健康リーダー応援コラム
教職員の労働安全/ヒヤリハット防止研修の内容
2023年4月19日更新
労働安全教育で重要な要素であるヒヤリハットをご存知ですか?
ヒヤリハットとは、事故や災害などの深刻な被害が発生する前に、危険な状況や異常な状況に気付いたり、警告を受けたりすることを指します。
つまり、ある危険性に気づいたときに、その状況を報告することで、深刻な被害を未然に防ぐための行動を取ることができます。ヒヤリハットは、職場や学校、交通機関、家庭など、あらゆる場面で起こり得ることです。ヒヤリハットを報告することは、安全な環境を守るために非常に重要な役割を果たします。
学校でのヒヤリハットの事例
事例1 教室や校舎の安全に関する問題
教室や校舎の安全に関する問題教室や校舎の安全に問題がある場合です。例えば、階段や廊下の段差や手すりが破損していたり窓やドアのロックが壊れている、机や椅子が破損しているなど、生徒や教職員の安全に影響を及ぼす可能性があります。
事例2 学生の健康状態に関する問題
2ケース目は、学生の健康状態に関する問題です。
生徒が体調不良やけがをした場合は、すぐに対応する必要があります。また、学校でのいじめや暴力、セクシャルハラスメントなどの問題が発生した場合も、速やかに報告する必要があります。
事例3 災害や緊急事態に関する問題
3ケース目は、災害や緊急事態に関する問題です。火災や地震、洪水などの災害や、テロなどの緊急事態が発生した場合には、適切な対応をするためにすぐに報告する必要があります。
これらの問題は、学校での安全と健康に関する問題につながることがあるため、すべての生徒や教職員がヒヤリハットに気を配り、発見した場合には速やかに報告することが重要です。
教職員のヒヤリハットで、脳の自動化によるリスクの事例
教職員のヒヤリハットで問題がある事例としては、脳の自動化により危険な状況や異常な状況に気づかないことが挙げられます。脳の自動化とは、日常的な行動や状況が繰り返されることで、脳が自動的に処理するようになることを指します。これは、教育現場でもよく見られる現象です。
例えば、教室での実験の際、毎回同じ手順で行われることが多いため、教師がその手順に慣れてしまい、危険な状況や異常な状況に気づかなくなることがあります。
また、教師が授業を行う際には、生徒の質問に対してある程度予想がつくことが多く、あらかじめ用意していた答えをそのまま返してしまうことがあります。このような自動化された反応によって、教師が問題に気づかず、それが教員としての深刻な問題の引き金につながることがあります。
教育現場においては、教師が脳の自動化によって問題に気づかないことを防ぐために、継続的な安全教育やトレーニングを行うことが重要です
また、教師自身が自己評価を行い、日々の業務に対して注意深く取り組むことも必要です。
教員を対象とした脳の自動化によりヒヤリハットを防止する対策セミナー
教員の脳の自動化によるヒヤリハットを防止するためのセミナーの内容は概ね3要素があります。
リスクマネジメントに関するセミナー
教員が日常的に行う業務において発生するリスクや危険性について学び、それに対する対策を考えるセミナーです。教員がリスクマネジメントに対して意識を持ち、予期せぬ事態に対応できるようにすることが目的です。
シミュレーショントレーニング
教員が日常的に行う業務における事故や災害などのシミュレーションを行い、対応能力を向上させるトレーニングです。実際の事故や災害に近い状況を再現し、教員が的確な判断を行えるようになることが目的です。
チェックリストによる対策
教員が日常的に行う業務において、チェックリストを活用して作業手順を確認することで、自動化された反応から脱却し、異常に気づくことができるようになるセミナーです。教員がチェックリストを活用し、日々の業務に対して注意深く取り組むことが目的です。
これらのセミナーは、教員が自己評価を行い、意識改革を促すことができるため、教育現場において重要な役割を果たします。また、教育現場においては、安全管理に関する研修やセミナーを継続的に実施することが必要です。
教職員は、その学生への教授を遂行するために、絶えず研修に努めなくてはならないと、文部科学省には謳われています。
ですが、業務の多忙しゅえ、研修の計画的な実施には、体系的な整備を図って効率的に行わない事には教員の皆さまは疲弊しきってしまいます。。
けんこう総研では、教職員にむけた研修支援もおこなっています。リーダー的役割を果たす教職員を対象とした研修や、学校教育に係るヒヤリハットに対応するための研修等を実施しています。学校現場を熟知した経験豊富なタニカワが講師となり、机上のノウハウではなく実践的なセミナーをご提供しています。 セミナーの目的や課題に合わせてカスタマイズもできます。
教育業務での小さな悩みや不安がございましたら、セミナー開催の有無を問わずお気軽にご相談ください。