キーワード “感情労働ストレス”に関する記事
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2025年4月4日更新 介護職の感情労働ジレンマ/ストレス研究memo
こんばんは、けんこう総研のタニカワです。今夜も感情労働の研究論文のお話しのつづきです。 介護職の感情労働は、身体介護においても生活支援においても機能訓練においても必要です。その多くは、利用者さんに素直にお風呂に入ってもらうためといった業務の円滑化を目的として行われています。 けれども介護士による感情労働の良い作用というのは、利用者さんの意欲を高め、承認欲求を満たし、安寧を実現する力を持ちま……
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2025年4月4日更新 ソーシャルワーカーの感情労働/ストレス研究memo
まず最初に、ソーシャルワーカーについて基本的事項を書きます。 ソーシャルワーカーの職場 ソーシャルワーカーと呼ばれる職種は、医療・介護・福祉・教育と多業界で相談支援を行う専門職の総称です。 介護施設では、生活相談員や支援相談員。 病院クリニックでは医療ソーシャルワーカー(MSW)、精神科ソーシャルワーカー(PSW)と呼び方が変わりますが日常生活に困っている人やそのご家族のサポートをする役割は……
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2025年4月2日更新 介護職の感情労働/ストレス研究memo
こんにちは。けんこう総研のタニカワです。さて今日は昨日の「介護士さんの感情労働は同僚間でストレスを高めることが多いよ」と言うお話しのつづきです。なお、このmemoは論文発表にもとづくものなので、本ブログではお話しの内容をわかりやすくするよう私の経験や解釈も交えながら書いています。 感情労働の難しさは、顧客との共有時間 感情労働は、被介護者や患者さん、お客様などとの「共有時間」が感情労働の困難さ……
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2024年7月21日更新 医療福祉従事者のメンタルヘルス対策と維持法
引用文献 医療福祉分野における対人援助サービス従事者の精神的健康の現状と, その維持方策について: 職業性ストレス研究の枠組みから 著者: 森本寛訓 出版: 2006 はじめに 医療福祉分野における対人援助サービス従事者は、日々の業務で高いストレスを感じることが多い職種です。本記事では、職業性ストレスの現状を把握し、そのストレスが精神的健康に及ぼす影響を明らかにしつつ、精神的健康……
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2024年6月2日更新 ストレス研究memoVol.85
ラザルスのストレス軽減方法には、「情動焦点型対処(Emotion-focused Coping)」と「意味焦点型対処(Meaning-focused Coping)」がある事は昨日までのブログで理解できたでしょうか?この2つのストレス対処方法、は別個の対処方法として存在します。 情動焦点型対処は主に感情の管理に焦点を当てています。一方、意味焦点型対処はストレス状況の意味や価値を再評価すること……
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2024年5月31日更新 ラザルスのストレス対処の研究Vol.83
こんにちは、けんこう総研のタニカワです。 5月も今日で終わりですね。数日前に、ストレスの元祖、セリエとラザルスのお話をしたのを覚えていらっしゃいますか? 「セリエVsラザルスのストレス研究No.77」のお話 「ストレス研究ラザルスの場合No.76」のお話 今日は、リチャード・S・ラザルスのストレスを受けた時の「情動焦点型対処じょうどうしょうてんがた・たいしょ(Emotion-focus……