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【講演事例】えびす大学「AI時代を元気に生きるストレス管理」|参加者41名・アンケート回収率100%

2026年10月6日、えびす大学にて「AI時代を元気に生きるストレス管理 ~不安をためこまず、心と身体を整えるヒント~」をテーマに、90分の講演を実施しました。

えびす大学は、社会保険の被保険者および年金受給者を対象とした学びの場で、入学生は総勢約60名。全員60歳以上で、平均年齢は79歳です。今回の講演には41名が参加し、講演後アンケートは41名全員から回収しました。

今回の目的は、AIの操作方法を習得することではありません。AIを「怖いもの」と決めつけず、一方で答えをそのまま信じたり、重要な判断を任せたりせず、自分の心と身体を守りながら適切な距離で付き合うことを、ストレス管理の視点から考えることです。

事例概要

実施先えびす大学
実施日2026年10月6日
講演テーマAI時代を元気に生きるストレス管理 ~不安をためこまず、心と身体を整えるヒント~
対象社会保険の被保険者および年金受給者
参加者層全員60歳以上・平均年齢79歳
在籍規模約60名
当日参加者41名
講演時間90分
アンケート回収41名/41名(回収率100%)
講師タニカワ久美子(株式会社けんこう総研)

AI時代のストレス管理をどう講演設計したか

AIが日常生活の中に入り始める一方で、「使わなければ時代に取り残されるのではないか」「どこまで信用してよいのか」「個人情報は大丈夫なのか」といった不安も生まれます。

とくに今回の参加者は全員60歳以上、平均年齢79歳でした。そのため、若い世代と同じ速度でAIを使いこなすことを求めるのではなく、自分に必要な範囲を自分で選べることを重視して講演を設計しました。

講演では、次の3つを軸に進めました。

  • 知る:AIは人間のように心で考える存在ではなく、もっともらしい回答を生成する仕組みであることを知る
  • 使う:気持ちや考えを整理するための補助的な道具として使う
  • 守る:個人情報を入力しすぎず、診断・契約・重要な判断などをAIだけに委ねない

また、AIの話だけで終わらせず、睡眠・運動・食事・人との会話、つらい状態が続く場合には人や専門家につながることなど、AI時代にも変わらないストレス管理の基本へつなげました。

参加者41名・アンケート回収率100%

参加者41名/アンケート回収41名/回収率100%

回答は任意であり、設問ごとに一部無回答があるため、以下では各設問の有効回答数または回答者数を明記しています。

1.AIへの不安はどう変化したか

有効回答40名

  • かなり軽くなった 8名(20.0%)
  • 少し軽くなった 13名(32.5%)
  • 変わらない 18名(45.0%)
  • 強くなった 1名(2.5%)

講演前にAIへの不安を示していた11名のうち、8名(72.7%)が、講演後に「不安が軽くなった」と回答しました。

なお、「変わらない」と回答した人の中には、講演前からAIに強い不安を感じていなかった参加者も含まれます。そのため、「変わらない=講演の効果がなかった」と単純に評価するものではありません。

また、本アンケートは講演直後の自己申告によるものであり、医学的・心理学的な治療効果を示すものではありません。

2.特に役立った・印象に残った内容

有効回答39名・複数回答

特に多く選ばれた項目は次の3つです。

  1. AIは「人間」ではなく、もっともらしい返事を作る仕組み 23名
  2. 個人情報・詐欺・偽情報・契約への注意 20名
  3. AIを気持ちや考えの整理に使う方法 19名

AIを便利なツールとして紹介するだけでなく、「何ができるか」と同時に「どこまで任せないか」を扱った内容が、参加者の印象に残ったことがうかがえます。

3.講演後に「今日から試してみたい」と思ったこと

回答あり35名・複数回答

  1. AIやネットの情報をすぐ信じず確認する 14名
  2. AIを怖がる前に、一度使ってみる 12名
  3. 睡眠・運動・食事・人との会話を大切にする 12名

最も多かったのは、「AIを使う」ではなく、「AIやネットの情報をすぐ信じず確認する」でした。

一方で、「一度使ってみる」と「睡眠・運動・食事・人との会話を大切にする」が同数となりました。AIを拒絶するのでも、全面的に頼るのでもなく、情報を確認しながら必要な範囲で利用し、自分自身の生活と心身を整えるという講演の中心メッセージにつながる結果でした。

