健康リーダー応援コラム
続【健康経営の具体策】実践に向けたリアルなアプローチ
2024年11月14日更新
こんにちは、けんこう総研のタニカワ久美子です!昨日の「健康経営応援リーダーブログ」が多くの方にご好評いただき、「タニカワ先生、もっとこういう記事を読みたい!」という声をたくさんいただきました。ありがとうございます。今回は、その続編として、さらに深掘りした **健康経営の実践策** をお届けします。コンサルタントがあまり触れないポイントも詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
健康経営を具体的に進めるには?
「健康宣言」を掲げる企業は多いですが、その実践が追いつかないケースも少なくありません。たとえば、以下のようなやり取りを見かけたことはありませんか?
コンサルタント:「貴社の健康宣言はもっと強調すべきです。積極的にPRしなければなりません。」
担当者 :「確かにそうかもしれませんが、実現の見込みがないのに『やります』と宣言するのもどうかと…。」
コンサルタント:「まずは宣言してみることが大切です。できるかどうかはその後に考えましょう。」
担当者 :「実現できそうもない健康宣言をしてしまって大丈夫ですか?」
コンサルタント:「その考え方が、そもそも問題です。」
押し出す「健康経営」の本質とは?
健康宣言は、企業の強みをアピールし、ステークホルダーに印象付ける重要な要素です。具体的には、「我が社はこんな素晴らしい取り組みをしています」というPRが企業のブランド価値を高め、就職希望者やビジネスパートナーからの評価を向上させます。
しかし、単なるPRで終わらせてはいけません。実際に社員の健康を守り、企業全体の生産性を高めるための 実行力 が求められます。健康経営の優良企業に選ばれるためには、企業が持っているリソースを有効に活用し、真実味を持った演出を行うことがポイントです。
真の健康宣言には編集力が必要
多くの企業は「健康宣言」を掲げても、その内容が表面的で似通っていることが課題です。そこで、社員に共感されるようなストーリーを創り出し、具体的な実績をもとに健康経営を伝えることが重要です。
たとえば、経営者のリーダーシップをアピールする際には、次のような具体例を取り入れましょう。
「安全衛生月間中、労災ゼロを目指すために、経営者が〇〇〇という具体的な対策を提案し、社員の理解を深めました。その結果、〇〇〇ルールが導入され、安全衛生プロジェクトは成功しました。」
このように、実際の出来事を元にしたエピソードを盛り込むことで、健康宣言に信頼性が生まれ、ステークホルダーにインパクトを与えます。
共感を呼ぶ「健康宣言」を作るには
「健康経営宣言」は、単なる文書ではなく、社員の行動を促すものでなければなりません。共感を呼び起こし、社員に行動の変化を促すためには、社員一人一人が実際に感じるストーリーや成功体験を盛り込むことが求められます。
たとえば、労働時間の見直しを健康経営の一環として掲げる場合、単に「労働時間を減らしました」ではなく、「社員の健康状態を管理する新しいシステムを導入し、その結果、全員が以前よりも効率よく働けるようになった」という具体的な成果を示しましょう。
健康経営アプローチの多様性
健康経営の施策は一律ではありません。大々的なPRでアピールする企業もあれば、あえて控えめなアプローチで「質朴剛健」なイメージを大切にする企業もあります。控えめであっても、社内外にしっかりと伝わるような工夫が求められます。
実践的な健康経営で企業価値を高めよう
健康経営は、単に企業のイメージアップを図るためのものではありません。社員一人ひとりが健康に働ける環境を作り出すことで、結果的に業績向上につながります。真摯な取り組みが健康経営優良法人としての評価を得るための近道です。
けんこう総研では、これからも実践に役立つ情報を発信していきます。ぜひ、明日のブログもお楽しみに!