレスとなる

  • 運動に抵抗感のある人ほど、段階的・低負荷からの導入が不可欠

適切な運動アプローチの重要性

運動をストレス緩和の手段として機能させるためには、
「どれだけやるか」よりも「どう始めるか」が重要です。

本記事は、運動を推奨するためのものではなく、
運動がストレスになる条件を理解し、失敗しない支援設計を行うための知識整理
を目的としています。

この科学的理解を踏まえたうえで、
具体的な現場実装は、今後のApplication記事で詳しく解説していきます。

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