健康リーダー応援コラム
新しい環境でよい空気を作るストレスマネジメント
2024年3月15日更新
こんにちはタニカワ久美子です。私は、企業や行政機関で働く職員さまのメンタルヘルス不調を予防するためのストレスマネジメントについて研究しています。日々、私たちの身の回りで起こる様々な出来事が、どのようにして私たちの心と体に影響を及ぼすのか、そして、それにどう対処すればよいのかを探求してきました。今月から、その知見を皆さまと共有していきたいと思います。
新しい環境でよい空気を作るストレスマネジメント
さて、皆さまは今、新しい環境の中で頑張っていることでしょう。4月は新生活が始まる時期です。新しい職場での入社式、人事異動、子どもの入学・進学など、人生の大きな節目となる時期です。新しい環境はわくわくする反面、不安やストレスを感じることも多いはずです。しかし、ここで大切なのは、そのストレスを敵とみなさず、新しい自分を形成するチャンスとして捉えることが大切です。
空気を読みすぎて見失わない自分
私たちはよく、周囲の空気を読むことを強いられます。確かに、周りと調和することは大切ですが、それに振り回されて自分を見失ってしまってはいけません。新しい環境での生活は、自分自身を再発見し、成長する絶好の機会でもあります。この連載を通じて、皆さまが自分らしさを保ちながら、ストレスと上手に付き合い、新しい環境での生活を豊かにする方法を一緒に探っていきましょう。
新しい環境での自分自身の再定義
私たちが新しいことを始める際、それは単に周囲の環境が変わるだけでなく、私たち自身もまた、その変化の中で成長し、変わる機会を持っています。特に、新しい職場や学校、あるいは生活環境では、自分自身の役割やアイデンティティが再構築される過程を経験します。この過程は、時に自分を見失う原因となりがちですが、正しく管理すれば、より強固な自己理解と精神的な強さへと繋がります。
ストレスフルな時期の自己管理
新しい環境での適応は、避けられないストレスを伴います。しかし、私たちがこのストレスをどのように受け止め、対処するかが重要です。ストレスを完全に排除することは不可能ですが、それを健康的に管理し、自己成長の糧とする方法を見つけることができます。
周囲に流されず自分を保つ方法
周囲に流されず自分を保つ方法
私たちが新しい環境で遭遇するストレスを健康的に管理し、自己成長を促進する方法を見つける上で、自分自身の意見や感情を大切にすることが欠かせません。それには、周囲の期待や常識にがんじがらめに縛られず、自分自身の価値観や欲求を尊重することが重要です。このプロセスでは、自分が何を本当に大切に思い、何に価値を見出すのかを理解することが求められます。この自己理解は、ストレスフルな時期においても、私たちが自分らしさを保ち続けることを可能にします。「空気を読む」ことは、日本社会ではしばしば重要視されますが、それは時に自分の感情や本当にやりたい事を無視することにつながるリスクもあります。周囲に合わせてばかりいると、自分自身の意見や価値観を抑え込んでしまうからです。これは、自分を見失う一因となり、結果としてストレスや不満を蓄積させることになりかねません。だからこそ、「空気を読みすぎない」こと、つまり自分の感情や考えを大切にし、時にはそれを適切に表現する勇気を持つことが重要です。
心の健康を保つための対策
周囲に流されずに自分を保つためには、自己認識を深め、自己主張を効果的に行い、心のバランスを保つための具体的な対策があります。
自己反省と自己認識の向上スキルの習得
効果的なアサーティブコミュニケーションなどの自己主張トレーニング
マインドフルネスとリラクゼーションの実践
ソーシャルサポートの活用
目標設定と実行計画の設定
これらを実践することで、周囲の影響に流されることなく、自分らしさを保ちながらストレスをコントロールできるようになり、充実した生活を送ることが楽になります。
あなたらしく活きる
私たちは皆、変化の中で成長する機会を持っています。この連載を通じて、皆さんがそれぞれの変化を乗り越え、自分自身をより深く理解し、新しい環境で自分らしく輝けるような手助けができれば幸いです。自分自身との対話を大切にし、新しい環境での挑戦を楽しんでください。