タニカワ久美子の講演スピーチ
呼吸法による効果的なメンタルヘルス改善具体策
2023年6月30日更新
こんにちは、けんこう総研代表研修講師のタニカワです。今日は、呼吸のメカニズムとその役割についての基本的なお話しをしたいと思います。
呼吸の働きを知ったうえで、なぜ呼吸法がメンタルヘルスや生活習慣病予防に影響を与えるのか、そのメカニズムについてお話します。
呼吸法をマスターすると気分の落ち込みがなくなる
呼吸法をマスターすることで、自律神経をコントロールすることが可能になります。自律神経は、私たちのカラダのたくさんある機能を自動的にコントロールさせています。自律神経の自動コントロールには、心拍数、消化、睡眠パターン、免疫反応などがあります。
呼吸で副交感神経を優位にする効果
私たちが深くゆっくりと呼吸することで、カラダはリラックスモードに切り替えるために、副交感神経が優位になります。副交感神経が優位になると、心拍数が低下して、血圧も下がり、ストレスホルモンのレベルも減少し、全体的なリラクゼーションが増進します。副交感神経については、昨日と一昨日のブログで詳しくお話しさせていただきましのでお時間あればご覧ください。
交感神経はメリットとデメリットが紙一重!
ぜーぜー、ハーハーと言った急速な呼吸は、カラダを「戦闘または逃走」モードに切り替ます。これは交感神経が優位になり、心拍数と血圧が上昇し、ストレスホルモンのレベルが増加します。これが適切に利用されれば、パフォーマンスの向上や緊急状況への対応を助けます。しかし、この状態が継続するとストレスや不安感が増し、健康に悪影響を及ぼすリスクがでてきます。
呼吸を意識するメリット
呼吸でのコントロールは、リラクゼーションのためのツールとして、またパフォーマンスを向上させるための方法として利用できます。深く、ゆっくりとした呼吸はリラクゼーションを促進し、瞑想やヨガなどの実践に役立ちます。一方、活動的な状況では、リズミカルで効率的な呼吸法がエネルギーを最大限に引き出すのに役立ちます。
私たちは日々の生活の中で呼吸を意識することは少ないかもしれませんが、呼吸の力を理解し活用することで、身体と心の健康とパフォーマンスを向上させることができます。
具体的な呼吸法を紹介します。
呼吸方法を習得しましょう!
1. 「4-7-8 呼吸法」:
これは非常にシンプルなテクニックで、特にストレスや不安を感じているときに有効です。具体的には、口を閉じて鼻から4秒間で息を吸い、そのままの状態で7秒間息を止め、口から8秒間で息を吐きます。このサイクルを4回繰り返します。
2. 「深呼吸」:
深呼吸は、脳にリラクゼーションの信号を送る助けになります。胸ではなく、腹部を使って深く呼吸をします。腹部を使って深く吸い込み、ゆっくりと吐き出すことで、副交感神経が刺激され、リラクゼーション効果が得られます。
3. 「リズミカルな呼吸」:
運動中や集中が必要なタスクを行っているときに有効な方法です。吸う時間と吐く時間を等しくすることで、リズムを作り出します。これにより、心拍数が安定し、パフォーマンスが向上します。
これらの呼吸法を毎日の生活に取り入れることで、ストレスを軽減し、集中力を高め、全体的な健康を向上させることができます。また、自律神経を調節し、心身のバランスを整えるのにも役立ちます。
呼吸は、生きる基本であり、体と心の健康に直接関係しています。それは自律神経を通じて、心拍数、血圧、ストレスレベルなど、身体の多くの重要な機能を制御します。だからこそ、呼吸法を意識的にコントロールすることで、これらの機能を最適化し、心身の健康を促進することが可能です。
日常生活の中で呼吸法を意識的に取り入れることは、心身の健康とパフォーマンスを向上させるための効果的な方法であり、どなたでも簡単に始めることができます。皆さんもぜひ呼吸法を試してみてください。
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