健康リーダー応援コラム
危険!酷暑ストレスは血糖値を上げる
2021年7月18日更新
梅雨が明け危険なほどの酷暑が今年もやってきました。さらに今夏も昨年に引き続き、コロナ感染対策でマスクは手放せない世の中です。マスクをつけていると、こまめな水分補給もなかなかしづらい。本当に快適に生活するのもストレスで大変です。
さて今日は、このストレスについて前回に続き深く学んでいきましょう。
発熱は、感染ストレスに対するカラダの防衛反応
不安や悩みは、ストレスとして心に悪影響を与えます。ではカラダに直接悪影響を与えるストレスは何だかわかりますか?それは『発熱』です。ふつう健康なときの体温は37度弱です。
けれど新型コロナウイルスに限らずインフルエンザに感染すると、体温が正常範囲を超えて上昇して発熱します。この発熱は、カラダにストレスとして悪疫協を及ぼします。カラダにウイルスが入ると、免疫担当の細胞が体温を上昇させること自体は、多くの微生物の増殖を防いでくれるので良いことではあるのです。発熱は、感染ストレスに対するカラダの防衛反応でもあるのです。
発熱の原因が取り除かれると、発汗がおこり熱は放散されて体温は元に戻ります。
酷暑で危険!うつ熱で熱中症
危険な暑さが連日続いている今の時期、こわいのはうつ熱と熱中症です。うつ熱とは、カラダから熱が逃げていかず、体温が上昇する状態を言います。うつ熱は、直射日光の下や、高温、高湿、無風環境で、重労働や強度の高い運動をしたときに発熱しやすくなります。
気温が高いのに、カラダが「発熱しろ!」と指令を出すと同時に、熱を逃がす機能も下げます。すると悪寒やふるえがおこり体温が上がる状態、が、総称して『熱中症』なのです。
ストレスは血糖値を上昇させる
不安や悩みの他、暑すぎるなど様々なストレスは、血糖値を上昇させます。ストレスに伴う血糖値上昇は、肥満の方にリスクが高いことがわかっています。ですので
血糖値が高めの方が不安や悩みなどのストレスを抱えると、糖尿病になりやすいのです。
どうしてストレスで血糖値が上がるのか?
ストレスで血糖値が上がる理由は、血糖値を上昇させるホルモンの分泌が増加するからです。逆に、血糖値を下げるホルモンの分泌量は減ってしまいます。
副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの内、糖に関係するステロイドホルモンを糖質コルチコイドと総称して呼びます。この糖質コルチコイドは、ストレスを受けると分泌量が増えます。例えば、今日のように危険な暑さを過ごしたり、ひどくうるさいところで事務作業をしなくてはならなかったりしただけでも、血液中の糖質コルチコイドの量は増えます。
糖質コルチコイドと呼ばれる中にコルチゾルがあります。えっ?頭がこんがらがってきちゃった?ではいったん、一目瞭然にまとめますね。
メモ①
副腎皮質ホルモン>糖質コルチコイド>コルチゾル
お話しに戻ります。
コルチゾルの本来の働きは、大きく分類して2つあります。
1つは、
血液中の脂肪酸を増やしエネルギーとして、脳や心臓で利用しやすい状態をつくってくれます。
2つ目は、
血管を収縮させて、いうなれば最低血圧数値を下げて、ストレスがかかった時にショック死するのを防ぐ働きをしています。
血流アップでストレスを軽減する
ここまでのお話しで、ストレスは血糖値に悪影響を及ぼすメカニズムをなんとなくわかっていただけましたか?ではここからが本題です。ではストレスがかかった時、血液をどのような状態にすれば糖尿病にならないですむか?
血液は、酸素と二酸化炭素、栄養素、熱を運ぶ役目をしています。血液の運びが良い、つまり血流がよいと自律神経の負担が減ってストレスを軽減されやすくなります。
血流をよくするために、座りっぱなしはやめましょう。
デスクワークは1時間につき3分は立ち歩く
時々、腿を高く上げて立ち歩きをオススメします。血流をよくするために習慣にしたいのは、デスクワークでは、最低1時間につき3分間以上は立ちあがって歩いていただきたいのです。おトイレに行きたくなくても、
デスクでできるストレスホルモン軽減ストレッチ
1.まず一度、椅子から立って両腕を上げて伸びをしましょう。
2.こんどは、方膝を思い切り胸に近づけて、抱きかかえます
立って抱きかかえるのが難しい場合は、無理をせず椅子に座って行ってくださいね。
3.反対側の膝も抱えましょう
この時、一生懸命になると息をとめがちになります。決して息を止めないで、ゆっくりと深い呼吸で行いましょう。
4.両ひざを曲げたり伸ばしたりと膝屈伸を20秒おこないます。
5.両ひざをぐるぐる回します
そうですあのCM「グルグルグルグルグルコサミン」のようにね。反対回しも行ってください。10秒づつ、左右回し合計20秒
6.ここまでで、2分間は運動に費やしています!
これはすごいことなんですよ!!
残りの1分間でその場足踏みをしたら終了!お仕事再開です。
座った姿勢は、股関節まわりで血管が折れた状態になっています。座った姿勢を長時間続けていると、折れた状態の血管が圧迫されて血流が妨げられています。そのためになるべく立って、一度股関節回りの血管をストレッチして伸ばしていただきたいのです。
研修・セミナーだけじゃない。生産性アップにつながる健康経営施策をけんこう総研は行っています。リモートワークでメリハリのつかないお仕事の合間にエモーションストレス解消のストレッチをこのコラムでは、今後、毎回ご紹介していきます。
今日は8月最終週の中日。今日も暑いですが健やかなワークライフをお送りください