カテゴリー “ニュース&トピックス”に関する記事
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2022年1月5日更新 感情労働という令和の働き方/ストレス研究vol.7
感情労働(emotional labor)という職種を、アメリカ社会学者Hochschildが定義しました (Hochschild1983,石川他訳2003) 感情労働=労働者が感情を社会的、組織的に適切な形へと作り変える職種 肉体労働・頭脳労働に並ぶ第3の労働形態 感情労働の種類(方略) 1.対人サービスで、「適切な感情の表出のみを変化させる方略」=表層演技(surfaceacting……
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2022年1月4日更新 ストレスチェック制度と感情労働尺度/ストレス研究vol.6
感情労働は、ストレスとの関連が強い 2015年に開始されたストレスチェックで推奨されている現行の職業性ストレス調査票には、感情労働に関する項目はない。 先行研究における感情労働と職業性ストレス調査票を用いた研究結果と、現行の職業性ストレス調査票の作成過程確認 ストレスチェック制度開始前に作成された新版調査票には、感情労働に関する3項目が追加されたが、項目数の多さから推奨されなかった。 Ke……
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2022年1月3日更新 教員のバーンアウト/ストレス研究ノートvol.5
文部科学省(2007) 教員の病気休職者のうち精神性疾患による休職者は、過去最高の4,675人(61.1%) 教員の精神的疲労感は、教育・医療・福祉等の対人援助職従事者が陥りやすい「バーンアウト」研究は蓄積されている。 バーンアウト=感情面で、相手への要求に応えようと努力し続け心身が疲弊してしまう情緒的消耗感(emotional exhaustion)であること。 特に教員の燃え尽き率は、……
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2022年1月2日更新 ストレス研究ノートvol.5/バーンアウト
ストレスの研究視点 日本 感情労働は、バーンアウトを研究したものが多くある。しかし、 ・感情労働とバーンアウトとの関連性実証されていない。 ・感情労働することが燃え尽きを引き起こすかのような主張が頻繁になされるものの、経験的な検証は少ない 海外 ・ほぼ否定されている。=・感情労働と精神的負担との関連は明確ではないと批判されている。 日本と海外の違いの原因 (仮説)用いられている……
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2022年1月1日更新 2022謹賀新年
新年明けましておめでとうございます。 昨年、一昨年と新型ウイルスに翻弄されましたが、本年は治療薬や経口薬により終息することを確信祈念しております。 自然の猛威には抗えません。 けれども人の努力と探究心は、底知れぬ修復パワーを秘めています。 2022年という新しいフェイズに、私も心を引き締めて メンタルヘルスにとってやっかいなストレスを追究していきます。 本年が皆さまにとって佳い年となり……
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2022年1月1日更新 感情労働/タニカワのストレス研究vol.4
「感情労働(emotional labor)」とは「肉体労働」「知的労働」に次ぐ「第三の労働」です。 1983年 アメリカの社会学者 A.R.ホックシールドの『The Managed Heart ― Commercialization of Human Feeling』によってこの概念が提唱。 労働者の感情管理技術が雇用組織の利益向上のために有用であり,それまで「感情=非合理的」と考えられて……