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ストレス研究memo

健康経営からみた労働安全衛生/水中毒とペットボトル症候群

2023年4月21日更新

こんにちは、ここ数日、気温がぐっと高まってきましたね。暑い夏もすぐそこまで近づいています。今日は労働安全衛生教育項目にもある重要な“水分摂取の方法”について
お話しさせていただきます。

「水分をこまめに摂りましょう」と言いますが・・・


水中毒は、体内のナトリウム濃度が極端に低下し、神経や筋肉の機能障害を引き起こす症状です。通常、健康な成人は1日に2リットル程度の水を飲むことを推奨されていますが、その量を大幅に超えると水中毒の危険性があります。

水中毒の原因は、主に2つです。

過剰な水分摂取

水分を摂りすぎることによって、体内のナトリウム濃度が低下し、細胞の浮腫(ふしゅ)や脳浮腫(のうふしゅ)を引き起こすことがあります。

ナトリウム不足

ナトリウムを含まないような低カロリー飲料や水分補給飲料を大量に摂取することによっても、ナトリウム不足が起こり水中毒を引き起こすことがあり
ます。

水中毒の症状は、頭痛、吐き気、嘔吐、けいれん、意識障害、体温調節の障害、筋肉の痙攣などがあります。重症化すると死に至ることもあります。また、スポーツ選手や長時間の激しい運動中に過剰な水分補給をすることによって、水中毒を発症することがあります。

水中毒の治療は、主にナトリウム補給による治療が行われます。また、必要に応じて脱水症状を治療するために、静脈内輸液が必要となる場合もあります。予防のためには、適量の水分補給を心掛け、過度の水分摂取を避けることが重要です。
ナトリウムを含まないような低カロリー飲料や水分補給飲料を大量に摂取することによっても、ナトリウム不足が起こり水中毒を引き起こすことがあります。

毎日何本もペットボトルを購入していませんか?

ペットボトル症候群になると、顎関節症状や歯の摩耗、咀嚼筋の緊張、歯茎の炎症、頭痛や肩こりなどの不快症状が現れることもあります。長期間にわたってペットボトルを使用し続けることによって、これらの症状が慢性化する場合があります。

ペットボトル症候群の予防と治療

ペットボトル症候群は、長期間にわたってペットボトルを使用し続けることによって引き起こされる症状です。適切な予防措置を取り、適切な姿勢を保つことで、症状を予防することができます。また、症状が現れた場合には、早期に治療することが大切です。

予防は

ペットボトルを持つとき

ペットボトルを持つときは、正しい姿勢を保ち、背中を丸めないようにすることが重要です。

口を閉じて飲む

ペットボトルを咥えたままにせず、口を閉じた状態で飲むようにすることが推奨されています。

口腔周囲のマッサージ

ペットボトルを使用した後は、顎や口の周りの筋肉をマッサージすることで、筋肉の緊張を解消することができます。
治療は

矯正装置の使用

重度の場合には、矯正装置を使用することで、顎関節症状を改善することができます。

怖い!ペットボトル飲料の大量摂取による急性糖尿病

ペットボトル飲料を、夏などに大量摂取すると急性糖尿病を発症します。急性糖尿病は、一過性の高血糖症状を引き起こす疾患です。
糖尿病は、体内のインスリンの分泌不足またはインスリンの効果不足によって、血糖値が異常に高くなる疾患ですが、急性糖尿病は、通常の糖尿病とは異なり、血糖値が急激に上昇し、短時間で下降する特徴があります。

ペットボトル飲料は、多くの場合、糖分や炭酸を含んでいます。大量の糖分を一度に摂取することによって、血糖値が急上昇し、インスリンの分泌が追いつかず、高血糖状態が続きます。一般的には、1日に摂取する糖分の量が多すぎる場合や、、健康な人でも大量に摂取した場合に急性糖尿病が発症することがあります。

急性糖尿病の症状

急性糖尿病の症状には、多飲・多尿・倦怠感・吐き気・頭痛・手足のしびれなどがあります。これらの症状が現れた場合には、直ちに医師の診察を受ける必要があります。また、急性糖尿病は、一過性の症状であり、適切な処置を受ければ、通常は数時間から1日以内に自然に改善することが多いです。

急性糖尿病を防ぐためには、適切な飲料の選択や摂取量の調整が必要です。砂糖の多い飲料は控え、水やお茶、糖分の少ない飲料を選ぶようにしましょう。また、1日に摂取する糖分の量は、成人男性で50g、成人女性で40g以下に抑えるように心がけましょう。

熱中所予防にたいする水分補給の注意点とまとめ

夏の労働時による水中毒やペットボトル症候群、急性糖尿病を予防するためにの対策をまとめます。

適切な水分補給

夏の暑い時期には、1日に2~3リットルの水分を補給することが重要です。ただし、一度に大量の水分を摂取すると、水中毒のリスクがあります。水分を定期的に補給し、一度に飲む量を少量に分けるようにしましょう。

適切な休憩

夏の暑い時期には、労働者は定期的に休憩をとる必要があります。適切な休憩をとることで、体力の回復や水分補給ができます。

適切な食事

健康的な食事を摂取し、糖分の多い飲料は控えるようにしましょう。ペットボトル症候群を予防するために、長時間同じ姿勢でいないようにすることも重要です。

十分な睡眠

十分な睡眠をとり、体力を回復させるようにしましょう。

土木・建築・工場等、暑熱環境下の熱中症対策

水分補給だけでなく、夏の暑い日でも安全に工事を行うためには、特に頭まわりを「冷やす」ことが重要です。屋外やヘルメット着用時は頭に熱がこもりがちです。後頭部や側頭部への直射日光をブロックしたり、ヘルメット内は風を送ってこもった熱を放熱してカラダを冷やしましょう。

以上の対策を実施することで、夏の労働時による水中毒やペットボトル症候群、急性糖尿病を予防することができます。しかし、症状が現れた場合には、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

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