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ストレス研究memo

スマートウオッチと自己リーダーシップ/ストレス研究Vol.141

2024年9月24日更新

ウェアラブルデバイスと自己リーダーシップの関係と新たな発見について、今年4月に発表されインパクトファクターが2.6もある学術論文をご紹介します。
原著論文はこちら「ensing a Heartbeat: A New Perspective on Self-Tracking Technologies through the Integration of Interoception」です。

メンタルヘルス予防研修プログラム

けんこう総研のウェアラブルデバイスを活用したストレスケア研修では、最新技術を用いてリアルタイムでストレス状態を可視化し、個別のケア方法を提供します。心拍数や睡眠データを基にしたデバイスのフィードバックを活用し、参加者一人ひとりに最適なストレス管理法を指導。短期的な改善だけでなく、自己リーダーシップを養い、長期的な行動変容を目指す研修です。企業の健康経営にも最適です。

ウェアラブルデバイスと自己リーダーシップの関係性

私たちが日常生活で使っているウェアラブルデバイス(フィットネストラッカーやスマートウォッチなど)は、健康管理のために非常に有効なツールです。
しかし、これらのデバイスが本当に行動を変えるのか、どのように使えば健康に良い影響をもたらすのかについて、興味深い研究が急増しています。今日も、2024年の研究成果に基づいて、ウェアラブルデバイスと自己リーダーシップ(自分の行動を自分で管理する能力)の関係についてお伝えします。

ウェアラブルが行動変容に与える影響

ウェアラブルデバイスは、私たちの行動を追跡し、フィードバックを提供することで、行動変容を促します。しかし、ウエアラブルデバイスの効果的は、私たち自身のモチベーション(動機)やデバイスの使い方次第です。

ウェアラブルデバイスを使って健康管理を行う人たちが、次第に自己リーダーシップを身につけることで、デバイスに頼らずに健康的な行動を続けられるようになったという報告があります。
スマートウオッチなどのウェアラブルデバイスは、行動変容をサポートする「ツール」ですが、肝心なのはユーザー自身が行動をコントロールする力を身につけることです。

ITベースのリーダーシップ戦略から自己リーダーシップへ

ウェアラブルデバイスが、健康行動をサポートするために使う「リーダーシップ戦略」は、デバイスによって提案される場合と、ユーザー自身が主体的に行う場合があります。
最初は、ウエアラブルデバイスの指示に従っていたユーザーが、次第に自分で行動をリードするようになる「移行」が見られることが判りました。このプロセスは、自己リーダーシップの一形態です。

きのう今日と、ご紹介してる研究では、特に健康問題(例えば、糖尿病や肥満、睡眠障害)を抱える人々が、ウェアラブルを使って自分の健康状態を改善し、自己リーダーシップを発揮するようになる傾向が強いことがわかりました。
ウエアラブルデバイスを使い続けることで、健康に良い影響を実感し、それがさらなる行動変容へのモチベーションとなっているようです。

ITベースのリーダーシップ戦略がユーザーに移行する過程

ITベースのリーダーシップ戦略がユーザーに移行する過程は、ユーザーが学び、成長するための重要な要素です。そして、この移行が行われると、ウエアラブルデバイスはサポートツールとしてなくてはならないものになってきます。

ウェアラブルデバイスの課題

ウェアラブルデバイスは、多くの課題があります。技術的な問題だけでなく、デバイスの使い方が難しく感じられることが原因で、途中で使わなくなるユーザーもいます(離脱率が高い)。
また、ウェアラブルデバイスを使っていても、十分な動機づけがない場合、ウエアラブルデバイスが出す指示に従わず、行動変容が起こらないことがあります。

また、自己リーダーシップを持って自分自身で行動をコントロールし、ウエアラブルデバイスを補助的なツールとして活用していても、行動が大きく変わるわけではないことも分かっています。

実務的な示唆

ウェアラブルデバイスは、個人が健康的な行動をとるためのサポートツールとして非常に有用です。しかい全ての人が同じように行動変容を起こすわけではありません。
例えば、自己リーダーシップを発揮しているユーザーには、デバイスが不要になる機能や、使いやすい機能を提供することが有効です。一方で、健康行動を変えたいが、ウェアラブルのサポートが必要なユーザーには、自動で目標を調整する機能などが役立つでしょう。

また、保険会社や医療関係者にとっても、ウェアラブルを活用した健康管理の支援は有望な分野です。特に、自己リーダーシップを発揮しているユーザーは高い活動レベルを持っていることが多いため、これらのユーザーに特化したサポートやサービスを提供することが、ウェアラブルの更なる普及に繋がるかもしれません。

今後の課題

この研究にはいくつかの制限があります。例えば、インタビュー技法に頼っているため、インタビュー対象者の記憶に基づいた報告がバイアスを生む可能性があります。今後の研究では、定量的なデータを用いて、より正確な評価を行うことが求められます。また、研究サンプルがスイスに限定されているため、結果の一般化には限界があります。異なる国や文化での研究を行い、同じパターンが見られるかどうかを検証する必要があります。

将来的には、ウェアラブルデバイスに人工知能(AI)が搭載され、よりパーソナライズされたアドバイスやフィードバックを提供できるようになるでしょう。これにより、ウェアラブルと自己リーダーシップの関係がどのように変わるのか、さらなる研究が期待されます。

このブログが、ウェアラブルデバイスの新しい使い方や、その効果について考えるきっかけになれば幸いです。私たちは、自己リーダーシップを持ちつつ、テクノロジーを上手に活用することで、より健康的な生活を手に入れることができます。

けんこう総研のウエアラブルデバイスを用いたストレスケア研修

けんこう総研のウェアラブルデバイスを活用したストレスケア研修では、最新技術を用いてリアルタイムでストレス状態を可視化し、個別のケア方法を提供しています。心拍数や睡眠データを基にしたデバイスのフィードバックを活用し、参加者一人ひとりに最適なストレス管理法を指導。短期的な改善だけでなく、自己リーダーシップを養い、長期的な行動変容を目指す研修です。企業の健康経営にも最適です。

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