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健康リーダー応援コラム

健康経営が動き出す!社員に響く健康経営の伝え方の秘訣

2024年11月13日更新

おはようございます。けんこう総研のタニカワ久美子です。

本日は「“健康経営”がより効果的に推進されるにはどこをどう改善すれば良いのか?」をテーマに、具体的かつ実践的なステップをご紹介いたします。
健康経営の計画立案は重要ですが、実際の運用段階でつまずいてしまうケースが多々あります。
ここでは、コンサルタントが一般的に指導しない「実行段階での重要なポイント」に焦点を当てて解説します。

けんこう総研代表研修講師タニカワ久美子の講義

健康経営を成功させるための実践的なステップを詳しく解説。計画の作成から社員への効果的な伝え方まで、担当者が押さえるべきポイントを紹介します

1. 書いたコトバと喋りコトバのギャップを意識する

皆さま、健康経営計画書に書かれた内容をそのまま社内ミーティングで発表すれば社員に伝わると思っていませんか?実は、書面の内容をただ読み上げるだけでは、社員の心には響きません。日本の文化では「以心伝心」や湾曲表現が当たり前ですが、特に健康経営に関心の薄い社員には、そのままの計画書では伝わりません。行動も同じで、単に見せるだけでは効果は薄いのです。重要なのは、計画書の骨子を社員が感覚として理解できるような形に落とし込むことです。

実践ポイント

・計画書の内容を具体的な例やストーリーに置き換え、分かりやすく伝える。
・ミーティング時には双方向のコミュニケーションを取り入れ、質問を促すことで理解度を確認する。

2. 担当者と社員の温度差を埋める工夫

健康経営推進担当者としては、全社合同ミーティングで方針を共有して「伝わった」と感じることが多いですが、実際に社員全員が同じ理解と熱量を持っているわけではありません。理由は立場の違いです。「食事が大事」と伝えても、社員の勤務形態や生活スタイルによりその言葉の意味は変わります。例えば、調理時間や予算の制約から、健康意識よりも手軽さを優先する社員もいるでしょう。そのため、言葉一つ取っても、伝え方には工夫が必要です。

実践ポイント

・具体的な社員の生活スタイルを考慮し、伝える内容をカスタマイズする。
・健康経営計画の具体策を社員の立場に応じた実行プランとして分解し提示する。

3. 書面だけでは行動変容につながらない

実際に計画書の内容を現場に当てはめてみると、その使い方が適しているかどうかはやってみないと分かりません。実施後に社員の健康意識や行動に変化が見られなかった場合は、修正が必要です。このように試行錯誤を重ねて、最適な実行方法を見つけ出します。特に健康経営の裏方を担う担当者の努力は社員に見えない部分も多いため、その分、伝える言葉を選ぶ際には慎重さが求められます。

実践ポイント

・試行錯誤を通じて、最適な実行ステップを見つけるプロセスを大切にする。
・修正した内容は社員からのフィードバックを基に、さらに改善していく。

4. ステップを分解して計画に落とし込む

計画書に書かれた具体策には、その下にいくつもの細かな実行ステップが隠れています。そのステップを社員が理解し実行できるレベルまで分解することで、ようやく担当者の感覚と社員の感覚が一致するのです。この共感と一致があってこそ、健康経営計画は一段上の効果を生むのです。

実践ポイント

・計画の具体策を小さなステップに分け、社員が無理なく実行できるようなガイドを作成する。
・実行プランを段階的に進めることで、社員が自然に健康経営の目的を理解し、行動を変えやすくする。

5. 健康経営の構造を再確認

ステップを分解し、社員の実行プロセスに合わせてアレンジすることで、「健康経営計画はどういう構造なのか?」「効果的な構成は何か?」といった大きな疑問にも自然と答えが見えてきます。このようなプロセスを踏むことで、担当者自身の理解が深まり、社員への説明もスムーズになります。

今日のまとめ

「書きコトバは社員に伝わらない!」
そのため、書面の内容をできるだけ分解し、伝わる「話しコトバ」に置き換えていくことが成功への鍵です。社員の心に響く言葉と具体的な行動プランを用意し、健康経営の推進を加速させましょう。

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