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【ストレスホルモンの秘密】知っておきたい働きとリスク

2024年8月24日更新

最近「ストレスがたまってる」と感じることはありませんか?職場での締め切りや家庭での忙しさに追われていると、「もうちょっと、ホッとしたいなぁ…」なんて思うこと、ありますよね。実は、そんな私たちの「ストレス」にもホルモンが大きく関わっているんです。ホルモンというと、なんだか難しそうですが、ちょっと待ってください!今日は、このストレスホルモンについて、皆さんと一緒に少しだけ深掘りしてみようと思います。

ストレスについての説明スライド

ストレスを感じたときは、自分の体がどんなホルモンを出しているのか、ちょっと意識してみましょう。そのストレスホルモンへ働きかける方法を見つけることが大切です

ストレスホルモンて何?

ホルモンには「良いストレス」と「悪いストレス」があります。例えば、試験やプレゼンのときに集中力を発揮してくれるホルモンもある一方で、長期間にわたって心と体にダメージを与えるホルモンもあります。悪いストレス軽減には、ホルモンの関係を知ることで、ストレスとの上手な付き合い方が見えてくるかもしれません。さぁ、ご一緒に今日は、ストレスホルモンの秘密を覗いてみましょう。
そもそも、ストレスホルモンとは、体の適応反応として重要な役割をしています。ストレスホルモンの分泌が、過剰または長期間にわたると、心身に悪影響を及ぼします。

急性に働くストレスホルモン

1.アドレナリン(エピネフリン


分泌場所は、 副腎髄質 (ふくじんずいしつ)です。
スポーツ競技大会や社外プレゼンといった、、競争時や危機的状況で分泌します。
アドレナリンの特徴は、急性のストレス時に急速に分泌され、心拍数の増加、血圧の上昇、血糖値の上昇などを引き起こします。
アドレナリンが出ると身体は「闘争か逃走か」(Fight or Flight)反応を示して、瞬時に危機に対応できるようになります。
アドレナリンは、スポーツやプレゼンなど、短期間で高いパフォーマンスを要求される状況で有効です。

分泌過剰になると

アドレナリンが過剰に分泌されると、心臓に過剰な負担がかかり、不整脈や高血圧、さらには長期的には心臓病のリスクが高まります。また、持続的な高血糖状態が続くと、糖尿病のリスクも増加します。

2. ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)

分泌場所は、副腎髄質と交感神経末端からです。
急性のストレス状況(例:試験やプレゼンテーション時の集中)で働きます。
ノルアドレナリンの特徴は、神経伝達物質としても機能し、特に脳内で集中力や注意力を高める役割を果たします。緊急時には心拍数の増加や血圧上昇を引き起こし、より高いレベルの意識とパフォーマンスを維持するために必要です。

分泌過剰になると

過剰なノルアドレナリンは、不安感やパニック発作のリスクを高めます。また、長期的には心血管系にストレスを与え、高血圧や動脈硬化のリスクが増加します。

慢性的に分泌すると悪影響を及ぼすストレスホルモン

コルチゾール

分泌場所は、副腎皮質です。
慢性のストレス状況(例:職業的ストレス、長期の家庭問題など) では長期的に分泌されます。
コルチゾールの特徴は、ストレスに長期間対応するためのエネルギー供給を維持する役割を果たします。これにより、グルコースの生成を促進し、血糖値を上昇させることで、脳と身体にエネルギーを供給します。しかし、慢性的な高ストレス環境になると、持続的なコルチゾール分泌は、免疫抑制、脂肪蓄積(特に腹部肥満)、筋肉の分解を引き起こし、全体的な健康状態を悪化させます。

分泌過剰になると

コルチゾールの過剰な分泌は、うつ病や不安症、記憶障害、さらには骨粗しょう症などの慢性疾患のリスクを高めます。また、免疫機能が低下するため、感染症にかかりやすくなります。

幸せホルモンと呼ばれるストレスホルモン

セロトニン

分泌場所は、 脳の中枢神経系と、消化管 からです。
安定した環境での仕事や、日々のストレスが適正に対処したりすると分泌されます。
セロトニンの特徴は、気分の安定、睡眠、食欲調整に重要な役割を果たす神経伝達物質で、ホルモンではありません。適切なレベルのセロトニンは、落ち着きと幸福感を促進し、ストレスに対する耐性を高めます。しかし、

セロトニンが低下すると

不安感やうつ症状が現れやすくなります。

分泌過剰になると

「セロトニン症候群」という状態を引き起こし、激しい頭痛、吐き気、発汗、筋肉の痙攣、さらには重篤な場合には意識障害などの症状を引き起こします。

愛情ホルモンと呼ばれるストレスホルモン

オキシトシン

分泌場所は、視床下部および下垂体後葉です。
家族や友人との交流している時や、ペットとの時間など ストレス軽減時に働きます。
オキシトシンの特徴は、社会的絆を強化し、ストレスを軽減する役割を果たします。オキシトシンは、親密な人間関係や社会的支援がある状況でのストレス軽減に効果的です。

分泌過剰になると

健康リスクを伴うことは少ないですが、過剰な社会的依存や過敏な社会的反応を引き起こす可能性があります。

まとめ

ストレスホルモンについて少し詳しくお話ししましたが、いかがでしたか?もしかすると、今後ストレスを感じたときに、「あ、これはアドレナリンが出てるのかな?」なんて思うかもしれませんね。ストレスをすべて避けることは難しいですが、その反応を理解して上手に向き合うことで、もっと健やかに過ごせるようになります。

今度ストレスを感じたときは、自分の体がどんなホルモンを出しているのか、ちょっと意識してみてください。そして、リラックスできる方法を見つけたり、体に優しい選択をしたりしてみましょう。心と体のバランスを整えることが、健康経営の第一歩です。それでは、明日もブログでお会いしましょう!

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