タニカワ久美子の講演スピーチ
ストレス管理学でダイエット効果を3倍に!
2024年11月10日更新
こんにちは、けんこう総研のタニカワです。
今日は、ネガティブ感情についてのお話をいたします。
ダイエットについての情報というと、世の中に溢れていますよね。
で、今日のコラムでは「体型に関するネガティブな感情」がダイエット中のストレスの重要なポイントになる、という話をお届けします。
ダイエットの成功は気持ち次第?!
「今の自分はひどい体だ」と自分を否定しながらダイエットをするのと、
「今日は朝ストレッチを3分間するぞ!」、「腕立て伏せができるようになる!」といった一つ一つの行動に楽しみを見出しながら進めるのとでは、同じ運動をしても効果は全く異なります。
ジム通いが逆効果になることも?
研究によると、ジムに通うことでダイエットが逆効果になるケースもあることがわかっています。理由は、ジムで他人と自分を比較し、ネガティブな感情を抱くことでストレスが増し、結果として太りやすくなってしまうからです。ジムは、自分をさらに磨くというポジティブな目的で通うのであれば素晴らしい場所ですが、「自分はまだまだダメだ」というネガティブな気持ちを抱えていると、努力が報われない結果に終わりがちです。
ボディイメージの重要性
過去の研究からも、自分の体に不満を持っている人ほど幸福度が下がり、ストレスの影響を強く受けやすいことがわかっています。肥満が生活習慣病に繋がるリスクも広く知られていますが、「頑張って痩せなければ」と無理をし続けるだけでは、心身のバランスを崩してしまいます。実は、2011年に実施された興味深い研究で、自分の体型に対するポジティブなイメージを持つことが、ダイエットの成功率を3倍に高めるという結果が報告されています。この研究は、平均年齢37歳の239人の女性を対象に行われ、彼女たちが自身の体型に抱くネガティブな感情を和らげたことで、ダイエット効果が劇的に向上したというものです。
ストレス管理を活用したダイエット方法
この研究では、参加者が12ヶ月間のダイエットを行うにあたり、体型を隠すような服装かどうかを確認し、ネガティブ感情の有無に応じてグループ分けを行いました。ネガティブな感情を抱えていたグループには毎日の体重測定を課し、自己否定的な思考を変えるきっかけを与えました。なぜ体重測定が必要かというと、自分を責めがちな人は「少し食べ過ぎたからもう諦めよう」となりがちだからです。数字を確認し、自分を客観視することで、そのような考え方を防げます。
また、呼吸法やストレッチなどのリラクゼーション目的の運動でストレスを軽減することも重要です。ポジティブな感情を持つことで、ダイエット効果が増し、リバウンドしてもすぐに戻れることが分かっています。実際、体型イメージ改善プログラムを受けたグループは体重が平均7.3%減少しましたが、プログラムを受けなかったグループでは1.7%の減少に留まりました。
自分の体に対して前向きなイメージを持つことは、ダイエット効果だけでなく、日常生活の中でのストレス管理にも有効です。ボディイメージを改善し、ポジティブな気持ちで取り組むことで、努力が持続しやすくなり、結果的に健康的生活を送ることができます。ダイエットを始める前に、ぜひ自分の体型への認識を見直し、ポジティブな心持ちでスタートを切ってみてください。