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運動負荷でストレス軽減|科学で証明された3つの実践法 ~ けんこう総研: ストレス管理研修で健康経営

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運動負荷でストレス軽減|科学で証明された3つの実践法

2025年6月2日更新

こんにちは、けんこう総研のタニカワ久美子です。夏に入ったきました。この時期は暑さと湿気で体調管理が難しいですが、適度な運動で心身のバランスを保つことが重要です。

健康運動講師タニカワ久美子と女性受講者
運動は日常のストレス管理において強力なツールとなり得ます。特に、この蒸し暑い季節においても、適度な運動を取り入れることで、心身の健康を保つことができます。

今回のブログでは、最新の研究論文をもとに「中強度の有酸素運動がストレス軽減に与える効果」について詳しく解説していきます。

研究論文解説

Emma Childs et al.(2014)
「急性運動が心血管反応とストレス反応に与える影響」

調査対象者

  • 対象者数:24人の健康な成人男女
  • 年齢:8歳〜35歳
  • 全員が心血管疾患や重篤な疾患を持たない健康状態

研究方法

  1. 中強度の有酸素運動(トレッドミル、自転車エルゴメーター)を実施
  2. 運動前後で心拍数・血圧を測定
  3. 精神的算術・社会的ストレス課題の実施
  4. コルチゾール値等のホルモン測定

結果

運動群は、運動を行わない群に比べて心拍数・血圧が有意に上昇し、生理的ストレス応答が顕著でした。また、心理的ストレス課題に対する反応も軽減され、コルチゾールの増加が抑制されました。

考察

  • 自律神経の調整:交感神経系と副交感神経系のバランスが改善される
  • ホルモン反応の制御:運動がストレスホルモン(コルチゾール)の過剰分泌を抑制

限界と今後の課題

  • サンプルサイズが小さい(n=24)
  • 運動プロトコルは中強度のみ
  • 心理的課題の種類が限定的

まとめ

本研究により、中強度の有酸素運動はストレスに対する生理的・心理的応答を緩和する可能性が示唆されました。これは企業の健康経営や職場のストレス管理にも応用可能です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 中強度の運動とはどの程度ですか?

心拍数が最大の50〜70%程度になるウォーキングや軽いジョギング、自転車エクササイズなどが該当します。

Q2. ストレスホルモン(コルチゾール)はどう変化しますか?

中強度の運動は、コルチゾールの急激な上昇を抑え、ストレスへの過剰反応を防ぐ効果があるとされています。

Q3. 誰でもこの運動効果を期待できますか?

一般的な健康状態の方には効果が期待できますが、持病がある方は医師に相談のうえ実施してください。

Q4. この内容を社内研修に活かせますか?

はい。企業の健康経営の一環として、ストレス管理研修にこの理論を組み込むことが可能です。

Q5. 研修導入に向けて相談したいのですが?

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引用文献(Citation)

Childs, E., & de Wit, H. (2014). The effects of acute exercise on cardiovascular and cortisol responses to stress. Annals of Behavioral Medicine, 47(2), 134–148.

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