研修・セミナー
リモートワーク疲労を防ぐ!姿勢改善メンタル体操
リモートワークで心身の不調を訴える方が急増
デスクワークを長時間続けることで、猫背や首こり・腰痛などの身体的不調が増加しています。これらの不調は、メンタル面にも悪影響を及ぼし、「眠れない」「疲れが取れない」などの症状を引き起こすリスクが高まります。特に在宅勤務が増加する中、パソコン作業環境が整っていないことで、肩こりや腰痛を訴える方のご相談が企業現場でも増えています。
本記事では、けんこう総研の専門家による書籍『職場でできるメンタルヘルスケア』より、在宅勤務の合間にできるストレッチをご紹介します。健康経営の実践や職場のストレス管理研修にご関心のある方は、記事末尾の案内をご参照ください。
パソコン作業で進行するVDT症候群
肩こり・腰痛・頭痛・慢性疲労など、長時間のパソコンやスマホ作業によるVDT症候群の症状が増えています。成人の頭は約5~6kgあり、前傾姿勢では15~18kgの負荷が首や肩にかかる計算です。健康な脊柱(背骨)は本来S字カーブですが、ストレートネック(スマホ首)になりやすい点も注意が必要です。
パソコン姿勢が心身に与える影響
姿勢チェックリスト
- 猫背になっていませんか?
- 横を向いたとき肩先が見えますか?
- 前首になっていませんか?
- 腰痛はありますか?
- 長時間寝ても疲れがとれませんか?
- 冷え性ですか?
- 夜なかなか眠れませんか?
- お腹が痛くなりやすいですか?
- 最近老けたと感じますか?
ひとつでも当てはまる場合はリスクマネジメントが必要です。猫背や前傾姿勢は背骨や横隔膜に影響し、十分な呼吸や酸素供給ができず、頭痛やメンタル不調のリスクも高まります。
正しい姿勢とストレッチのポイント
人は1日に約2万2千回呼吸をしますが、悪い姿勢は「浅い呼吸」を招き、全身の不調につながります。無理に背筋を伸ばすよりも、背中を丸めるストレッチで広背筋をゆるめ、横隔膜の機能を改善させることが重要です。
猫背改善のためのストレッチと呼吸法
ストレッチの手順
- 壁から20センチ離れ、肩幅で立つ
- 肩とヒジを水平にして、腕をまっすぐ壁につける
- 肘から手まで壁につける
- 背中を丸める
- 口から息を5秒以上かけて吐ききる
- 鼻から5秒以上かけて息を吸い込む
- 呼吸を繰り返しながら背中を丸める動きを3回1セット行う
1日3セットを目安に、仕事の休憩時間に取り入れてください。小さな習慣の積み重ねが、姿勢改善とメンタルヘルス向上に繋がります。
ストレッチ導入による生産性向上と健康経営
毎日の運動は難しいですが、仕事の合間の「伸び」や簡単なストレッチでも十分に効果があります。こうした活動の積み重ねは、心身の不調を減らし、生産性向上にも寄与します。
けんこう総研では、科学的根拠に基づいたストレス管理・健康経営研修を、貴社の課題に応じてカスタマイズ可能です。
まとめ
在宅勤務やリモートワークで生じやすい心身の不調は、日々のちょっとした工夫と専門的なサポートで改善できます。健康経営やストレス対策にご興味のある方は、ぜひ下記のお問い合わせフォームからご相談ください。
よくあるご質問
- Q1. オンライン研修で姿勢やストレッチ指導は可能ですか?
- A. はい、けんこう総研では、オンライン形式での姿勢改善・ストレッチ研修も多数実施しております。
- Q2. ストレッチやメンタルヘルス体操はどれくらいの頻度で効果がありますか?
- A. 週3回以上の実施が推奨されており、継続することで慢性的な不調予防や生産性向上に効果が認められています(※下記引用参照)。
- Q3. 組織単位で健康経営推進や研修導入を検討したい場合の流れを教えてください。
- A. お問い合わせフォームよりご要望をお送りいただければ、貴社の課題やご要望に応じた最適なプランをご提案いたします。
引用文献
- 厚生労働省公式PDF「職場における心の健康づくり」
- 労働者健康安全機構サイト「産業保健とは」
- 日本産業衛生学会誌「産業ストレスとメンタルヘルスの最新動向」
- タニカワ久美子著『職場のメンタルヘルスケアと実践~ストレス対処のための運動~』