タニカワ久美子の講演スピーチ
ストレスコントロールと働き方改革
2024年6月14日更新
皆様、こんにちは。私はストレスケア研究者であり、けんこう総研の代表を務めておりますタニカワ久美子です。長時間労働がメンタルヘルスに与える影響について、最新の研究結果をもとに改善策を提案いたします。
記事は講演「心と体のSOSを見逃すな!働き方改革とメンタルヘルス」のスピーチ概要です。
長時間労働とメンタルヘルスの現状
長時間労働がメンタルヘルスにどのような影響を及ぼすのかについて、いくつかの学術研究をご紹介します。長時間労働は、うつ病や不安症状のリスクを著しく増加させることが明らかになっています。特に、1週間に55時間以上働くことは、精神的健康状態に対して深刻な負の影響を及ぼします。また、長時間労働は睡眠の質を低下させ、これがさらにメンタルヘルスの悪化を引き起こします。
なぜ長時間労働はメンタルヘルスに悪影響を与えるのか
長時間労働がメンタルヘルスに悪影響を与える主な原因は以下の通りです。
1. 睡眠不足
長時間労働により睡眠時間が削られることで、体と心の回復が不十分になり、ストレスが蓄積します。
2. 仕事と生活のバランスの欠如
長時間労働は家族や友人との時間を減少させ、社会的なサポートネットワークの不足につながります。
3. 継続的なストレス
高い業務負担と長時間労働の組み合わせは、慢性的なストレスを引き起こし、うつ病や不安症状を誘発します。
改善策の提案
では、長時間労働がメンタルヘルスに及ぼす影響を軽減するために、どのような改善策が有効でしょうか。
1. 労働時間の管理
労働時間を適切に管理し、週に55時間を超えないようにすることが重要です。企業は従業員の労働時間を定期的にモニタリングし、必要に応じて労働時間を調整する制度を設けましょう。
2. 休暇の推奨
従業員が適切に休暇を取得できる環境を整えることが重要です。長期休暇や定期的な短期休暇を促進し、心身のリフレッシュを図ることが必要です。
3. メンタルヘルスケアプログラムの導入
企業はメンタルヘルスケアプログラムを導入し、従業員がストレスを感じた際にサポートを受けられる体制を整えることが求められます。カウンセリングやメンタルヘルス教育の提供は、従業員の精神的健康を守る上で重要です。
4. 柔軟な働き方の推進
リモートワークやフレックスタイムなど、柔軟な働き方を導入することで、従業員が自分のペースで仕事を進められる環境を提供します。これにより、仕事と生活のバランスを保ちやすくなります【8†source】。
長時間労働がメンタルヘルスに及ぼす影響は深刻ですが、適切な対策を講じることでそのリスクを軽減することが可能です。企業と従業員が協力して労働環境を改善し、健康的な働き方を実現することが求められます。皆様が今日の講演を通じて、働き方改革とメンタルヘルスの重要性を再認識し、実際の改善策を取り入れていただければ幸いです。
また、けんこう総研では、多様なメンタルヘルス研修サービスプログラムを提供しておりますので、御社の課題に応じてご活用いただければと思います。