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ストレス研究memo

仕事のストレスが与える影響についての最新研究vol.97

2024年7月8日更新

昨日のブログでもご紹介した通り最新の研究では、仕事のストレスが反芻思考、安眠、夜間の心拍変動に影響を与えることが明らかになりました。今日は、もう少し深く掘り下げて効果的なストレス管理の方法をご紹介します。

仕事のストレスが反芻思考、安眠、夜間の心拍変動に影響を与えるのイメージ写真

ストレス管理の重要性を再認識し、日常的に取り組むことで、社員の健康とウェルビーイングを向上させましょう

仕事のストレスが与える影響についての最新研究:反芻思考、安眠、夜間の心拍変動に注目

皆さん、こんにちは。けんこう総研代表のタニカワ久美子です。本日は、仕事のストレスが私たちの日常生活にどのような影響を与えるかを明らかにした最新の学術論文をご紹介いたします。

この研究は、ドイツの研究者T Vahle-Hinz、E Bamberg、J Dettmersによるもので、仕事関連のストレスが反芻思考(rumination)、安眠、夜間の心拍変動にどのように影響を与えるかを検討しています。特に、労働日と週末の違いに注目し、ストレスの影響がどのように変化するかを明らかにしています。

研究の背景と目的

この研究は、現代の労働環境におけるストレスが労働者の心身に与える影響を深く理解するために行われました。私たちが日々直面する仕事関連のストレスが、仕事を終えた後もどのように私たちの生活に影響を与え続けるのか、そのメカニズムを解明することを目的としています。

主な結果

仕事関連の反芻思考

労働日には、仕事に関する思考が頭から離れない傾向が強く見られました。これは特にストレスの高い職場で働く人々に顕著でした。週末にはこの反芻思考が減少する傾向が見られましたが、労働日中に強いストレスを感じていた場合、その影響は週末にも持ち越されることがありました。

安眠

反芻思考が高まると、寝付きが悪くなり、夜中に目が覚める頻度が増加することが確認されました。労働日と比較して週末の方が睡眠の質は改善される傾向がありましたが、強いストレスがある場合、その効果は限定的でした。

夜間の心拍変動

労働日には、心拍変動が低下する傾向が見られました。これは交感神経活動が高まるためと考えられます。週末には心拍変動が増加する傾向がありましたが、反芻思考が強い場合、その増加は抑えられることがありました。

考察と実践への応用

この研究の結果は、仕事関連のストレスがいかに深刻な影響を与えるかを明らかにしています。特に、ストレスが反芻思考を引き起こし、それが安眠を妨げ、夜間の心拍変動にまで影響を及ぼすというメカニズムが示されました。

私たちけんこう総研では、このような研究結果を踏まえ、企業や行政機関に対してストレス管理研修を提供しています。以下に、ストレス管理のための具体的な対策をいくつかご紹介します。

反芻思考の軽減

認知行動療法やマインドフルネス瞑想などの技法を用いることで、仕事関連の反芻思考を減少させることができます。

睡眠の質の向上

規則正しい睡眠習慣を確立し、寝る前のリラクゼーション技法を取り入れることで、安眠を促進します。

ストレスレベルのモニタリング

心拍変動のモニタリングを行うことで、ストレスレベルを把握し、適切な対策を講じることができます。

結論

今回ご紹介した研究は、仕事のストレスが私たちの心身に与える影響を深く理解するための重要な知見を提供しています。ストレス管理の重要性を再認識し、日常的に取り組むことで、労働者の健康とウェルビーイングを向上させることができます。

けんこう総研では、ストレス管理に関する研修プログラムを提供しております。企業や行政機関の皆様におかれましては、是非ともご検討いただき、従業員の健康と生産性向上にお役立ていただければ幸いです。

ご興味のある方は、ウェブサイトからお問い合わせください。

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