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熱中症&ストレス疲労対策|企業が今すぐ取り組む水分補給法
2025年6月3日更新
「タニカワ先生、最近疲れやすくて」と、ある経営者会で部長さんからご相談をいただきました。疲労回復に良いとされるサプリメントや栄養ドリンクを数多く試したものの、根本的な改善には至らなかったそうです。本記事では、職場におけるストレス疲労と水分補給、体温管理の重要性、そして効果的な対策について解説します。
疲労する弱点は血流にある
冷たい飲料水は体温を下げます。暑い時期でも水分はできるだけ常温で摂ることが推奨されます。特にドリンク類は冷やしすぎず、できればホット飲料が最適です。飲み物を口に含み、少し温めてから飲むことで血流改善効果も期待できます。
血流低下と体温低下を招く行動例
冷たい飲み物や氷入りドリンクの摂取は体温と血流を下げ、疲労感を助長することがあります。また、入浴やシャワー後、タオルでしっかり水分を拭き取らないままエアコンの風に当たると、体が冷えて免疫力も低下しやすくなります。
汗をかいて体温コントロール
疲れやすい方の多くに見られるのが「身体を冷やす生活習慣」です。日常生活で内臓を冷やさないこと、血流を良くして代謝を上げることが疲労回復には不可欠です。理想的な体温は37度で、体温が低いと免疫力も下がり、疲れやすくなります。
発汗と代謝エネルギーの向上
運動によって汗をかくことは体温調節や代謝促進に有効です。汗腺が活発に働くことで汗のにおいも減少し、運動不足のサインにも気づけます。汗をかくことを前向きにとらえ、運動習慣を身につけましょう。
企業が取り組むべき水分補給のポイント
ビジネスパーソンは1日に約2.5リットルもの水分を排出しています。特に夏場やスポーツ時には、血液中の水分や塩分も失われ熱中症リスクが高まります。水分補給は喉が渇く前に、10〜20分ごとに少量ずつ摂取することが効果的です。
悪い水分補給とリスク
喉が渇いてから一気に水を飲むと、吸収率が悪くなり胃への負担も増します。場合によっては糖尿病や心筋梗塞・脳梗塞のリスクも考慮が必要です。適切な水分補給と日常的な健康管理が重要です。
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よくあるご質問(FAQ)
Q1. 職場で水分補給の最適なタイミングは?
喉が渇く前に10〜20分ごとに少量ずつ水分を摂取することが推奨されます。
Q2. 冷たい飲み物はなぜ疲労を助長するのですか?
冷たい飲料は体温を下げ血流を悪化させるため、代謝低下や疲労の回復を妨げます。
Q3. 運動による発汗はどのような効果がありますか?
発汗により体温調節と代謝向上が期待でき、免疫力アップや疲労軽減につながります。
Q4. 夏場の職場で注意すべき疲労対策は?
こまめな水分補給・体温管理・冷房の使い方・十分な休息が重要です。
Q5. けんこう総研の健康経営研修の特徴は?
ストレス管理・健康経営分野の最新知見と事例を基に、実践的な職場改善プログラムを提供しています。
職場でできる正しい水分補給法
- 勤務開始前にコップ1杯(300〜500ml)の水を飲む
- 仕事中は10〜20分ごとに少量ずつ水分を摂る
- 冷たい飲料ではなく常温の水・お茶を選ぶ
- 運動や外回りの後も水分・塩分補給を忘れずに
- 喉が渇く前に、こまめな給水を習慣にする
受講者の声
「職場の水分補給の重要性やストレス対策がよく分かり、翌日から実践できました。社員の健康意識が高まり職場環境も改善されています。」
引用文献(Citation)
- 厚生労働省:職場における熱中症予防対策マニュアル
- Masatoshi Tanaka,Industrial Health;Heat Stress Standard for Hot Work Environments in Japan,2007