健康リーダー応援コラム
脳科学から労働安全に繋げるメンタルヘルス研修
2021年7月4日更新
東京の通勤時間帯の駅のホームは、コロナが未だ収束していない今でも、電車から電車から降りる人と電車に乗る人、改札口に向かう通勤時間は混雑してます。40代を過ぎたあたりから朝のラッシュアワーはとても苦手になりました。
通勤で早足で歩いている人にぶつからないようにスマートにある国は、全身の神経をつないでいる脳からの指令がちゃんと調整しているからぶつからないで歩けるのです。
脳と神経をつなげメンタルヘルスを向上させるには
朝、なんとなく体調が悪かったり、頭がぼや~っとしていたりするときって、人混みで他人とぶつかりそうになった経験はありませんか?私、タニカワは時々あります。考え事をしながら電車の乗り換えでホームを歩いていると、ガツンと対面にぶつかりった経験が数回あります。
そもそも考え事をしている時って、顔は下向きかげんで、目は前を見ていないですよね。瞼を開いて眼を開けているのに、ぼーっとしてちゃんと進行方向を見ていない。眼では風景をとらえているのに、脳が風景を情報として縫う力してくれていない。
「人が多いぞ!ぶつからないようにきをつけろ!」と全身に指令を出す運動情報をつかさどっているのが「脳」の役目です。
脳からの指令ではたらく運動中枢
脳は、全身から電気信号のような”インパルス”によって情報を集めています。情報は脳で分析されてプログラム化されます。そのプログラムをまた電気信号インパルスによって背骨の中を走り抜け骨格筋に伝えられて、「ぶつからないように歩け」と筋肉に具体的指令をだします。私たちの身体ってスゴイ高性能コンピューターである「脳」を搭載しているんですよね。インパルスなんて、私、タニカワは初めて聞いた時、空軍の超エリート集団ブルーインパルスと同じじゃん!って合点しました。ブルーインパルスは脳の統括司令塔からきているのかもしれません。(笑)
閑話休題。脳は指令の強さを変えたり、タイミングを見計らって指令を出したりとまあ、無意識にカラダが動くように、小脳内に運動情報のプログラミングもして24時間アップデートし続けています。
労働事故災害やケガを誘発させる脳の「動作自動化」注意!
脳からの指令で私たちは、歩いたり作業をしたりと動作をおこせます。この動作のことを随意運動と呼んでいます。先ほど、私がぼーっとして考え事をしながら歩いて仕事場までたどり着けるのは、無意識的に動作をおこなっているからです。一方、貴殿が、このブログを読もうと指をクリックしたのは、貴殿の意思がかかわった動作です。その後、私タニカワが書いたこの文章に目を映したのは無意識の動作です。
もっとわかりやすい例えで脳の動作について説明しますね。貴殿は運動の重要性をよくご存知だと思います。運動不足だったりしたら、運動しなければならないことも。だけど、仕事が忙しかったり、疲れていたりしたらなかなか運動する気になれませんよね。忙しくなくても、やっぱり気分がのらないと、いざ運動!するまで重い腰をあげられません。しかし、定期的に運動をして運動をする習慣が身につくと、雨の日でも「毎日ジョギングをしなければ気持ちが悪い」とおっしゃるほどのめりこむ方は大勢いらっしゃいます。この運動習慣と同じことが、脳内にも起きるのです。最初は大変だけど、やっていくうちに自然と身につき目をつぶってでも出来るようになった。これを「動作の自動化」と言います。
注意を怠っても出来てくるのが危ない理由
私たちビジネスパーソンは、未経験の仕事や、未だうまく出来ない作業では、特に意識して脳でプログラミングをしなければなりません。例えば、複数の作業をワンオペレーションで習得しようとする場合、「先ずゆっくりした動作でプログラムの生成を覚えますよね。そうして作業内容が確認できたら、脳の神経回路網を流れているプログラムの時間軸を縮める作業工程に入ります。こうした段階を経ることでワンオペで出来るようになり、やがて別段意識しなくても作業ができるようになります。
ワンオペという改善動作が習得されるようになると、その作業は意識の範囲外に追い出して合目的な動作パターン化していきます。これが脳の動作自動化です。これが時に安全を脅かすのです。
仕事の動きを高めるストレッチで脳神経のリスクマネシメント
メンタルヘルス不調や労災事故を起こさないで尚且つ、仕事のパフォーマンスを上げるには、日常生活で無意識に同時多発的に使っている随意運動の土台を向上させることが大切です。仕事の慣れは、ケガや病気につながるリスクがあります。貴殿の自動化した動作をピックアップして、作業週間の見直しをするだけでも脳は活性化しアップデートしてくれます。毎日を安全に健やかにお過ごしください。さあ今日も、通勤ラッシュに負けず、モチベーションをあげて働きましょう。