キーワード “ストレス”に関する記事
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2022年1月9日更新 諦観はストレス対策か/ストレス研究ノートvol.12
諦観に関する先行研究 諦観(ていかん)の定義=「自己や状況のネガティブな側面をそのまま受け入れつつも、そこにこだわらない前向きな態度」 必ずしも物事の現状をポジティブな枠組みで捉え直すことではなく、あくまで現状のネガティブな側面はネガティブなまま、あるがままに受け入れるといった楽観 的な諦観をもって思い悩まないという認知的態度。 ⇒適応的諦観が、社会的な規範意識を根強く有する日本人にとって……
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2022年1月8日更新 東大研究員講師が見出した「すぐできる!メンタルヘルス対策」
職場で使えるメンタルヘルス対策 『職場で使えるメンタルヘルス対策』講演を、「判例から見たメンタルヘルス不調の認定要因」と、「研究論文から読み解くメンタルヘルス背景」の講義とストレス対処実践を、経営者様を対象としたトップリーダーズ・プログラムで、講演講師として登壇しました。 さて、『メンタルヘルス』という言葉を聞いたことがないと言う方はいないと思いますが、日本語に直訳すると何だかご存じですか?『……
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2022年1月3日更新 教員のバーンアウト/ストレス研究ノートvol.5
文部科学省(2007) 教員の病気休職者のうち精神性疾患による休職者は、過去最高の4,675人(61.1%) 教員の精神的疲労感は、教育・医療・福祉等の対人援助職従事者が陥りやすい「バーンアウト」研究は蓄積されている。 バーンアウト=感情面で、相手への要求に応えようと努力し続け心身が疲弊してしまう情緒的消耗感(emotional exhaustion)であること。 特に教員の燃え尽き率は、……
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2022年1月2日更新 ストレス研究ノートvol.5/バーンアウト
ストレスの研究視点 日本 感情労働は、バーンアウトを研究したものが多くある。しかし、 ・感情労働とバーンアウトとの関連性実証されていない。 ・感情労働することが燃え尽きを引き起こすかのような主張が頻繁になされるものの、経験的な検証は少ない 海外 ・ほぼ否定されている。=・感情労働と精神的負担との関連は明確ではないと批判されている。 日本と海外の違いの原因 (仮説)用いられている……
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2022年1月1日更新 2022謹賀新年明けましておめでとうございます
新年明けましておめでとうございます。 昨年、一昨年と新型ウイルスに翻弄されましたが、本年は治療薬や経口薬により終息することを確信祈念しております。 自然の猛威には抗えません。 けれども人の努力と探究心は、底知れぬ修復パワーを秘めています。 2022年という新しいフェイズに、私も心を引き締めて メンタルヘルスにとってやっかいなストレスを追究していきます。 本年が皆さまにとって佳い年となり……
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2022年1月1日更新 感情労働/タニカワのストレス研究vol.4
「感情労働(emotional labor)」とは「肉体労働」「知的労働」に次ぐ「第三の労働」です。 1983年 アメリカの社会学者 A.R.ホックシールドの『The Managed Heart ― Commercialization of Human Feeling』によってこの概念が提唱。 労働者の感情管理技術が雇用組織の利益向上のために有用であり,それまで「感情=非合理的」と考えられて……