タニカワ久美子の講演スピーチ
長時間労働のリスクとメンタルヘルスケアの重要性
2024年6月18日更新
こんにちは、けんこう総研のタニカワです。今日は「心と体のSOSを見逃すな!働き方改革とメンタルヘルス」というテーマでお話しさせていただきます。皆さまが日々の業務において、安全と衛生の意識を高め、健康に働くための一助となれば幸いです。
長時間労働とメンタルヘルス
長時間労働がメンタルヘルスにどのような影響を与えるかについて考えてみましょう。
長時間労働は、身体的疲労だけでなく、精神的疲労も引き起こします。これにより、ストレスが蓄積し、メンタルヘルス不調のリスクが高まります。
脳への影響
具体的には、長時間労働が脳の働きにどのように影響を与えるかを具体的に解説していきます。
長時間労働は、脳の前頭前野という部分に大きな影響を及ぼします。前頭前野は、意思決定、注意力、問題解決能力を司る部分です。この部分が疲労によって機能が低下すると、集中力が散漫になり、判断ミスが増えます。その結果、事故やミスが起こりやすくなるのです。
睡眠の質への影響
また、長時間労働は睡眠の質を低下させます。
十分な睡眠が取れないと、脳の休息が不十分となり、翌日の業務に影響を及ぼします。具体的には、記憶力や学習能力が低下し、新しい情報を効果的に処理することが難しくなります。さらに、注意力が散漫になり、細かいミスが増えるだけでなく、大きな事故のリスクも高まります。
具体的な事例
例えば、製品製造業においては、機械操作や品質管理など、高い集中力と正確さが求められます。しかし、長時間労働や睡眠不足により、脳の機能が低下すると、機械の誤操作や品質チェックの見落としなどが発生しやすくなります。これにより、製品の品質低下や重大な事故が発生するリスクが高まります。
対策と改善
では、これらの問題に対してどのように対策を講じればよいのでしょうか。まず、適切な労働時間を守ることが重要です。長時間労働を避け、定期的な休息を取ることで、脳と体の疲労を回復させることができます。
また、睡眠の質を向上させるために、以下のような対策を取ることが有効です。
快眠のための改善策
1. 規則正しい生活習慣
毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計を整え、質の高い睡眠を確保します。
2. リラックスする環境づくり
寝室を快適な環境に整え、リラックスできる空間を作ることが大切です。
3. 就寝前のリラックス
就寝前にスマートフォンやパソコンなどの使用を控え、リラックスできる時間を持つことで、スムーズに眠りにつくことができます。
おわりに
今日のスピーチでは、長時間労働がメンタルヘルスに与える影響についてお話ししました。脳の働きや睡眠の質が低下することで、業務において重大なリスクが生じることを理解していただけたかと思います。これからも、皆さん一人ひとりが健康に働けるよう、適切な労働時間と質の高い睡眠を心がけましょう。
タニカワの講演が、社員の安全衛生意識を高める一助となれば幸いです。長時間労働の影響や具体的な対策についてのエビデンスに基づいた情報を提供し、社員のメンタルヘルスケアにお役立ててください。