ストレス性痛み・コリ改善(セルフケア/タニカワメソッド)
健康な人の運動から分かる背骨の動きとストレスケアの関係
本記事は、職場のストレスが身体構造にどのような変化として現れるのかを、
「背骨の可動性」という視点から整理した補足的な解説です。
健康な人ほど、背骨がよく動く理由
背骨は、身体を支える「柱」として捉えられがちですが、
実際には安定しているほど、よく動く構造です。
健康な状態では、
背骨は一部だけが固定されるのではなく、
全体が連動してしなやかに動きます。
この可動性があることで、
力は一点に集中せず、全身に分散されます。
ストレスが高まると、背骨は動かなくなる
心理的ストレスが高まると、
自律神経のうち交感神経が優位になり、
身体は「守る姿勢」を取りやすくなります。
その結果、
・呼吸が浅くなる
・体幹部の協調的な動きが失われる
・背骨の動きが部分的に固まる
といった変化が起こります。
これは意志の問題ではなく、
ストレスに対する生理的反応です。
背骨の動きと呼吸は切り離せない
背骨の可動性を取り戻す上で重要なのが呼吸です。
深く、無理のない呼吸が行われると、
体幹部の筋群が過剰に緊張せず、
背骨の分節的な動きが生じやすくなります。
このとき行われているのは、
筋力強化ではなく、
神経と筋の協調の再調整です。
体幹トレーニングは「回数」では決まらない
体幹を安定させる目的は、
筋肉を大きくすることではありません。
重要なのは、
・どこが動き
・どこが支え
・どこが力を抜くか
という身体内の役割分担が成立しているかどうかです。
過剰な負荷や回数は、
かえって呼吸を浅くし、
背骨の動きを阻害することがあります。
まとめ:身体はストレス状態を正直に反映する
背骨の動きは、
その人が置かれているストレス状態を
非常に正直に反映します。
身体が固まっているとき、
それは「鍛えていない」からではなく、
適応として固まっている場合が多いのです。
この視点を持つことで、
運動やケアを「頑張らせる施策」ではなく、
構造を整える介入として捉え直すことができます。