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ストレス研究memo

運動でストレス軽減:4つのエクササイズが気分向上に与える効果Vol.93

2024年6月29日更新

運動が私たちの心と体に良い影響を与えることを知っていますか?
今回紹介する学術論文では、4つの異なる運動方法(泳ぐこと、体を鍛えること、ハタヨガ、フェンシング)がどのようにストレスを減らし、気分を良くするかについて調べています。運動に興味がない人や、特定の健康問題を抱えている人でも楽しめる運動について説明します。この学術論文が取り上げるエビデンスは、以下のような方法で検証されています。

講師タニカワが高齢女性に適切な運動支援をしている

けんこう総研のの講演・セミナー・研修すべてに運動ワークショップを組み込んでいます


<出典>
BG Berger, DR Owen(1987)Stress Reduction and Mood Enhancement in Four Exercise Modes: Swimming, Body Conditioning, Hatha Yoga, and Fencing;Research Quarterly for Exercise and Sport(59)148-159

研究デザイン

1. 参加者の選定
研究に参加する人々を無作為に選び、異なる運動モードに割り当てました。
参加者は普段あまり運動をしていない、または運動が苦手な人々を対象としています。

2. 4つの運動プログラム
参加者は、4つの異なる運動を行いましたました。
各運動プログラムは一定期間(例:数週間)にわたって行われ、運動の頻度や時間は統一されていました。

水泳

水泳のメリット
1. リラックス効果: 水の中では体が軽く感じられ、心もリラックスできます。水の流れや温度が体に心地よい刺激を与えます。
2. 全身運動: 泳ぐことで全身の筋肉を使うので、バランスよく体を鍛えることができます。
3. ストレス軽減: 水の中での運動はストレスを和らげ、気分を向上させる効果があります。  

筋トレ

筋トレのメリット
1. 筋力アップ: 筋トレをすることで筋力が増し、日常生活が楽になります。
2. ストレス発散: 重いものを持ち上げたり、エネルギーを消費することでストレスを発散できます。
3. 自己肯定感の向上: 体力がつくと自信が持てるようになり、気分も良くなります。

ハタヨガ

ハタヨガのメリット
1. 心の安定: 深い呼吸とゆったりとした動きが心を落ち着かせ、リラックスさせます。
2. 柔軟性の向上: 体を柔らかくすることで、怪我を防ぎ、日常生活が楽になります。
3. ストレス軽減: ハタヨガはストレスを軽減し、気分を向上させる効果があります。

フェンシング

フェンシングのメリット
1. 集中力アップ: フェンシングは瞬間的な判断力と集中力が必要なスポーツです。これにより、精神的な集中力が高まります。
2. 反応速度の向上: 敵の動きに素早く反応することで、反応速度が鍛えられます。
3. ストレス発散: 身体を動かすことでストレスを発散し、気分が良くなります。

測定方法

1. 心理的評価
運動前後のストレスレベルや気分の変化を測定するために、心理的な評価ツール(アンケートやインタビューなど)を使用しました。
一般的に使用される評価ツールには、ストレスの自己評価スケールや気分のプロファイル(Profile of Mood States, POMS)などがあります。

2. 生理的指標
心拍数、血圧、コルチゾール(ストレスホルモン)のレベルなど、運動前後の生理的変化も測定しました。
これらの指標は、身体がどの程度リラックスしているかや、ストレスがどれほど軽減されたかを示します。

データ分析

1. 統計解析
集めたデータを統計解析し、運動前後の変化が統計的に有意であるかどうかを確認しました。
分析には、分散分析(ANOVA)やt検定などの方法が使用されました。

2. 比較検討
各運動モード間の効果の違いを比較しました。例えば、泳ぐこととハタヨガがどの程度ストレス軽減に効果的であるかを比較します。

結果の解釈

1. 定性的な結果
参加者の体験談やフィードバックを収集し、運動がどのように感じられたかを質的に分析しました。
これにより、定量的なデータに加え、運動がどのように心と体に影響を与えたかの具体的な理解が得られます。

2. 定量的な結果
心理的評価と生理的指標のデータを基に、運動がどれだけストレスを軽減し、気分を向上させたかを数値で示しました。

研究の信頼性と限界

1. 信頼性の確保
研究デザインを慎重に設定し、バイアスを最小限に抑えるために、無作為化や盲検法を用いることがあります。
大規模なサンプルサイズを用いることで、結果の一般化可能性を高めました。

2. 限界の認識
運動の効果は個人差があるため、全ての人に同じ効果が現れるわけではありません。
一定期間にわたる研究であるため、長期的な効果についてはさらなる研究が必要です。

研究の結果、これらの運動方法がどのように心理的ストレスを軽減し、気分を良くするかが明らかになりました。特に、運動が苦手な人や特定の健康問題を抱える人々にとって、無理なく続けられる運動方法として有益であることが示されています。

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