ユーストレス(良性ストレス)
職場の運動が心理的健康を支える
人事・健康経営担当者の皆さまへ
「職場の運動」は、施策設計なしでは成果につながりません
職場での運動は、
単なる健康促進や福利厚生として導入されることが多い一方で、
心理的ストレス対策やエンゲージメント向上の施策として
十分に活かされていないケースが少なくありません。
本記事では、
学術研究の知見を踏まえながら、
運動を「産業ストレス管理の一手段」として
どのように設計すべきかを整理します。
職場における運動が心理的健康を支える戦略
けんこう総研では、企業研修を通じて、運動を活用したストレス管理を推進しています。今回はその有効性について、具体的な学術研究をもとにご紹介いたします。

仕事の就業課題の構造は、1協働就業、2個人間の競争を前提とした職場内の共同就業(例えば営業成績や、支店間同士のノルマ達成率)3個人の競争を前提とした職場内の作業、4個別業務、に区分できます
中学生を対象にした運動の影響
まず、運動が心理的ストレスに与える影響を見るために、中学生を対象にした研究から見てみます。体育授業での対人ストレスに対処する方法として、深呼吸法や静的ストレッチ、無酸素運動などの対処法が明らかにされています。この研究では、性別や学年によって異なる対処戦略が選ばれることが確認されました。特に、女子生徒は、人との交流を意図的に避けたり、肩をすくめるといった問題や困難に対して無関心を示すか、それを軽く扱う態度対処をより頻繁に選んでいます。さらに上級生は主張をあまり用いない傾向にありました。このような対処法は、個人のストレスや不安を一時的に管理する方法として現れることがありますが、長期的な解決策としては必ずしも健康的とは限りません。したがって、これらの行動が頻繁に見られる場合は、より効果的なストレス管理法やサポートが必要です。
小学生の運動と心理的ストレス
小学生を対象とした研究では、運動やスクリーンタイムが心理的ストレス反応や学校欠席日数にどのように影響するかの調査報告があります。公立と私立学校の児童を比較した結果、体力レベルやスクリーンタイムが心理的ストレスや欠席日数に独立して影響を及ぼしていることがわかりました。具体的には、スクリーンタイムが多い児童は、抑うつや不安症状のリスクが若干高まることが示されています。
これらの研究は、
運動が心理的ストレスに影響を与える可能性を示していますが、
そのまま職場に当てはめれば成果が出るわけではありません。
年齢、役割、競争構造、協働関係といった
職場特有の条件を踏まえた設計がなければ、
運動施策は「やって終わり」になってしまいます。
職場に運動施策を導入する際の設計ポイント
職場で運動を活用する場合、
重要なのは「何をやるか」よりも
**「どの課題に対して、どの位置づけで行うか」**です。
これらの学術的知見を職場環境に応用することで、従業員のストレスレベルを効果的に管理し、生産性の向上につながることが期待されます。私たちの研修では、これらの研究を基に、個々の従業員が直面するストレスに対して最も適切な運動プログラムを提案しています。
職場での運動推進は単に身体的な健康だけでなく、心理的な健康を促進し、結果として全体のワークライフバランスの改善に貢献します。従業員一人ひとりが自分に合った運動を見つけ、定期的に行うことで、ストレスを効果的に管理し、より生産的な職場環境を実現することができます。
このプログラムの導入により、参加した企業様からは、従業員のエンゲージメントの向上、病欠日数の減少、そしてチームモラルの向上の報告を受けています。これらはすべて、適切な運動が心理的ストレスに対してポジティブな影響を与えることを裏付けています。
充実した職場環境の実現策
皆様の会社でも、このようなプログラムを導入することで、従業員のエンゲージメントを劇的に向上させ、健康促進を実現する一助となります。ストレスは避けられないものですが、その管理方法を改善することにより、より充実した職場環境を実現することができます。
具体的には、職場での運動プログラムに参加することで、従業員はストレスを軽減し、精神的な余裕を持つことができます。これは、彼らが直面する日常のストレッサーに対してより適切に対応できるようになるため、全体的な職場の雰囲気や生産性に良い影響を与えると考えられます。
職場での運動がどのようにして心理的な健康を支えるかの視点から、運動の定期的な実践がいかに重要かを強調したいと思います。これにより、ストレスを管理し、心身の健康を維持するための習慣を身につけることができます。
ここまでご紹介してきた内容は、
特別な企業や一部の職種だけに起きている話ではありません。
多くの職場で、
「大きな問題ではないが、放置すれば確実に効いてくる違和感」
として静かに積み重なっています。
だからこそ重要なのは、
何かが壊れてから対処することではなく、
“今の状態を正しく整理し、次の一手を判断すること” です。
その整理の仕方によって、
取るべき施策も、研修の位置づけも、支援の関わり方も変わります。
職場の運動を含むストレス対策の全体像は、
「ストレスマネジメント研修【まとめ】」
で整理しています。
次の一手を検討される企業ご担当者さまへ
職場での運動を
単なる健康促進ではなく、
産業ストレス管理・健康経営の施策として活かすには、
制度設計と現場運用を一体で考える必要があります。
▶ 現場で活用できる研修内容を知りたい場合
職場の運動活用を含むストレスマネジメント研修については、
ストレスマネジメント研修ページをご覧ください。
このような研修プログラムを導入することで、職場のストレス環境が改善され、従業員がより幸福で健康的な生活を送ることができるようになります。職場での健康促進とストレスマネジメントは、企業の持続可能な成長と密接に関連しています。
けんこう総研は、皆様の職場に最適なソリューションを提供できることを楽しみにしています。
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