えびす大学でAI時代のストレス管理について講演する様子
参加者とのやり取りを交えながら、AIとの安全な距離感やストレス管理について解説しました。

講師の説明に対する参加者評価

講師の説明については、次の結果となりました。

  • 「説明が分かりやすかった」 肯定回答32名/35名(91.4%)
  • 「具体例があり、生活に取り入れやすいと感じた」 肯定回答32名/34名(94.1%)
  • 「ストレス管理の視点が役立った」 肯定回答26名/35名(74.3%)

「分かりやすさ」「生活への取り入れやすさ」は9割を超える肯定回答となりました。

一方、「ストレス管理の視点が役立った」は74.3%でした。この結果を踏まえ、今後はAIリテラシーの説明とストレス管理との接続を講演中により明確にし、「AIを使えるようになること」ではなく、「AI時代にも自分の心身と判断を守れること」が目的であることを、さらに分かりやすく伝えていきます。

主催者3名から見た講演評価

参加者アンケートとは別に、主催者3名にも、講演の目的との適合性、説明・進行、参加者の反応について評価をお願いしました。

  • 目的・参加者層との適合:「よく合っていた」1名、「おおむね合っていた」2名
  • 専門的な内容を分かりやすく伝えていた:3名全員が肯定評価
  • 参加者の生活に結びつく具体例があった:3名全員が「そう思う」
  • AIとストレス管理をバランスよく扱っていた:3名全員が肯定評価
  • 参加者が安心して聞ける進行だった:3名全員が「そう思う」

主催者から寄せられた声

「年配者が多いので、AIを課題とした講義はどうかと思っていたが、参加者は興味津々で聴いていた。」

一般財団法人社会保険協会

「AIを使っていない受講生が多い中で、実践を交えながらの講義が評価できる。」

一般財団法人社会保険協会

「テーマが明確で、AIを利用すべきところと、決して委ねてはいけない点を強調されていて心に残りました。」

一般財団法人社会保険協会

「この度は『えびす大学』(平均年齢79歳)の世代にフィットした講演内容にしていただきました。」

一般財団法人社会保険協会

主催者からは、AIを日常的に利用していない参加者にも実践を交えて説明した点や、平均年齢79歳という参加者層に合わせて講演内容を設計した点について評価をいただきました。

主催者からの改善意見も次回へ反映

一方、主催者からは「ChatGPTの音声の操作がスムーズにいけば良い」という改善意見もいただきました。

AIを使った実演は、通信環境や端末・音声認識の状態によって進行が左右される場合があります。今後は、実演環境の事前確認に加え、操作が予定どおり進まない場合にも学びが止まらない代替手順を準備し、より安定した講演運営につなげます。

参加者の声

以下は、匿名掲載について同意をいただいた参加者の自由記述から一部を紹介しています。

  • 「個人情報はできる限り話さないことに留意してAIを活用していきたい」
  • 「考え方の幅を広げ、判断する時に役に立てていくツールとしてAIを利用していきたい。」
  • 「ストレスには体を動かすことが大事」
  • 「相談は家族友人と。AIを使用する気はない。」

けんこう総研では、AIを使うこと自体を正解とは考えていません。「使う」「必要な範囲だけ使う」「使わない」という選択を含め、本人が情報との距離を取りながら判断できることを大切にしています。

この事例が企業のAI研修にも示していること

今回は平均年齢79歳の参加者を対象とした講演でしたが、AI導入時に生じる「使える人と使えない人の差」「新しい技術への不安」「使わなければならないという心理的圧力」は、企業や組織の中でも起こり得ます。

人事・総務・健康経営担当者がAI研修を企画する際には、操作方法だけを教えるのではなく、利用経験、年齢、職務、デジタルへの慣れの違いを前提に、「どこまで使うかを本人が判断できること」「分からないことを相談できること」「AIだけに責任ある判断を委ねないこと」まで含めて設計する必要があります。

とくに職場では、AIを早く使える人だけを基準にすると、技術そのものよりも「ついていけない」「迷惑をかけるのではないか」といった心理的負担を強める可能性があります。AI導入時のストレス管理では、習熟度を競わせるのではなく、安心して質問できる環境と、自分に必要な範囲で使える選択肢を用意することが重要です。

人事・総務・研修担当者への5つの示唆

  • AIを「使える人/使えない人」で評価しない
  • 便利さだけでなく、誤情報・個人情報・過信のリスクも同時に扱う
  • AIを使わない、または必要な範囲だけ使うという本人の選択も尊重する
  • 心身の不調や強い不安はAIだけで済ませず、人・相談窓口・専門職につなぐ
  • 研修後は満足度だけでなく、「何を試してみようと思ったか」という行動意図まで確認する

