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ストレス研究memo

身体活動によるストレスのプラス効果研究Vo.78

2024年5月22日更新

こんにちは、けんこう総研のタニカワです。今日は「Running from Stress: Neurobiological Mechanisms of Exercise-Induced Stress Resilience(ストレスから逃げろ!運動誘発性ストレス耐性の神経生物学的メカニズム)」についての研究論文をご紹介します。

気持ちの良い緑の講演でストレッチうんどうをしているタニカワ久美子講師

定期的な身体活動は、ストレス耐性を向上させる中枢神経に多くのプラス効果があります

今日の論文の詳細は、こちらでご確認いただけます。
MartaNowacka-Chmielewska ,KonstancjaGrabowska,MateuszGrabowski,et al.(2022)Running from stress: Neurobiological mechanisms of exercise-induced stress resilience:International Journal of Molecular Sciences23(21)

ストレスが及ぼす悪影響

慢性的なストレスは、メンタルヘルス疾患の原因となります。それだけではなく、ストレスは脳にも有害な影響を及ぼします。ストレスは、神経の働きを変更させ、カラダ全体に生理学的変化を引き起こします。これはセリエのいうところの生理学的ストレス反応ですね。

身体活動は中枢神経に良い

定期的な身体活動は、中枢神経系(CNS)に良い影響を与えると言われています。身体活動には、気分や認知機能の改善、神経栄養因子の増加、シナプス可塑性の向上、および炎症因子の減少といった効果があるからです。

運動は脳の耐性を向上させる

動物実験の結果運動は、脳の耐性、つまりストレスに対する忍耐力に関わっていることが明らかになりました。運動は、細胞エネルギー代謝を改善させ、損傷した細胞小器官や分子、つまり老廃物の除去を促進させます。また炎症プロセスを抑えます。反対に、座りっぱなしの日常生活は、ストレスに対するレジリエンスが低下してしまいます。身体活動が大きい生活では、ストレス耐性を向上させることが示されました。

運動とストレスの相関関係

運動の効果は、運動によるストレス耐性、レジリエンスにとってたいへん重要です。運動によって、メンタルヘルス不調の予防や対策への基礎が築かれます。

身体活動は神経生物学的メカニズムを持ち、中枢神経系に多岐にわたるプラスの効果をもたらすことが確認されています。定期的な身体活動をして、ストレス耐性を向上させ、心身ともに健やかな毎日を送りましょう。

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