健康リーダー応援コラム
ストレスと免疫:都市伝説と現実の違い
2024年4月26日更新
ストレスと免疫の関係について、様々な都市伝説や民間伝承がありますが、実際のところ、ストレスは免疫力に影響を及ぼすのでしょうか?
この記事では、ストレスが免疫に与える影響について解説し、免疫を高める方法を紹介します。
ストレスは免疫を下げるのか?
答えは「はい」です。ストレスを感じると、腎臓の上にある副腎皮質からコルチコステロイドというホルモンが分泌されます。
このホルモンは、免疫細胞を抑制する働きがあり、免疫力を低下させる可能性があります。
免疫細胞には、コルチコステロイドを受け取る受容体があります。コルチコステロイドが免疫細胞に結合すると、免疫細胞のアポトーシス
(自ら死を選ぶこと)が誘導されたり、細胞の増殖が抑制されたりします。その結果、免疫力が低下するのです。
「ストレスに対するこのような反応は、本来、緊急時に備えるためのものです。例えば、森で突然熊と出くわした場合、戦うか逃げるかの
選択をするために、免疫を含む非重要な機能をシャットダウンすることが必要です」と専門家は説明します。
現代社会のストレスフルな状況
問題は、現代社会では、まるで毎日のように森で熊に遭遇するようなストレスフルな状況にさらされていることです。
1日くらいのストレスでは免疫は大きく影響を受けませんが、1週間以上続くと、免疫力が低下することがあります。
免疫を高めるには
では、ストレスを軽減し、免疫力を高めるためにはどうすれば良いのでしょうか?以下は、免疫力を維持・向上させるための方法です。
- リラックスを心がける: ストレスを軽減するために、リラックスする時間を持つことが重要です。深呼吸や瞑想、ヨガなどが効果的です。
- 十分な睡眠を取る: 睡眠は免疫力を高める重要な要素です。毎晩十分な睡眠を取りましょう。
- バランスの取れた食事: 免疫力を維持するためには、ビタミンやミネラルを含むバランスの取れた食事を摂ることが重要です。
- 運動を習慣にする: 適度な運動はストレスを軽減し、免疫力を高めます。
ストレスと免疫の関係を理解し、免疫力を維持・向上させるための対策を取り入れることで、健康的な生活を送りましょう。