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健康リーダー応援コラム

ストレスの認知って何?/ストレスのあんちょこ

2022年4月24日更新

ストレスは、自分で「ストレスだな~」とわかってるストレスと、自分では気づかないストレスの2種類があること、ご存知ですか?

ストレスの認知には、本人が認知しているストレスと、認知されていないストレスが存在する

嫌だな~とか、気分がのらないな~とか、落ち込んでるとか、ご自分でいつもよりテンションダダ下がりなのに気づいている方は、まだメンタルヘルスは健康圏内だといえます。
それよりも問題なのが、ストレスを感じていない頑張り屋さんに、実はメンタルヘルスのリスクが大きいのです。

ストレス解消法のことを、専門用語で#ストレスコーピングと言います。
ストレスコーピングは、ラザルス(Lazarus,R.S.:1922-2002)さんが名付け親で、『具体的な葛藤に対しての意図的になされる行為であり、自動的ではなく努力を要するものである』と言っています。
だから、ストレス解消に
1.お酒を飲むとか、
2.スイーツを食べるとか
とかはラザルスさんにとっては何もストレスを解消していないんですね。だってだって、お酒を飲むのもスイーツを食べるのも下戸か糖尿病で甘いもの禁止令が病院からお達しがある方でなければ努力いりませんからね。

では、どういう努力をすれば、本当の意味でのストレスは消え去るのでしょうか?

精神的に健康な状態に戻ろうとする復元力・回復力を機能させるレジリエンス

ラザルスさんは努力してストレス解消することを熱弁しています。
そして
この2種類のストレスを、問題焦点型と情動焦点型に分け、さらに8つに分類させました。

ラザルスさんの特徴は、は認知的評価の観点からストレス理論を提唱しているところです。

自分との関係や影響を判断する段階のストレス

刺激に対して、その刺激が自分にとって脅威であるか、この刺激はどういったものか、自分との関係や影響を判断する段階です。
1.く「無 関係」
2.「無害-肯定」
3.「ストレスフル」
の3種類に区別します。
この段階はその人の今までの価値観や物の見方、考え方が強く影響します。

「友達が一人」 なのは
あなたは、「友達が多いほうが良い」と考えますか?それとも、「一人で気楽」と考えますか?

人によって答えは違ってきますね。これが、まさしく自分との関係や影響を判断する段階のストレスなわけです。

スどう対処すべきか、自分にどの選択肢があるか判断を迫られるストレス

もう一つのストレス場面は、
「ストレスフル」な状況に対して、どう対処すべきか、自分にどの選択肢があるか判断を迫られるストレスです。
その人がもつコーピング(ストレス解消方法)の多さや、選択肢などが関係してストレス軽減結果にかかわってきます。

最終的にこの2つのプロセスを得て選択されたコーピングが実行される訳ですが、その結果によって再度コーピングの成否が評価され、失敗であればコーピングの再選択、またはストレス反応が強まり、解決されれば成功体験として次回の刺激への評価に繋がっていくのです。

以上より、ストレスの軽減を図るためには、
1.ストレスフルと評価される刺激を減らす。同じ刺激でも、「ストレスフル」と評価されなければその人にとって何の問題もないので、自分の持つ価値観や理念、考え方を見直すことによってある程度の軽減が可能。
2.対処能力を上げる。2次評価では自分が対処可能か、どう対処すべきかの選択がされます。この際、選択肢が少ないと対処可能なレパートリーも狭まってしまうため、成功する確率も下がってしまいます。ここの選択肢を増やすことで、成功確率の上昇を目指す。
の2点から考えることが可能になります。

まとめますね。

ラザルスの理論の特徴

・ストレスをプロセスとして捕らえた点
・3つ構成部分からなる
①ストレス原因をストレスである(=認知)的に評価すること
②そのストレスに対処(=ストレスコーピング)すること
③その結果を見届けること

ラザルスのストレス概念

①ストレス因子をストレスであると認知的に評価すること
②そのストレスに対処すること
③その結果を見届ける

問題解決に必要な技能

①適切な情報を収集する能力
②より良い対処の仕方を生み出すため、
問題の所在を明らかにする状況分析能力
③様々な対処の方法を比較検討し、適切な対処行動を選び、実践する能力

誰でも、もともと何かしらの回復機能(レジリエンス)が生体的に備わっています。年齢や職場環境、社会経験などでレジリエンスは発達したり、また変化して行ったりもします。ストレスに立ち向かって跳ね返そう!そこから脱却しよう!とするポジティブな力こそがレジリエンスなのです。

けんこう総研では、認知ストレスと認知行動心理学との関係を明らかにして、予防によるメンタルヘルスのレジリエンス向上のための研修を行っています。
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※内容をシンプルに明確化するため、敢えて割り切った語尾を使用しております。

参考資料http://counseling.st/hr/terms/terms367.html

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