ストレス研究memo
面倒くささの影響がヒューマンエラーに繋がる
2023年5月31日更新
こんにちは、けんこう総研のタニカワです。今日は私たちが日々感じる「面倒くささ」について話してみたいと思います。
皆さん、「面倒くささ」って知っていますか? 自分の仕事や学校の宿題、家事、なんでもいいですが、何かをするのがちょっと…いや、かなり面倒くさいと感じたこと、ありますよね?
では、それが仕事の場でどういう影響をもたらすか、考えてみましょう。
面倒くささの影響:それが事故に繋がる
例えば、ある電力会社で働いている人がいます。この人の仕事は、配電柱のメンテナンス。大事な仕事ですよね。でもある日、彼は「あ、これちょっと面倒くさいな」って思ったんです。一部の作業を省略してしまったんですよ。で、その結果として、彼は感電してしまったのです。
「えっ、それって危険じゃない?」って思いますよね。でも、私たちは日々、意識的にも無意識的にも、面倒くささから手を抜いたり、作業を省略したりしているんです。それが自分だけの問題ならまだしも、仕事の場では大きな事故につながることもあるのです。
面倒くさいの正体
それで、この「面倒くささ」って何なんでしょう。それは、心の中の「労力を最小限にしよう」という自然な反応なんです。でも、それが時には問題を引き起こします。自分だけの事情で作業を省略したり手を抜いたりすると、それが他の人に影響を及ぼすことがあります。
これが、私が今日話したかった「面倒くささ」の話です。それぞれの仕事が他の人にどのように影響を及ぼすか、どうやって「面倒くささ」を乗り越えるか、それを考える時間になればと思います。
こういう話は面倒くさいかもしれませんね。でも、面倒くささを乗り越えることで、自分の成長や他人への影響を考える良いきっかけになると思います。
ストレスと感情: 生活におけるその影響と対処法
では次に、ストレスと感情について話したいと思います。そして、面倒くさいといったストレス感情が私たちの生活にどのような影響を及ぼし、どのように対処すべきかを理解することが重要です。
まず、ストレスとは何か考えてみましょう。ストレスとは、私たちが困難な状況に直面した時に感じる不安やプレッシャーのことです。Selye博士は、ストレスが生体に加わると、脳下垂体から副腎皮質刺激ホルモンや成長ホルモンが分泌され、体全体を活性化させると述べました。しかし、この活性化が過度になると、人の感情に悪影響を及ぼすことがあります。
Wyatt氏は、単調な作業を続けるうちに、作業者がイライラし、無駄話をし、他人を困らせるような行動を示すことを観察しました。そして、感情的対立が激しくなると、作業の遂行に支障が出ることもあります。
ストレスがかかると、仕事処理能力が低下する
これは、ストレスが情報処理能力、すなわち”channel capacity”を低下させるからです。つまり、感情的になると、現状やタスクの情報を処理する能力が低下し、複雑で多岐にわたる状況やタスクに対応するためには慎重な判断が必要となります。
つまり、自分の能力以上の困難や恐怖に直面した時、私たちの情報処理能力は低下し、焦点が狭まります。それは”tunnel vision”や”perceptual narrowing”といった現象が起こります。これはまるでトンネルの中を見ているかのように、視野が狭まり、全体像を見ることが難しくなります。そして、この状態では適切な判断を下すことが難しくなり、間違った行動をとるリスクが高まります。
では、このような状況にどう対処すればよいのでしょうか。まず、自分がストレスを感じていることを認識することが重要です。次に、ストレスの原因を特定し、それを解決する方法を見つけることです。それが単純な作業の繰り返しであれば、その作業にバリエーションを加えるか、適度な休息を挟むことが有効です。
また、自分が直面している困難や恐怖が自分の能力を超えていると感じた場合、助けを求めることも重要です。それは友人、同僚、上司、または専門家からの助けであるかもしれません。あるいは、自分が抱えている問題について、異なる視点から考えることで新たな解決策が見つかるかもしれません。
さらに、感情的になりすぎると情報の処理能力が低下するため、自分の感情をコントロールする方法を学ぶことも重要です。これには、深呼吸、瞑想、リラクゼーションテクニック、または趣味などに没頭することが含まれます。
適切な休息と健康的な生活習慣
最後に、適切な休息と健康的な生活習慣を保つこともストレス管理に役立ちます。健康的な食事、適度な運動、十分な睡眠は、心身の健康を維持し、ストレスに対する耐性を高めるのに役立ちます。
ストレスは私たちの生活の一部です。それは避けられない存在ですが、その影響を理解し、適切に対処することで、私たちはそれを管理し、その影響を最小限に抑えることができます。 今日お話したことを思い出していただき、ストレスと上手に付き合っていきましょう。それは私たち全員のための大切なスキルよなります。皆さんがストレスフリーで、健康で、幸せな生活を送ることを心から応援しています。