健康リーダー応援コラム
【科学的ストレスケアで心を変える】タニカワ久美子の優しい研修
2025年1月18日更新
人は誰でもストレスに直面する
こんにちは。株式会社けんこう総研の研修講師のタニカワ久美子です。
生きていくうえで、人は誰でも大なり小なり困難や問題にぶつかります。
たとえば仕事でのトラブルや人間関係の行き違い、日常生活の忙しさなど、さまざまな要因が私たちの心を疲れさせてしまってます。
ある人は解決のために行動を起こすと不安が和らぐかもしれません。
しかし、同じ環境・同じ行動をとっても、すべての人が同じように落ち着けるわけではありません。
ここに個人差が生じる要因を科学的に解き明かしたのが、Lazarus&Folkman(1984)のストレス理論です。
この理論を活かした研修こそが、けんこう総研の大きな強みになっています。
ストレス理論が教えてくれる「認知的評価」の大切さ
Lazarus&Folkman(1984)は、ストレスの原因(ストレッサー)とストレス反応の間に入り込むプロセスとして「認知的評価(cognitive appraisal)」を提唱しました。
認知的評価とは、環境からの要求がどれほどの脅威になるか、またその要求をコントロールできるかどうかを自分なりに判断することです。
この評価の違いが「不安」「落ち込み」「緊張」などの情動的反応に影響を与え、結果としてストレスの感じ方に大きな個人差を生み出します。
つまり、同じ出来事でも「自分なら乗り越えられる」と考える人と「これはもうどうしようもない」と考える人では、感じるストレスの度合いが異なるというわけです。
ストレスを軽減する鍵は「対処(coping)」にあり
ストレスのメカニズムをもう一つ補完する概念が「対処(coping)」です。
ストレス対処とは、「心理的ストレス反応を低減させるために行われる行動」
1.問題そのものを解決する「問題焦点型対処」、
2.気持ちの整理を重視する「情動焦点型対処」、
3.問題から逃げる「回避・逃避型対処」など、
対処法には複数の種類があることもわかっています。
人は状況によって、こうしたさまざまな対処を組み合わせながら不安や緊張を和らげようと試みるのです。
しかし、対処を試みても、認知的評価が変わらなければ不安は続く場合があります。
だからこそ、「認知の切り替え方」を学ぶことが重要なのです。
4.「普段の悩み方」がストレス反応を変える
小田(2000)の「悩み体験スケール」では、「距離・保持」と「積極的関わり・肯定的態度」という2因子が見出されています。
普段から悩みとの距離を保ちつつ、肯定的な姿勢で向き合える人は、自己確立や健康度が高いという報告があります。
これは認知的評価や対処をする際にも、肯定的な態度がストレスの軽減に寄与しやすいことを示唆しています。
加えて、本人が意識していない思考パターンやパーソナリティも大きく影響するため、より複雑なモデルでストレスの全体像を理解する試みが行われてきました(岡安,1997)。
5.高校生の「中間テスト」で見えるストレス過程
ストレス理論の妥当性を検証する研究として、高校生を対象にした「中間テスト」場面を用いるものがあります。
先行研究によると、学業や進路などが大きなストレッサーとなり得ることが確認されています。
実際に「どう勉強したらいいのか」と考えたり、「思うように成績が伸びず不安になる」など、テストをめぐる思考や対処行動は、個人によって大きく異なります。
こうした具体的場面でのデータを集めることにより、「認知的評価」と「対処」がどのようにストレス反応の差を生むのかをより明確に把握できるのです。
6.けんこう総研が提供する科学的エビデンスにもとづく研修
こうした理論を踏まえ、けんこう総研では「認知的評価の見直し」と「対処法の充実」を両輪とした研修プログラムを実施しています。
まず、現在置かれた状況を具体的に思い描くワークを通じて、自分の思考や感情のパターンを見つめ直します。
次に、エビデンスが示すさまざまなストレスケア方法―たとえば呼吸法、イメージトレーニング、ストレス要因の整理術など―をわかりやすくご紹介します。
さらに、実際に「問題焦点型対処」や「情動焦点型対処」を体感していただくことで、「これなら自分にもできそう」と思える取り組みを一緒に発見していきます。
7.タニカワ久美子の研修が「やさしい」といわれる理由
けんこう総研の研修は、専門用語はできるだけ噛み砕いて説明し、理論と実践をバランスよく組み合わせることを大切にしています。
ストレス理論というと少し難しく感じる方も多いかもしれません。
しかし、実際には「なぜ自分がこんなに落ち込んでしまうのか」「この不安をどう扱えばいいのか」といった疑問に正面から向き合い、自分の心を優しく理解するヒントを与えてくれる研修です。
研修の現場では、参加者同士の意見交換や簡単な演習を通じて、「自分だけではないんだ」と感じられる安心感も大事にしています。理論背景を知り、体験を通じて学ぶからこそ、効果が実感しやすいのです。
8.新しい一歩を踏み出すために
ストレスは人生につきものですが、その捉え方や対処法を少し変えるだけで、心の余裕は大きく広がります。
けんこう総研の研修では、最新の研究成果を踏まえながら、日々の生活や仕事に活かせる具体的なノウハウをお伝えします。
科学的エビデンスにもとづく方法だからこそ、再現性が高く、実際に取り組んだ方の多くが前向きな変化を感じています。
「自分のストレス状態を客観的に理解したい」
「社員の心の健康を守りたい」
「優しさあふれる雰囲気の中でストレスケアを学びたい」
――こんな思いをお持ちの方は、ぜひタニカワ久美子の研修セミナーを体験してみませんか。
あなたの新しい一歩を、私たちと一緒に踏み出していきましょう。ご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
あなたらしい笑顔と活力を取り戻すお手伝いを、心を込めてストレスケアをさせていただきます。