健康経営やメンタルヘルス研修では、「AIを導入すること」自体が目的ではありません。新しい技術によって生じる不安や情報過多を整理し、働く人が自分で判断し、自分の心身を守れる状態をつくることが重要です。

AI時代の職場ストレス管理を検討する方へ

けんこう総研では、AI時代の職場ストレス、ストレスマネジメント、健康経営、人材育成を、単なる知識提供ではなく、職場での判断と行動につながる研修として設計しています。

アンケート結果の取り扱いについて

本ページの参加者アンケートは、2026年10月6日の講演参加者41名を対象に、講演終了後に実施した任意回答のアンケートを集計したものです。回収数は41名(回収率100%)ですが、設問ごとに無回答があるため、有効回答数は異なります。

複数回答の設問では回答数の合計が参加人数を超える場合があります。また、本結果は参加者本人の自己申告による講演直後の評価であり、医学的・心理学的な効果や長期的な行動変容を証明するものではありません。

主催者評価は、一般財団法人社会保険協会の関係者3名から別途回答をいただいたものです。コメントは掲載許可の範囲に従い、団体名のみを記載しています。

講師・執筆者

タニカワ久美子|株式会社けんこう総研
産業ストレス管理、健康経営、職場のストレス対策を専門に、企業・団体・教育機関等で研修・講演を実施しています。本事例の記事作成およびアンケート分析は、実際に講演を担当した講師本人が行っています。
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導入事例の要点

研修導入の背景から実施後の変化までを、4つの観点で整理しています。

導入背景

AIが日常生活の中に急速に入り始める一方で、「よく分からない」「どこまで信用してよいのか」「使わなければ時代に取り残されるのではないか」といった不安も生まれています。
今回は、AIの操作方法を習得することを目的とするのではなく、AIを怖がりすぎず、かといって任せすぎず、自分の心と身体を守りながら付き合うための「ストレス管理」をテーマに講演を実施しました。

研修設計

参加者がAIを「使える・使えない」で評価される講演にならないよう、AIの知識習得よりも「自分で距離を選べること」を重視しました。
「知る・使う・守る」の流れで、AIの基本的な仕組み、気持ちや考えを整理する使い方、AIが間違える可能性、利用者に合わせすぎるシコファンシー、個人情報の扱い、AIだけに判断を任せない境界線を解説。さらに、睡眠・運動・食事・人との会話など、AI時代にも変わらないストレス管理の基本へつなげました。

実施内容

実施日:2026年10月6日
講演テーマ:「AI時代を元気に生きるストレス管理 ~不安をためこまず、心と身体を整えるヒント~」
講師:タニカワ久美子(株式会社けんこう総研)
講演時間:90分
参加者:41名
アンケート回収:41名(回収率100%)
講演では、AIの基本的な仕組みを確認したうえで、生活上の相談や不安の整理にAIを使う実演を実施しました。
一方で、AIは自信がありそうに見えても間違うことがあること、診断・薬・契約などの最終判断を任せないこと、個人情報を入力しすぎないことなど、安全に利用するための境界線も具体的に扱いました。
後半には、呼吸や身体感覚に意識を戻す時間を設け、AIの話を「情報」だけで終わらせず、心身のストレス管理へつなげました。

成果・実施後の変化

講演後、参加者41名全員からアンケートを回収しました(回収率100%)。設問ごとに一部無回答があるため、有効回答数は異なります。
AIへの不安の変化については、有効回答40名のうち21名(52.5%)が「かなり軽くなった」「少し軽くなった」と回答しました。特に、講演前に「とても不安だった」「少し不安だった」と回答した11名に限ると、8名(72.7%)が講演後に「不安が軽くなった」と回答しています。
講師の説明については、「説明が分かりやすかった」91.4%、「具体例があり生活に取り入れやすいと感じた」94.1%が肯定的に回答しました。一方、「ストレス管理の視点が役立った」は74.3%であり、今後はAIの話題とストレス管理とのつながりを、講演の中盤・終盤でさらに明確に伝えることを改善点としています。
また、「今日から試してみようと思ったこと」では、「AIの答えやネットの情報をすぐ信じず確認する」が最も多く選ばれました。AIをただ勧めるのではなく、過信せず、自分で確認し、自分で判断するという講演の意図が参加者の行動意図にも表れた結果と捉えています。

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導入企業について

一般財団法人社会保険協会

本社所在地 東京都品川区西五反田8-2-8五反田佑気ビル4階
設立 昭和12年9月4日
えびす大学「AI時代を元気に生きるストレス管理」講演会場の様子

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