ストレス研究memo
タニカワ久美子のストレス管理Vol.172『体臭』
2024年11月27日更新
こんにちは けんこう総研のタニカワ久美子です。
私たちが日々の生活で感じる「におい」は、健康やメンタルヘルスの不調を知らせる重要なシグナルになることがあります。
今日は、特に注目されている「ストレス臭」について、その正体や原因、対策方法を詳しく解説します。
自分では気づかないストレス臭とは?その原因と対策を徹底解説
においは、嗅覚が感知する刺激の総称で、生存本能と深く結びついています。私たちの生活には無数のにおいが存在し、完全な無臭の状態はありません。つまり、誰もがその人特有の体臭を持っています。
1. においの正体とは?
嗅覚は太古の昔から危険を察知するために進化してきました。たとえば、普段とは異なるにおいを感じ取ることで、危険を予測する能力が備わっています。しかし、私たちの脳は自分自身の体臭を24時間感じ続けているため、「ないもの」として認識してしまうのです。これが、自分の体臭に気づきにくいメカニズムです。
2. においの感じ方は人それぞれ
体臭は、身体のさまざまな部位から放出されるガスの複合体で、加齢や生活習慣によりその成分が変化します。以下は主な体臭の種類です。
口臭
汗のにおい
足裏のにおい
ミドル脂臭
加齢臭
ストレス臭
これらのにおいの「快・不快」の感じ方は非常に主観的です。加齢臭を「快」と感じる人がいる一方で、ストレス臭は多くの人にとって不快なものとされています。
3. ストレス臭の正体
ストレス臭は、男女問わずどの世代でも発生しうる複合的なにおいです。ストレスを感じると、次のような現象が身体で起こります。
1. 硫黄化合物の放出
ストレスを受けたとき、皮膚表面から「STチオジメタン」という硫黄化合物が放出されます。この物質はネギのようなつんとした臭いを発します。
2. 肝機能の低下とアンモニアの分泌
肝機能が弱まると汗にアンモニアが混ざり、独特のにおいが強くなります。
3.自律神経の乱れ
自律神経が乱れることで、汗や足裏から発生するにおいが増加します。
4. 酸化ストレスによる加齢臭
ストレスがたまると活性酸素が増え、皮脂が酸化します。これが加齢臭の原因となり、男性のみならず、女性にも閉経後に発生することがあります。
学術的には、加齢臭の原因は「ノネナール」というアルデヒドの一種が関与しています。この分子は皮脂が酸化した際に生成され、ストレスが高まることで放出が促進されます。
4. ストレス臭の原因は多様
ストレス臭を引き起こす要因は以下のように多岐にわたります。
慢性的な疲労
長時間の労働や体力的な疲労が影響します。
人間関係による不安
精神的なプレッシャーが自律神経を乱し、体臭の悪化を招きます。
食生活の乱れ
高脂肪・高糖質の食事は、皮脂の分泌を増やし、においを強めます。
急性ストレス反応
激しい運動やプレッシャーのかかる業務も、瞬間的ににおいを強くすることがあります。
5. ストレス臭対策の方法
ストレス臭を軽減するためには、以下のような対策が効果的です。
1. 深呼吸でリラックス
ストレスがかかると心拍数が上昇し、呼吸が浅く速くなります。この状態を改善するために、深呼吸を意識して自律神経を整えましょう。副交感神経を優位にすることで、においの発生を緩和できます。
2. 生活習慣の見直し
健康的な生活習慣を維持することが重要です。以下の点を意識しましょう。
栄養バランスの良い食事
十分な睡眠
適度な運動
3. 肝機能をサポートする食材の摂取
肝臓の機能を助ける食品を積極的に取り入れることで、体臭を抑える効果が期待できます。たとえば、以下のような食品です。
緑黄色野菜(ビタミンが豊富)
大豆製品(イソフラボンが肝臓をサポート)
発酵食品(腸内環境を整える)
4. 適切なボディケア
皮脂の分泌を抑えるために、次のようなケアを心がけましょう。
皮脂を取り除くボディソープの使用
デオドラント製品の活用
汗をこまめに拭き取る
6. ストレス臭を軽視しないで!
ストレス臭は、身体やメンタルの不調が引き起こすシグナルでもあります。単なる体臭と思わず、日常生活でストレスを減らし、健康を維持することが大切です。
日々のちょっとしたケアと意識的な行動で、ストレス臭を防ぎ、心身ともに快適な生活を送りましょう。SEO対策の観点からも、このテーマに関心のある方々に届くよう、この記事では詳しく対策法を説明しました。体臭が気になる方は、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。