タニカワ久美子の講演スピーチ
加齢で副交感神経低下でメンヘル不調に
2023年6月29日更新
こんにちは、けんこう総研代表研修講師のタニカワです。コロナが落ち着いた今、自分の体をケアすることが一層大切になってきました。その中でも特に大切なのが「副交感神経」です。
「副交感神経」は体のリラックスモードをつかさどっています。でも、残念ながら、年を取るとこの副交感神経の力は弱まっていきます。今日は、体の中の副交感神経と交感神経と言う、互いに反対の働きをする2つのスーパーヒーローについてお話しをします。「交感神経」と「副交感神経」は休憩せず、一日24時間、一年中働いています。でそして片方が働いているとき、もう一方が怠けているわけではありませんよ。
皮膚血管は交感神経の言いなり?
皮膚の血管は、交感神経だけの指導のもとで働きます。交感神経が活発に動いているとき、血管は縮小します。逆に、交感神経が少し休憩すると、血管は広がります。
交感神経 >副交感神経 = 血管収縮
副交感神経>交感神経 = 血管拡張
臓器は交感神経と副交感神経の両方に働く
心臓や消化器官のような部位は、両方のヒーローの指導を受けています。交感神経が活発で副交感神経が静かな時、あなたの心臓は速く打つようになります。一方、副交感神経が活発で交感神経が静かな時、あなたの胃や腸の働きは活発になります。これらのヒーローはまるでシーソーのように動き、バランスを保ちながらあなたの体をコントロールしています。
交感神経 >副交感神経 = 心拍数が多い
副交感神経>交感神経 = 胃や腸の活動が活発
「交感神経」と「副交感神経」は、あなたが寝ている間でも働いています。その自発的な動きを「トーヌス」と言います。交感神経が活発に働いているときでも、副交感神経は休むことなく動き続けています。
興味深いことに、
この「交感神経」と「副交感神経」のスーパーヒーローデュオは、情報を直接体の各部に伝えるわけではありません。「交感神経」と「副交感神経」は一旦「自律神経節」という情報交換センターを経由します。このセンターで、彼らは一つの神経からの情報を多くの神経に伝えたり、逆に多くの神経からの情報を一つにまとめたりします。これにより、体は最適な健康状態を保つことができます。
それでは皆さん、あなたの体がどれほど驚くべき仕事をしているかを思い浮かべてみてください。そして、体に感謝の気持ちを持つことを忘れないでくださいね。
加齢により活発になる交感神経
体を活動モードにする交感神経は、年を取るとその働きが強くなっていきます。
なぜなのかはまだよく分かっていません。肺の機能が下がって酸素が少なくなると、交感神経が活発になると言われたりしています。さらに、体に溜まった脂肪から出るホルモンが交感神経を活性化するから、歳を取って体に脂肪が増えると、交感神経が過剰に働くとも言われています。
ただ、交感神経が強くなるのは悪いこととは一概には言い切れませんだ。昔は敵と戦ったり逃げたりするために交感神経が強くなって、血管を収縮させて血糖値を上げることがとても必要だったからです。
でも、現代で、交感神経を過剰に働かせていると、体調不良や高血糖、高血圧などの病気のリスクになるからです。
年を取ると働きが弱くなる副交感神経
副交感神経は、年を取るとその活動が下がります。特に心臓の働きに関わる副交感神経は、年を取るとその働きが弱くなるという報告もあります。全ての臓器に当てはまるわけではありませんが、一般的には歳を取ると交感神経の働きは強くなり、副交感神経の働きは弱くなってきます。
副交感神経を活性化させて良質な睡眠を手に入れましょう
コロナ中のストレスが溜まっている人も多くいらっしゃいます。
コロナ自粛で運動不足になり副交感神経(リラックスモード)に切り替えるのが難しくなっているビジネスパーソンが多いようです。さらに、自分自身が歳を取ると、リラックスモードの副交感神経は自然に弱くなってくるのを忘れないでくださいね。だからこそ、私たち自身が副交感神経を活性化させないと、体が十分に休息を取れなくて、なかなか寝つけない状態になってしまうんです。
不眠を改善するための具体的なアクションには、リラクゼーションを増やすための活動や、ストレスを減らすためのテクニック、体を動かすためのエクササイズなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。
歳を重ねても、自分の体と心を健康に保つためには、日々の生活で自分自身をケアすることはとても重要です。副交感神経を強く保つことで、ストレスや疲労に立ち向かい、より健康で充実した生活を送ることができるようになります。これからも、健康に関するけんこう総研の情報をチェックして、自分の体と心をケアするための最善の方法を見つけていきましょう。そして長く健康で幸せな生活を送るための鍵を手に入れましょう!
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